コメントをいただき、

誤解を招く表現があったかもしれないので

多読について少し補足しますねニコニコ

 

 

最近では、英語育児や

バイリンガル育児をしている家庭で

多読を取り入れている方も多いですよね。

 

 

Extensive Reading(多読)は、

もともと英語を外国語として学ぶ

学習者向けに提案された教授法です。

 

 

遡ると、教育現場で提唱されたのは1960年代。

 

 

Intensive Reading(精読)という手法と

区別するために言葉が生まれました(Day, 2015)。

 

 

もともと「多読」というのは

教育現場で使われている手法なのです。

 

 

なので、多読に関する文献も

多くが中高生以上の教育現場でのもの。

 

 

この記事の内容も、

 

 

子どもが親の手を離れたあと

多読と どのように付き合って行くか、

 

 

をイメージして書いています。

 

 

子どもによっては、

手が離れるまでは

 

義務感を感じながら

読む子も もちろんいると思います。

 

 

でもそういった子も

 

たとえば高校生や大学生になって

手が離れてしまえば、

 

本を手に取るか、取らないかは

親もコントロールできないですよね。
 

 

これは教育現場でも同じで

生徒が教室を一歩外に出てしまえば、

 

 

多読を勧めたところで

実践するかどうかは生徒本人次第。

 

 

それを楽しんで、自ら「読みたい」と

子どもが思ってくれるまで

 

 

親や現場にいる教師が

環境を整えたり、

 

モチベーションを上げるような

取組みをしたりして

 

 

手伝う必要はあります。

 

 

・・・と言った前提が

下の記事では抜けていたので

 

 

もしかしたら、

誤解を生んでしまったかもしれませんあせる

 

 

この前提を踏まえて

下の記事を読んでいただけると幸いです。

 

 


 

 

 

先日、実家に滞在したときに

昔、大学院時代に書いたレポートが出てきたので 

 

懐かしくて読み返していました。

 

 

その中から見つけたのが

多読に関する考察。

 

 

 

 

14年前に書いたものです。

 

 

そのときは自分が親になり

 

自分の子どもに

バイリンガル育児をするとは

想像だにしていませんでしたが、

 

 

 

結論部分を読んだら、

今と考えていることが

さほど変わっていませんでした。

 

 

As Krashen (1993) refers to extensive reading as "free voluntary reading," it is crucial for English teachers in Japan to think what they can do to help students practice extensive reading inside and outside the classroom so that they become able to read habitually without feeling stressed or obligated.

 

言語学者のクラッシェンが多読のことを「自由で自発的な読む行為」と呼んでいるように、

 

日本における英語教師は、生徒が教室内外で多読を実行できるよう何をすべきかを考えるべきである。ストレスや義務感を感じることなく、習慣的に読めるようになるように。

 

 

 

そして下の箇所は今でも

バイリンガル育児で大事にしている部分。

 

...the goal of extensive reading is giving students the opportunity not only to enjoy reading but also to learn English autonomously through reading.

 

多読のゴールは、学習者に読む楽しさを知ってもらうだけでなく、読むことを通して学習者が自分自身のために英語を学ぶ機会を与えることである。

 

 

多読の最終的なゴールとして

 

 

周りからの圧力で

義務的に読むものではなく、

 

 

 

自ら本を選び興味の赴くまま

本の世界に没頭する。

 

 

そこで

 

 

 

本を読むことが楽しい

 

 

ということが大事なのかなと思います。

 

 

(少し誤解を招く書き方をしていたので

「最終的なゴールとして」という表現を追記しました。)

 

 

この最終的なゴールを目指す過程で



ある程度の言葉の土台をつけて、

紙の絵本に触れる時間を作り



本を読む習慣をつける。



子どもが読んでほしいという

本を読んであげたり、



難しすぎない、子どもが

楽しめそうな内容を親が選んだり。




まずはそこからスタートで

いいのかなと思っています。



 

上のレポートでは、

多読を促す役目として

教師の存在が重要と書いてありますが、

 

 

バイリンガル育児では

その役目は親

 

 

 


子どもが小さい頃は

絵本の読み聞かせをしたりして

 



本に親しめるように親が環境を整え、

楽しく絵本に触れる。

 

 

 

子どもが自分で本を

読めるようになったら、

 


 

今度は子どもが自分で

本を手に取ってくれるように

本の環境を整える

 

 

 

この過程で親や友達の影響

とても大きいけれど、

 

 

 

最終的には

子どもが大人になって

 

 

多読(あるいは英語という言語)

どう付き合って行くか、

 

 

それは 本人次第

 

 

 

義務的にやらなければいけない

感じるよりも、

 

 

 

英語は自分の言葉の一つとして捉え、

 

 

もっと知りたい

 

もっと学びたい

 

 

そんな気持ちが育って

自ら情報を集めるべく 

 

 

本を手に取るようになればいいですね。




身近な存在にいる大人は、



子どもがそこへたどり着くまでの

ガイド的な存在であれば

いいのかなと思いますニコニコ

 

 

 

それにしても昔のレポート、

今見たら、笑えるくらい堅い英文ですね爆  笑

 

 

 

当時はアカデミック・ライティング漬け

だったので、

 

 

今でもその癖が抜けきれずにいますあせる

 

 

 

 

 関連記事花 多読がなぜ良いの?
花 バイリンガル育児における読み聞かせの効果①:多読

 

 

 

【参考文献】

・Day, R. R. (2015). Extending extensive reading. Reading in a Foreign Language, 27(2), 294-301.

 

 

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