前回の記事では、
子どもの気持ちに寄り添った
語りかけについて考えてみました
(Helping Children Deal with Their Feelingsに関する記事はコチラ)。
今日は次の章である、
Engaging Cooperation(子どもに協力してもらう方法)について考えてみたいと思います。
How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk
これは、子どもが自分で色々と出来るように
なってきたあたりから とても参考になる
内容なのではないか と
この章では、日々の生活でお母さんが
下のように、
「〜しなさい」、「〜しちゃダメ」など
子どもに協力をしてもらうために言う言葉が
子どもの気持ちを否定し、傷つけている
可能性があるということが書かれています。
Blaming and Accusing
(非難する:「何回言ったら分かるの?」など)
Name-Calling
(中傷する:「こんなに散らかして動物みたいね!」など)
Threats
(脅す:「もう一度したら、お仕置きするわよ!」など)
Commands
(命令する:「今すぐ部屋を掃除しなさい!」など)
Lectueing and Moralizing
(説教し、諭す:「そんな風に本を取り上げるのはいいこと?マナーは大切なのよ。人に親切にしてもらいたかったら、自分から親切に振る舞わないといけないのよ」など)
Warnings
(警告する:「触ったら火傷しちゃうわよ!」など)
Comparisons
(他の子と比 較する:「どうしてお兄ちゃんみたいに出来ないのかしら?お兄ちゃんはもっとちゃんとできたわよ」など)
Sarcasm
(皮肉を言う:「明日、テストがあるって分かってるのに本を学校に忘れてきたの?なんて頭がいいのかしらね」など)
Prophecy
(未来を予告する:「成績表のこと、嘘ついたでしょう?そんな風だったら、誰も信用しなくなるわよ」など)
・・・と何とも10項目
こういった語りかけは、
子どもの気持ちに寄り添ったものではなく、
親も非常にエネルギーを使うとのこと。
じゃあ、何度 言っても
言うことを聞いてくれない子どもに対して
叱らずに子どもの協力を得るには
どうしたらいいのか?
こんなアドバイスが載っていました。
Describe what you see or describe the problem
(目の前にあることや問題を描写する)
Give information
(情報を提供する)
Say it with a word
(一言で言う)
Talk about your feelings
(自分の感情について話す)
Write a note
(言葉で叱るのではなく、メモに書いて渡す)
上の3つに関しては、
今までも意識していて
プリスクールでもよく使う言い方です。
最後の2つは「なるほど」と納得。
感情的になるのではなく、
客観的に、目の前の問題を描写することが
大事とのこと。
実際に、娘や
プリスクールの子ども達に対して
日常的に使っている表現を共有しながら、
一つ一つ考えてみたいと思います。
Describe what you see or describe the problem
《服が脱ぎっぱなしで床に置いてあるのを発見》Please put away your clothes!(服を片付けて!)
・・・と言う代わりに
I see your clothes on the rug.(服が絨毯の上にあるよ)
Oh, okay.《服を選択カゴに入れにいく》(分かった)
Give information
《おもちゃが床に散らかっているのを発見》Put away your toys!(おもちゃを片付けて!)
・・・と言う代わりに
Somebody might step on the toy and get hurt.(誰かが踏んづけて足を怪我するかもしれないよ)
Oh, okay.《おもちゃを片付ける》
Say it with a word
《上着が床に脱ぎっぱなしなのを発見》You're leaving your jacket on the floor again! How many times do I need to tell you to put it in the cubby?
(また上着を床に置いて!収納棚に仕舞いなさいって何回言えば分かるの?!)
・・・と言う代わりに
Smile, your jacket.(Smile、上着)
Oh, I forgot to put it in the cubby.(あ、収納棚に入れるの忘れてた)
Talk about your feelings
《ドアを開けっ放しにする》You always leave the door open!(いつもドアが開けっ放しよ!)
・・・と言う代わりに
It bothers me when the door is left open. I don't want cold air coming inside the room. (ドアが空いていると気になるのよ。冷たい空気が入って欲しくないの)
Oh, sorry.《ドアを閉めにいく》
Write a note
これに関しては、まだ実行していないですが、
何度言っても聞かない場合に、
メモに書いて、子どもに読ませると
効果的だそうです。
文字がまだ読めない子に対しては、
なんて書いてあるのかを
親が読んであげるだけでも良いとか。
長くなってしまいましたが、
子どもに求めることは同じでも
言い方ひとつで
子どもの気持ちに寄り添った語りかけになるし、
親のストレスも格段に減る気がします。
お互いに気持ちよく毎日を過ごすために
親である わたしも日々 勉強です