珍しい一日でした。
男物着物アンサンブルお誂えのご注文が二件。
普段、 私共のお店では、着物の御用命は、女性のお客様用が圧倒的に多く…
お二方とも『最期に着る着物』のご注文でした。
何という偶然でしょうか。
「私にはね、夫から誂えてもらった、お気に入りの着物がいろいろ有るんです。
最期はそれを着せてもらって、って思っているんですけどね…
まさか、夫は 出来合いのウールでいいわ!ってわけにはいかないじゃないですか。
最期は 絹の着物を着せてあげたいんです。
あ、でも、これは 家族にも内緒でお願いしますね‼️
夫にも 絶対わからないように こっそり用意しておこうと。
いざという時は、 娘か息子がわかるように、夫の分と 私の分、手紙付きでそれぞれまとめておこうかと。
まだまだ 夫も私も 元気でいられそうですしね。このことが夫にばれたら 叱られちゃうわ(笑)
でも、この歳になれば 何があるかわからないし、私の頭もしっかりしているうちに、って思い始めたら いてもたってもいられなくなって…」
全額お支払いになり、お名前もご苗字だけで、お電話番号もおしえて頂けませんでした。
お誂え上がりの予定日後に お出かけくださることとして。
きっかけは お知り合いとの最後のお別れだそうです。
(お元気な時は おしゃれな方だったのに…)
突然のお別れの場合は 特に、お身内がバタバタとなさるのも無理はありません。
だったら 息子や娘、お嫁さんが困らないように準備しておきたいという『親心』も感じました。
人生の先輩方に いろいろ教えて頂いております。皆様にも お伝え致します。
