とある資格試験や、その他の場で
「英語が流暢に話せる子」と接したり、
そういう子を目にしたりする
機会があるのですが、
何をもって
コミュニケーション能力が高いとするか?
ということを、
英語を教える立場としても
親としても考えさせられます。
一見、英語を流暢に話していて
「すごいな」と思われるような子でも
話している内容が危ない内容だったり、
論点がずれていたり、
あるいは相手の目も見ずに
一方的にまくしたてているだけだったり、
そんな状態であれば、
いくら英語が流暢であっても、
コミュニケーション能力は高くないな
と感じずにはいられません。
以前も『ペラペラキッズって?』という
記事を書きましたが、
流暢だからといって、
コミュニケーション能力が高いとは限らない。
英語がたどたどしくても
自分の言いたいことを言葉を選んで相手に伝える。
あるいは、
相手の言っていることをくみ取り
それに対して答えようとする。
それがコミュニケーション能力なんじゃないかなと。
相手があってのコミュニケーション。
いくら英語が流暢であっても、
相手のことを考えずに
一方的にまくしたてたり、
論理的でなかったり、
品がない言葉を並べているのは
コミュニケーション力とは呼べないのではないでしょうか。
じゃあ、どのようにしたら
コミュニケーション力を育てられるのか?
学校やその他のコミュニティでも
そういったコミュニケーションの場は
数多くあると思いますが、
やはりまずは小さな社会である家庭内で
普段から子どもと色んな話をする。
子どもと向き合って
色んな意見の交換をする。
そうやって小さい頃からの
親子間のやり取りから
コミュニケーション力というのは
育って行くものではないでしょうか?
子どもが英語を話せるようになるのは
素晴らしいことだし、喜ばしいですよね
でも流暢さだけを追求していくのは
危険な状態になりかねない。
ある程度 話せるようになったら、
今度は日常会話能力だけでなく、
論理的に英語を話せるような力も
育てていく必要はあると感じます。
(関連記事『6歳からのバイリンガル育児:目指す英語力は?』
そういう意味でも、
どこかの段階で
英語のプロの存在は必要となります。
バイリンガル育児、英語育児、
あるいはおうち英語。
すべては育児の中にあるもの。
それぞれの家庭の育児の軸は大事にしたいですね。