先日テレビで
古い着物のリメイクを色々と
紹介している番組を見ました。
二つの着物を合わせたり
帯にリメイクしたり
バッグにしたり・・・
実は着物は洋服よりも
そういうリメイクの守備範囲が
とっても広いのです![]()
なぜだと思いますか?
それは、着物はほどくと
全部直線の布になるからです。
番組でもその事を
お話しされていましたが
着物はほどいて繋ぎ合わせると
元々の反物の形に戻ります。
洋服だと一般的に
型紙を基に、その形に布を裁断して
縫い合わせて作りますよね。
でも、着物は反物を
いくつかのパーツに切り離しますが
その裁断は全部直線です。
だから洋服のように
中途半端な端布が出る事もなく
一つの反物を余すところなく
全部使って縫うのです。
つまり、裏を返せば
ほどいて布の状態にすると
元の反物に戻る
ということなんですね![]()
これって究極のエコだと
思いませんか![]()
番組内でも司会の方が
同じことを仰っていて
「それ、私ブログに書いてる!」
と、思わずテレビに
言いそうになりました(笑)
そして直線の布だから
きもの以外のものにリメイクする時も
使いやすい、ということなのです![]()
昔の日本人は
袖口とか裾とかが擦り切れてきたら
ほどいて部位を入れ替えて縫い直して
同じ着物を大切に長く着たそうです。
そしてそれも古くなってきたら
座布団カバーにしたり
最後は雑巾にしたりと・・・
まさにエコですね![]()
裁断した洋服の生地だと
そんな風に使い回すのは
なかなか難しいですよね。
ただ、昔の人は
みんな和裁ができたから
そういったことも家で
自分で出来ましたが
現代では専門家にお願いするとなると
それなりにお値段が
かかることもあります![]()
でも例えば
お母様やおばあ様から譲り受けた
大切な着物だったり
自分の成人式の振袖だったり
思い出の詰まった着物は
リメイクしてでも大切に
長く手元に置きたいと思う人は
多いのではないかな![]()
最近はきものをほどいて洋服に
・・・というのもよく見かけますが
この話を聞くと
布を裁断するのが
もったいないような気がしませんか?
せっかくエコな着物だから
できればまた着物や帯にして
身に纏って欲しいなあ・・・![]()

