以前、あるイベントに
親しいお友達とみんなで行こう
という相談の話で
盛り上がっていたときの事
ちょっとお出かけ、という
感じのイベントだったので
「じゃあ、その日は私
きもので行こうかな」
と言ってみました。
私が普段着きものを好きで
時々着ているということは
そのメンバーはみんな
知っていたのだけど
実際にその人たちと
きものでお会いしたことは
なかったので
皆さん「ぜひ着てきて~」
という感じに
言ってくださったのですが
中に一人だけ
「え~、きもの~じゃあ私は
ローブ・デコルテで行こうかしら」
と、仰る方がいました。
…もちろん彼女は冗談というか
茶化すような感じで
言っていたのですけど
私がその時に着ようと思う
きものの種類は
礼装ではなく
普段着のきものなので
ローブ・デコルテと
並ぶものではないのですが
この方にとっては
きもの=礼装
もしくは
きもの=仰々しい
といったイメージなのかな・・・
と、思いました。
カジュアルだから礼装では履けない、お気に入りの草履
このブログでは度々書いているので
ずっと読んでくださっている方には
しつこい話になってしまいますが・・・
着物は、昔の日本人にとって
文字通り「着る物」でした。
つまり、きもので農作業をしたり
台所仕事をしたり
ということも普通にしていたのです。
そして
そいういう場面で着るもの
ちょっとお出かけする時に着るもの
きちんとした礼装の時に着るものは
それぞれ違っていたはず。
・・・考えてみれば
当たり前のことだけど
きものにもTPOはあるのです。
だけど、日本人に生まれながら
その事に気づかずに
着物=礼装
というイメージしか持たない人が
多いのは
とても残念だな・・・と思います。
もしかしたらその方は
礼装と普段着があることも
知っているけど
きものを着て行くなんて
ちょっと仰々しいんじゃないの?
という意味で
仰ったのかもしれないですが・・・
確かにきものは
現代に生きる私にとって
ある意味「仰々しい」ものでは
あるのかもしれません。
洋服を着るよりも
時間はかかるし
洋服よりも
動きにくいのは事実です。
でも、その動きにくさや
めんどくささも含めて
きものの良さなんだよね・・・
と、きもの好きの私は
思ってしまうのです
そして、そんな大好きな
きものだから
ちょっとおしゃれをして
お出かけしたいな
というときに
着たいと思うのです
…この感じ
同じくきもの好きさんには
わかってもらえるかな