ちょっと上から眺めてみよう！
今朝、子供が面白いことを話してくれました。
仕事仲間のお別れ会に参加したときのことです。
その人には、ずーっと意地悪な対応をされてきたので、参加したくないのだけど、最後だから行くか、と重い腰を上げながら、その人が抜けた後のことを考えて、他の人との関係を良くする為に参加したそうです。
会の前に、引っ越しの部屋探しをする為、パンフレットをもらいに寄ったお店の方が、
「私は、初めての人と話すのが苦手で、ちょっと無愛想になってしまうんですが」と前置きをされて対応してくれたそうです。
丁度、何か、フレンドリーでない対応だなあ、と心の中で感じていた時だけに、あ～、そうだったのか、と思ったそうです。
でも、それからは、こちらもガードしなくなった為か、話もスムーズに進み、お店を出る頃には、楽しい気分になっていたと。
で、ここで、彼女は、「そうか、その苦手な人にも、今日が最初に出会うつもりで、接してみよう！」（その人に対する自分の思い込みを横において）と決めて会に参加したら、
なんと、今日が最後だから当たり障りなく、と思っていたその人と話が盛り上がり、前の職場では何をしていたのか、今の気持はどうか等など、最後は退職後もなんたらかんたらと、一番多く話してしまった、ということでした。
で、学生時代のあの本当に苦しかった体験がなかったら、私もこの人と同じ様な思い上がった気持ちを持っていただろう(その延長に意地悪な対応があった)、本当に今、目の前で教えられていたんだ、と気がついたそうです。
あの時は本当に苦ししかったけど、あれがあったから、良かった！
と、しみじみ語ってくれました。
確かに、頑張れば何とかできてしまう次女は、それまで、出来なくて(この世に合わせきれなくて)悩んでいる姉を何処かでバカにしている様なところがありました。
私から見れば、エネルギーが違うので、二人を比べることはできないのですが、兎角この世は、社会常識とかに合わせることの出来る人の方が重宝されます。
二元的に物事を見てしまうことに慣らされている私たちは、出来ないよりも出来る方が良いし、生産性が高いほうが良いと思ってしまうんですね。
でも、もう少し高い所から眺めてみると、二元論では語れない、そのものがみえてきます。視点を変えることで、多くの価値や喜びが見えてくるんですね。
学生時代の苦しい体験は、彼女がしがみついていた狭い価値から彼女を引き剥がし、広い視野で物事を見ることができる様に導いてくれている様でした。そしてその後、彼女の優しさは、広がりと深さを増した様に感じます。
苦しいのは、誰だって嫌ですよね。
でも、私たちは、必要でない体験はしないのです。
全て、私に必要だから、今、目の前にハードルがあるのです。
今までのやり方で飛べないなら、他に方法があるかも。それは、あなたがやったことがないことだから、とても怖いかもしれませんね。
でも、ちょっと視点を変えるだけで、同じ現実が変わって見えてくることもありますよ。
解釈の仕方が変わるだけで。
そして、苦しみを通り抜けたとき、初めてその意味が分かるのです。
そう、全てはあなたの成長の為に用意されていたのだと。
もっと違う表現をするなら、あなたは勘違いをして自分で苦しみを作り出しているよ、というお知らせなのです。
だから、すべては実は愛そのもの、光そのもの、だったんですね。
私も時々ひっかかります、自己の思い込みという勘違いの罠に。ハハ（＾_＾）