前回の記事では、

 

英語のプリスクールに通わせていたり、

 

 

イマージョンの英会話スクールに

通わせていたり(未就学児のケースに限定)と、

 

 

英語漬けの環境

定期的に作っていても、

 

 

思うようにアウトプットが

出ないケースがあり、

 

 

考えられる理由に以下の点があると書きました(前回の記事:

 

 

 

1 インプットの量と質のバランスが

     取れていない

 

2 発話を促す機会が足りていない

 

3 情意フィルターができてしまっている

 

 

 

 

そして

インプットの量的に

十分だと思われる環境でも

 

 

 

 

23が原因で

発話に繋がらないケースもある と。

 

 

今日は2のケースについて

考えてみたいと思います。

 


 

もし仮に先生が、

 

一方的に話している教室であれば、

発話の機会が足りていない

可能性があります。

 

 

先生の言っていることを

あまり理解していなくても

 

 

周りの子を見ながら

動いたりリピートしていることもあるので、

 

 

そういった状況が長く続くと

なかなか発話には繋がりにくい場合もあります。

 

 

もちろん、子どもの性格によっては

発話に繋がるまで 時間がかかる子も

いるので、

 

 

ほんの数ヶ月だけで

 

「発話がない!」と

焦る必要もないと思います。

 

 

年齢的なものも大きいですね。

低年齢の子であれば、

 

 

発話を無理に求める時期でもないので

もう少し様子をみて 見守ることも

大事かと思います。

 

 

 

 

要は、必ずしも

 

 

英語漬けの環境に置く= 話せるようになる

 

 

という訳ではなくて

 

 

 

 

子どもに発話してもらうには、

先生が流暢に話しかけることよりも、

 

 

発話を促すレッスンがされているかどうか

 

 

ということの方が大切だということ。

 

 

 

わたし自身、

英語講師としてのトレーニング

最初に受けた際に言われたのは

 

 

「不必要なティーチャートークをしていないか?」

 

 

 

ということ(子ども英語講師養成講座について

 

 

当時は、バイリンガル育児を始めて2年目。

 

娘の発話も安定していたので、

 

 

我が子と同じように

語りかけをすれば インプットになると

考えていたんですね。

 

 

でも 必ずしも そうではない

 

 

ということが身にしみて分かった。

 

 

 

前回の記事でも書きましたが、

英語の土台ができている場合は、

 

 

流暢な語りかけは

効果的に働くこともあります(前回の記事

 

 

 

 

でも、そうでない場合は

 

 

先生の必要以上な語りかけ

逆効果になることも。

 

 

先生からの話が多ければ多いほど

子どもの発話の機会が減るからです。

 

 

インプットの量的には

多いかもしれませんが、

 

 

子どもが実際に発話する機会がなければ、

間違うこともないし、

 

 

インプットに

気が付く可能性も低くなる。

 

 

そうすると

インプットは内在化することなく

習得に繋がらないこともあります。

(関連記事『意味のあるインプット』)

 

 

一説によると、

イマージョン教育のように、

コミュニケーションに重きを置いた環境では、

 

 

 

発話の場が少ないがために

いくらインプットを与えても

習得には不十分なこともあるそうです。

(Lightbown & Spada, 2000)

 

 

 

そのため、

一方的に先生が話しかけ

子どもは聞いているだけ

 

 

という教室よりも

 

 

子ども達が積極的に発話している

あるいは、

 

 

 

子ども達が発話する機会を

先生が作っているところは

 

 

それだけ発話に繋がり

子ども達の英語力も伸びるのではないでしょうかニコニコ

 

 

 

 

長くなってしまったので

3については次の記事に

まとめたいと思います。

 

 

【参考文献】

Lightbown, P.M. & Spada, N. (2000) How Languages are Learned. New York: Oxford Press.

 

 

 

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