みなさんこんにちは。マッツォティーナです。

2022年も始まってはや3週間が経過。

巷ではオミクロンが大流行していますね。

感染者数は激増の一途ですが、重症者数、死者数はかなり少なめ。

自分も知らず知らずのうちに感染しているかもしれません。

てか、もうこれ普通の風邪レベルじゃね?さっさとインフルエンザの扱いにしてしまえばいいのに。

この過度なノーリスク厨も異常ですなあ。困ったもんです。。

 

さて、昨年秋に発足した岸田政権では、「新しい資本主義」が提唱されています。

新しい資本主義の施策も徐々に明らかになりつつありますが、「?」を付けざるを得ない施策も多かったり。

実際、新しい社会主義という方が正しいですね。歴代でもトップクラスの経済オンチ宰相ですなあこの人。。あべちゃんガースー岸田おろしあくしろよ

資本主義そのものもいろいろな課題や問題点が提唱されていますが、

何より勤め人にとって喫緊の課題は、実のところ「給料が上がらない」問題に帰着するのではないでしょうか。

いや、給料が上がっても、社会保険料はなかなかの金額が引かれているのは勤め人のみなさんならご承知の通り。

正確な金額を計算したことはありませんが、10数年前の新卒社会人の頃と比べても、

肌感覚でだいぶ増えたなあと思います。

これじゃあGDPの6割を占める個人消費にお金が回るはずもありません。

そして果ては親の介護に子育て。これもはや満貫なり\(^o^)/パトラッシュ、僕はもう疲れたよ

 

一方で、「老後2,000万円問題」も少し前にあったように、「年金もらえない問題」も懸案ですね。

お金については困りまくりの我々凡人が、資産形成で富を築く方法はあるのか?

 

あるんです!!(川平慈英風に)

 

そこで今回ご紹介するのが、この本です。

 

「私の財産告白」本多静六

 

Amazon.co.jp: 私の財産告白 eBook : 本多 静六: 本

この本の著者である本多静六という人は、

幼少のみぎりに父を亡くして赤貧洗うがごとき境遇から、

一念発起して苦学し東京山林学校(現在の東京大学農学部)に入学、

首席で卒業ののちドイツに留学。

20代で東京農林学校(現在の東大農学部)の助教授、そして教授になりました。

森林に関する研究や林業経営に携わる傍ら、

東京の日比谷公園や明治神宮、丸の内広場などの設計を行い、

大正・昭和初期の日本の都市計画や公園の設計に多大な功績を残した、「日本の公園の父」とも称される立志伝中の人物です。

そんな本多翁は、日々1ページ原稿を書くことを常とし、370冊を超える著作を残しました。

また、翁は資産家としても著名で、現在の貨幣価値で100億円ともいわれる資産を築きました

そして、定年退職と同時に最低限の財産以外を残して、自分の財産を教育や公益のために寄付しました。

とはいっても、翁は東大教授なので世間的には不自由のない暮らしはしていたでしょうが、もともとお金持ちではありません。

では、どうやって資産を築いたのか。

 

内容はいたってシンプルで、基本的な心構えや具体的な資産形成法は以下の通りです。

①仕事を道楽化する

「職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に存する。努力また努力の外はない。
あらゆる職業はあらゆる芸術と等しく、初めの間こそ多少苦しみを経なければならぬが、

何人も自己の職業、自己の志向を、天職と確信して、迷わず、疑わず、

一意専心努力するに於いては、早晩必ずその仕事に面白味が生れて来るものである。
一度その仕事に面白味を生ずることになれば、もはやその仕事は苦痛でなく、負担ではない。
歓喜であり、力行であり、立派な職業の道楽化に変って来る。


実際、商人でも、会社員でも、百姓でも、労務者でも、学者でも、学生でも、

少しその仕事に打ち込んで勉強しつづけさえすれば、必ずそこに趣味を生じ、

熱意を生み、職業の道楽化を実現することが出来る。
それは私の今日まで体験して来たところでも全く明らかである。」

仕事が楽しくてたまらないくらいにする。

そこまですれば、自ずとお金を稼ぐことが楽しくなり、「給料は辛抱賃」という言葉もなくなるのかなと思います。

 

②副業する

「勤労生活者が金を作るには、単なる消費面の節約といった消極策ばかりでは十分でない。

本職に差し支えない限り、否本職のたしになり、勉強になる事柄を選んで、本職以外のアルバイトにつとめることである。」

本職で賃金が上がりにくく、年功序列や終身雇用が崩れた今だからこそ、副業の重みは増しているといえるでしょう。

 

③給料の25%、臨時収入(賞与、副業収入)の100%を貯金する

翁はこれを「本多式4分の1貯金法」と名付けました。

実際、強制的にお金を貯めるので最初の頃は楽ではなかったと書いていますが、

そのうちお金が貯まってくることになります。

現代版で言えば、「財形貯蓄」や「投信積立」がそれに当てはまるでしょう。

 

④家計簿をつける

「貯金を作る生活は、先ず、家計簿をつける生活から始まらねばならぬことを、特に力説しておきたい。」

企業経営も個人のやりくりも同じで、お金の入り払いを管理することがまず先決ですね。

 

⑤お金は貸すな

これは鉄則ですね。

 

⑥見栄を張るな

『貯金生活をつづけて行く上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。
徒らに家柄を誇ったり、今までの仕来りや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば、

四分の一天引生活位は誰にでも出来るのである。
自分のネウチが銀若しくは銅でしかないのに、暮しの方は金にしたい。

金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹出来ないのである。
銀はどうせ銀、銀なりに暮せばいいのであるが、更に人生をより安全にし、

生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて―事実は一歩を進めて―実力以下の銅なり、

鉄なりの生活から出発して行くべきだろうではないか。』

身の程を知り、地に足を付けることが大事ですね。

 

⑦投機じゃなくて投資しろ

「貯金とアルバイトで雪達磨の芯を作る。さて、この後をどうするのか。これからが「致富の本街道」である。
新しく積極的な利殖法を考えることである。それは断じて「投機」ではない。

「思惑」ではいかん。あくまでも堅実な「投資」でなければならぬのだ。」

ギャンブルは論外。自分が良い、正しいと思ったものにだけ投資する。

そこが大事です。

 

⑧焦らずタイミングを待て

「何事にも成功を期するには、是非これだけは心得おくべしといった、大切な処世信條の一つを披瀝(ひれき)して置く。
それは、何事にも「時節を待つ」ということだ。焦らず、怠らず、時の来るを待つということだ。
投資成功には特にこのことが必要である。」

 

⑨好景気には勤倹貯蓄を、不景気には思い切った投資を

 

⑩失敗しろ、そしてそれを活かせ

「失敗なきを誇る勿れ、必ず前途に危険あり。失敗を悲しむ勿れ、失敗は成功の母なり。

禍を転じて福と為さば、必ず前途に堅実なる飛躍がある」と。

むしろ失敗を恐れて何もしないことが問題なわけです。

そこから生かしていくことが大事。

 

そして、金もうけについての要諦は、以下の言葉に凝縮されています。

「金儲けを甘くみてはいけない。
真の金儲けはただ、徐々に、堅実に、急がず、休まず、自己の本職本業を守って努力を積み重ねて行く外、

別にこれぞという名策名案はないのであって、手ッ取り早く成功せんとするものは、また手ッ取り早く失敗してしまう。
没落の後に残るものは悪徳と悪習慣、そして時には不義理な借金ばかりであろう。
戦後如何にこうした小成金的金儲けのために、身を誤り、家を損なったものが多かったことか。

私のここに賛する金儲けとは、決してそんなちゃちな意味のものではない。
もっと永続的な、もっとモラルな、もっと社会的意義のある成功を指すのである。
儲けること―それは、独り金銭上の儲けをいうばかりではなく、

道徳上にも、教養上にも、生活上にも、社会奉仕上にもウンとプラスすることをいうのである。」

 

金儲け=悪、貧しくても幸せであれば良いという考えも日本人の中には根強くありますが、

この本に書いてある本多翁の言葉はむしろ逆であり、

「金儲けはいいことだから、コツコツ努力して金儲けして倹約して金貯めて、人生にも社会的にもいいことに金使おうぜ!」という、

なかなか夢のあることを書いているなあと思うわけです。

 

なかなかこのご時世、生活は楽ではないという方も多いでしょうが、

「努力すれば俺みたいな凡人でもお金が貯められる、だからちょっとしんどいけどまあ頑張ってみなよ」

そんなエールも感じられる良著です。

 

みなさん、こんにちは。今週担当のやしきちです。

年が明けてはや二週間になりましたが、新年は順調にスタートしていますでしょうか。

僕は、昨年末の数日間、ワーケーションで沖縄に行ってきました。
ちょうど沖縄の米軍基地でクラスターが発生だのオミクロン株の感染者が出ただのと言われていたころでした。出歩くモチベーションも仕事をするモチベーションも湧かず、結局、ワークもバケーションも中途半端になってしまいました。その結果、元旦から仕事に追われるという体たらくに…。
そんなバタバタでスタートした2022年の最初の一冊に選んだのが、こちらの本です。

「勝間式 金持ちになる読書法」 

著:勝間和代

かなりストレートな(品のない)題名の本書ですが、直接的にお金になる方法を書いているわけではありません。端的に言うと、「読書で情報リテラシーを上げよう」という内容、もっと平たく言うと「情弱はあかんで」という趣旨です。
勝間さんならではの端的な例話が織り交ぜられており、非常に読みやすい印象でした。今年は本を読むぞと思ってらっしゃる方には、おすすめです。

本書で個人的に目に留まった項目を要約していくと、以下になります。
・情報強者になろう
お金の流れは情報の一種であり、お金にまつわる情報を読み解ける人は有利である。情報強者になって事の本質をつかむ技術を磨くことで、効率的に環境の変化に対応できる。
 歴史的にも文字を読めること(=多くの情報にアクセスできること)が、統治する側か統治される側かの境目だった。また、資本主義社会は、ある意味「情報弱者は搾取される」という社会でもある。情報強者になることで、すぐに儲かる的な勧誘をする「カモ釣りビジネス」に騙されることなく、人生で直面する環境の変化を生き残ることができる。

・金持ちになるスキルは後天的に学ぶことが可能
金持ちの商売人の家に生まれた人は、商売のセンスがあることが多い。生来の環境により、金儲けのスキルを学ぶ機会があったためだが、読書によってそのスキルを後天的に学ぶことができる。

・「お金持ちになる」という明確な目的を持つ
「受動意識仮設」(意思決定の主体は無意識であり、意識は無意識に従属している傍観者であるという理論)を引用。目的を持って良質な情報を多量にインプットし、無意識に落とし込み続けることで自然と情報リテラシーが上がる。動機付けのためにはゴールイメージが極めて大事。

・本はコスパが良い
本というメディアは、2021年末の時点では、情報取得ツールとしてのコスパが非常に高い。YouTubeやブログ・ネット記事などのネットメディアは情報の質が低いものが多く、多額の製作費用をかけたドキュメンタリー番組などの映像メディアは、採算性を考えると一般的に知られている情報を基にせざるを得ない。本は、出版というフィルターがあるうえに比較的製造コストが低く、情報の質の良さと価格が両立されている可能性が高い。

・多読は基本中の基本
乱読するなかで、必要なものは熟読することを心掛ける。本当に自分の役に立つ本は100冊に1冊もないため、年間に300~1000冊(!)くらい読むのがおすすめ。

・翻訳書のすすめ
日本という狭い世界の中だけの情報よりも、良書を通して世界中のナレッジを吸収したほうが良い。著者の人生に影響を及ぼした有益な情報の8~9割が翻訳書によるもの。

・集合知へアクセス
読書は知に対する最先端のテクノロジー。先人たちが道路網を張り巡らせており、目的地さえ設定すれば、そこに効率的に辿り着くことができる。

・行動、実践することが大事
行動しない読書は無駄。読書は魔法のようなものであり、魔法を覚えても使わないと意味がない。RPGで魔法の書から魔法をゲットすることがあるが、部品を集めて実践で組み合わせていくことで魔法になるというイメージ。

・夢中になれる本を読む
読書の難点は「エンタメ性の低さ」にあり、3冊に1冊くらいはいまいち読み進められない本がある。そういう本は積読にしておき、ワインのように寝かせておく。

・耳読、速読のすすめ
目を使えない時に「ながら」で聞くオーディオブックは有用。フォトリーディングなどの速読スキルや文章を塊で読んでいくスキルを身につけること。

・読書ハック
kindle端末などを多数用意して、常に読書にアクセスできるような環境を作る。1日4万字を読むことを目標にし、収入の5~10%を本に投資しよう。

本書を読んでみて、読書の目的は必ずしもお金でなくてもよいと思いました。経済的な自由や安定は、あくまで自分がやりたいことをやるための手段のひとつなので、手段が目的化してしまうのは本末転倒ともいえます。ただ、「成し遂げたいこと」をめざすために、もしくは「絶対にこうはなりたくない」という最悪の状況を回避するために、読書を通じて得た先人の知恵はおおいに活用できます。
個人的には、「たくさんの本を読むことで200~300年くらい生きている感覚になれる」、という一文にすごく惹かれました。そういう感覚を持つことができるようになるのが、自分の読書の目的になるかもしれません。

10年前のことになりますが、フォトリーディングを活用して年間500冊を読んだことがありました。その時は、自分のOSがバージョンアップされた感覚があったのが思い出されます。それ以降は読書量が落ち、その時のOSを大きく変えることなく10年過ごしてきた気がします。そろそろ次の大型アップデートを図っていく頃合いだなと感じました。

今年は、独立して以来時間をかけてこられなかった資産運用系の本や、仕事で活用できる心理学系の本を中心に、1日5万字くらいのペースで活字を読んでみたいと思います。

 

あけましておめでとうございます。

2022年最初の投稿、エイジです。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

私は、この時期が一番意識高いのですが、同じように「今年こそは○○するぞ」と意気込んでいる人も多いのではないでしょうか。

2021年は、ざっくり「テニスを頑張る」と誓いましたが、宣言通りコロナ禍の合間を縫って、コツコツとやっておりました。

2022年の目標も大きくは変わらないのですが、質を上げたいと思い、そのためにどうすべきかと自問自答したところ、“健康体である必要がある”との何ら面白みのない当然の結論に至った次第です。

 

健康体になるためには、オーバーウェイトにオーバーワーク(ここでのワークは運動ではなく仕事)を改善しなければならないと思っていたところに、この本を見つけました。

『半分、減らす。』

 

 

章ごとに、『物』『食事』『消費』『情報』『仕事』を半分、減らす必要性や減らすための具体例、そもそもなぜ過剰になってしまうのかがわかりやすく書かれた本です。

難しいことや特別なことは書かれておらず、

「なるほど」

「これならできそうだな」

「やってみるか」

と、頭に入ってきやすい内容です。

 

本当に半分に減らすための指南書というよりは、あくまでもキッカケづくりに半分というのが分かりやすくていいよというものと私は受け取りました。

著者も、「半分という、ざっくりだけれども、心理的にクリアな目標を持つことで、確実に行動に反映させることができる」のが利点と言っています。

毎日食後にスイーツを食べているのを2日に1回にするというような意識を持つイメージでしょう。

 

また、この本の中で是非自分の生活に取り入れようと思ったのが、「やらなくて済んだ日記」です。

「やらなくて済んだ」ことの積み重ねは、「半分、減らして」心も体も軽やかに生きてゆくための確固たる道のりにほかならないそうです。

 

私の課題であるオーバーウェイトとオーバーワークを改善するために、とりあえず実施できそうなアクションとして

・コンビニに行く回数を半分にする(まとめ買いもしない)

・椅子に座る時間を半分にする

といったものから始めてみます。

年始に誓うものとしては弱いですが、ほどほどに、やってみようと思います。

 

すでに今年の目標を立てた方もそうでない方も、指標の一つに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

以上、いつもの半分の文章量でお送りしました。

皆さんこんにちは

今回ブログを担当をさせて頂く、すけさんです。

 

今年も気づけば、あと1週間を切りました。

私は、毎年1月1日にその年の目標を妻と一緒に立てています。

それは妻に自分の考えを伝えることと、協力を得ることが必要だからです。

 

今年立てた目標のとして

①比叡山インターナショナルトレイルラン大会の完走

➁歴史を知るために歴史小説を読む

 

①は比叡山で行われる、比叡山インターナショナルトレイルラン大会の完走がありました。

トレイルランとは山を走ることなんですが、この大会は第一回から参加して、過去5回参加してまだ一度も完走できていません。

大会が、今年の5月開催予定ではありましたが、12月18日に新型コロナウイルスで延期となっていました。
これに向けて練習や装備の準備をしてきて非常に残念でありますが、来年に持ち越しとなってしまいました。来年の目標として、比叡山インターナショナルトレイルラン大会完走を目標に再度掲げます。

➁については、ビスマルクが『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という名言を言われました。
チャレンジするということで言うと、賢者は下調べをしてできるかどうかを判断して、できるようにするにはどうすればいいか調べるということで、年初に歴史の本を読もうと目標にしました。

何冊か読んでみるものの、時代背景や登場人物がわかないと、なかなか内容を把握するのが難しいと感じています。そういう意味では歴史の漫画などを活用しながら歴史小説を読みすすめるのがいいのかなとか、他にどんな小説を読めばいいかなと考えていました。

そんな中で、本屋で見つけたのが今回紹介する本でした。

題名:もしも徳川家康が総理大臣になったら
著書の『眞邊明人』さんは、一部上場企業を中心に年間100本近くのビジネス研修、組織改革プロジェクトに携わり、ビジネスケーススタディを歴史の事象に喩えた話が人気があるそうです。



 

今回紹介するもしも徳川家康が総理大臣になったらの一部ストーリーを紹介すると
2020年、新型コロナの初期対応を誤った日本の首相官邸でクラスターが発生。あろうことか総理が感染し、死亡する。かつてないほどの混乱の極みに陥った日本政府はかねてから画策していたAIとホログラムにより、偉人達を復活させ、最強内閣をつくる計画を実行する。徳川家康を筆頭に日本の歴史に名を刻む錚々たるメンバーで構成される最強内閣は、迅速な意思決定で、大胆な政策を次々と実行していくという内容です。

やはりインパクトがあるのは、歴史上の有名な人物が贅沢に登場します。

登場人物

総理大臣  :徳川家康
官房長官  :坂本龍馬
経済産業大臣:織田信長
財務大臣  :豊臣秀吉
厚生労働大臣:徳川綱吉
農林水産大臣:徳川吉宗
外務大臣  :足利義満
文部大臣  :菅原道真

こんな昔の偉人が現代の日本でどのような政治をするのか、すごくワクワクします。
昔は独裁者で自分の考えをそのまま実行できたが、現代では国民が政治家を選出し、国民の顔色を伺いながら政治をしているため、自身の信念を曲げて進めていることもあるかもしれません。

また、今回の新型コロナウイルスのように、一つの意思決定にスピード感が必要となる場合、独裁者といった力のある人が進めるのことがいいのかもしれません。
そんな背景の中、昔の偉人がどのような意思決定をして、政策を進めていくプロセスが非常に面白いと思います。

また気になるのが、豊臣秀吉は織田信長の家臣であり、また徳川家康も先程の2名の家臣でもありました。そんな歴史の流れが私自身固定概念としてありますが、あくまでここではその人物が持つ考え方や進め方など、適材適所の配置がされている点であり、各自の力を思う存分発揮している点である。

内容は正直、現実的なのかどうかはツッコミどころもあると思いますが、非常に夢にあるストリーとなっています。

日本史上最強の内閣が、この混沌とした国家危機にどのように対応するか、是非楽しみながら読んでみてください。

気づけは2021年も残りわずか…。

この事実がいまだに受け入れられないたかまつです。。。

年齢とともに(特に40歳過ぎると)、時間が過ぎるのを早く感じる、とはよく聞きますが、本当にあっという間に過ぎ去っている感じです…。

 

さて、今回ご紹介するのはこちら!

御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる!

 

以前、当ブログで「派生本」として取り上げたこともあるのですが、今回改めてのご紹介。

2015年出版の本なので、事例や背景となる事実はやや古いですが、

新型コロナウイルスの影響で大きく変わった社会情勢下でも十分生きる観点がある!と感じた1冊です。

 

私は仕事柄、経営者さん、これから事業を始めようとする創業者さんとお会いし、お話しする機会をたくさんいただきます。

中小企業診断士の資格を取ってから、ひたすら「経営者と話す」仕事をしてきたこともあり、

「経験に基づくカン」(あまり論理的ではない)が働くこともよくあります。

「おー、これは楽しみな事業だな!」とか

「この事業者さん、きっと伸びるな!」とか

「あー、この会社はマズいな…」とか

「うーん、この事業、見込み薄いよな。。。」とかですね。

で、このカンは、まぁまぁ当たるし、大ハズレしない。

でも論理的じゃないから、他の人になんと説明すればよいやら…?みたいなことが多々。

 

一方で、起業支援・経営支援の仕事をしている同業者と話していると、

論理的じゃない「あるある」トークがたくさん出てくる。

…ということは、「私のカンが鋭い」のではなく、何か企業から「サイン」が出ていて、同業の皆さんはそれを読み取っているのでは?

つまり、おいしい魚の見分け方的に、「起業を目利きするポイント」があるはず!

あ、そういやそんな本持ってたやん。と思って引っ張り出した本です。

 

ざっくり言うと、企業を目利きするポイントは「定量情報」と「定性情報」の2つに分類できます。

財務情報、従業員の人数、業歴など、数字で評価できるのは「定量情報」。

それ以外の数字で表せない情報が「定性情報」。

例えば、事業の内容や社長の人柄、会社の雰囲気、従業員の様子、みたいなものです。

企業の目利きは、この数字で表せない「定性情報」も大事だよ(いやむしろこっちがメイン、くらいじゃない??)、というのが、この本から見えてきます。

 

本を読んで、再度自分の「カン」っぽいものを「目利き力」として分析してみました。以下、個人的備忘録。

まず、実際に、起業支援・経営支援の現場で、最初から「定量情報」がそろっていることは稀です。

起業の場合は、「これから事業を始めます」なので、当たり前ですが決算書がない。なのでそもそもの定量情報がない。

判断材料は、「定性情報」しかないわけです。

でも定性情報って、定量情報のように指標化・体系化されているわけではない。

だから他者に説明しようとすると「カン」みたいな話になってしまうんだろう。。。

(定性情報の指標化・体系化、できたらすごいかも?)

すでに経営している事業者さんについては、定量情報がある。

ただし、定量情報はあくまでも「結果」。定量情報だけで判断すると、見誤る。(巧妙な粉飾など)

私の場合は、定性情報から感じたサインを、定量情報で答え合わせするイメージ。

話を聞いたときに、おおよその決算書が頭に浮かび、実際の決算書を見る。

「あれ??」という違和感があれば、そこを事業者さんに再確認。

納得いく回答が得られれば問題なし、納得できなければ「サイン」が「アラート」に変わる。

…こんな感じですかね、うん。

 

果たしてこの説明で納得してもらえるかはわかりませんが、

「経験上のカンです!」よりはマシな説明ができるような気がします。

よし、来年はもうちょっと論理的に仕事できるようにがんばろ。

 

こんにちは。

今週の登板M.ナカニシです。

先日、診断士仲間と奈良観察にいってまいりました。(ブラタモリをまねしてブラ奈良町)
コロナ感染もすこしおちついての、絶好の行楽日。観光客らしき人多かったですね。(私もその一人ですが)
今回のメンバーの一人は、奈良在住。観光名所的なとこじゃなくて、すこしマイナーな裏道につれていってくれたり。なかなかたのしいブラ奈良町でありました。

その道中、以前から気になっていたところに立ち寄ることができました。
それは中川政七商店

 

雑貨を中心としたセレクトショップになるんですかね。梅田(大阪駅周辺の繁華街)にある百貨店にもはいっています。

自社商品以外のものも数多く扱われているように感じます。

 

公式サイトをみると、創業は1716年。なんと300年を超える企業です。

奈良晒(ならさらし)という、麻織物の商いが祖業とのことです。

そして、会社のビジョンにはこうありました

「日本の工芸を元気にする!」

 

そんな言葉、なるほどなと思わせられた本はこちら

 

 

 

 

前半は、十三代目社長である著者である中川淳氏が、実際におこなったコンサルティングの例がつづられています。

 

あれ?コンサルティング?商品をつくったり、販売店を運営されてる会社じゃないの?

 

本著には記されていませんが、タイトルから推察するに、自社の危機を立て直した経験をもとに、同様な相談をうけ、コンサルティング事業を始められたのではないでしょうか。

 

書かれているコンサルティングの事例が、中小企業ということもあり、私たち中小企業診断士が、普段支援する現場に重なります。

おもなテーマは、「ブランディング」です。

 

「ものを売る」という考えではなく「ブランドをつくる」という考えかたで、よく言われていることではありますが、事例仕立てなので、納得感があります。

 

これだけでは伝わりにくいでしょうから、すこし中身をご紹介。

中小企業のマーケティングについてこのように述べられています。

 

マーケティング=市場起点

ブランディング=自分起点

であると私は思っている。まず、市場を分析して、穴(ブルーオーシャン)を探してポジションを取っていく。これがマーケティング。それに対して、まず自分たちが何をやりたいかどんなものをつくりたいかが先に来て、その後で市場における自分たちのポジションを認識するのがブランディングである。やるべきことは結局同じでも、何を起点にするのかが決定的に違う。

中小企業においては、ブランディングの方が方法論として合っている。なぜなら第一に、お金をかけることができないので、高度な市場分析ができない。第二に、それほど大きなポジション(=売上規模)をとる必要がないからである

 

私も、マーケティングとは「市場(お客さん)と自社が得意なこととの接点をみつけること。その調整」と考えていましたが、こうもきれいに表現できるとは。

 

このなかで「自分たちが何をやりたいかどんなものをつくりたいかが先に来て、」とありますが、そこの調整もやはりうまく表現されています。

 

常にお客様からどう見えるか、お客様にどう認識してもらいたいか、を強く意識することが重要だ。(中略)

基本的にはやりたいことをやるのがブランドをつくる基本であると思う。中心となる人の価値観を素直に表現すれば、そこには少なからず共感が生まれる。それを何人かの合議で仮想のターゲット像を作り上げて商品をつくっても。それは誰の価値観でもなく、失敗することのほうが多いというのが持論である。

しかし、何事も程度というものがある。最終的には本当にそれが市場でうけいれられるかをチェックし、行き過ぎの部分は抑制しなければいけない。やりたいことを曲げるのではなく、我慢する感覚だ。

 

「バランスよく書けばそりゃあたるよ」

との感想を持たれる方もいるかもしれません。

 

ある意味バランスのなかで、自社をどう表現するのか?が大切なのかもしれません。

流れに任せて、自社のブランディングを放置してしまう、これがいけない。

 

「おわりに」に書かれていた、この文章にも垣間見れます。

 

最終的に実行するのはその会社の経営者です。その人が覚悟を持たない限り会社はかわりません。

 

自社を変えた著者だから重い言葉です。
そして、ブランディングの対象を自分に置き換えてみると、ブランディングの大変さ、実行の覚悟も理解できそうです。

経営に興味がある方にとっては、きっと得るものが多くある良書だと思います。

 

 

 

こんにちは、まさかずです。

第5波の緊急事態宣言が 9月30日に終わってから2ヶ月弱が過ぎました。飲み屋街の混雑から見てすぐに感染者が増えるのではと予想していましたが、いい具合に収まってきました。ですが、南アフリカで新たにでてきた「オミクロン」は、ワクチンも効きにくいという話もありますし、まだまだ油断はできません。

 

ワクチン接種が始まったばかりの頃に、ワクチンを打つと「5Gに繋がって操られてしまう」という話が飛び交っていました。ワクチンを打ったら5Gがタダで使えるのかと楽しみにしていたのですが、2回目接種から2ヶ月以上経ってもそのようなことはないみたいです。

 

巷で話題に上ることも多い5Gですが、あまり技術的なことが分かっていなかったので、読んでみた本がこの本です。

 

5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ (ブルーバックス)

 

DocomoのHPによると、

「5G(第5世代移動通信システム)とは、PREMIUM 4Gで提供してきた高速・大容量をさらに進化させ、それに加えて低遅延多数接続の特徴を持った通信です。」

とのことです。

Docomoの4Gでは受信時に最大1.7Gbpsだったもものが、5Gでは最大4.2Gbpsになるようです。

 

5Gの技術的特徴だけを見ていても良く分からないので、初期の携帯電話からの技術進歩を一覧にしてみました。

 

〇1G

 特徴:アナログの携帯電話

 技術的ポイント:

 ・従来の固定電話を無線化して外でも使えるようにした

 

〇2G

 特徴:無線伝送の仕組みをデジタル化

 技術的ポイント:

 ・SMS(ショートメッセージサービス)

 ・メールサービス

 

〇3G

特徴:通信プロトコルが世界標準化

技術的ポイント:

 ・CDMA(符号分割多元接続)の採用

 ・着メロ(MIDI方式)

 ・音声圧縮(分析合成符号化)

 

〇4G

特徴:スマホのために大容量高速化

技術的ポイント:

 ・MIMO(送信側受信側共に複数のアンテナを使用)

 ・OFDMA(直行周波数分割多元接続) (電波を重ねて送る)

 ・64QAM(直角位相振幅変調) (振幅と位相の両方にデータを載せる)

 

〇5G

特徴:高速大容量低遅延多数同時接続

技術的ポイント

 ・ミリ波の利用

 ・マイクロセルからスモールセル

 ・MIMOの高度化

 ・ビームフォーミングなど

 

1Gからの一覧にしても良く分からない言葉が続いてしまいました。

 

5Gで使われるミリ波というのは、波の長さがミリの単位の電波で、周波数が300GHzぐらいのものをいうそうです。4Gまでの携帯電話では300MHzから3GHzぐらいの電波が使われていましたから100倍から1000倍の周波数の電波になります。周波数は1秒間にある波の数です。1つの波に1つの情報を送るとすると、根本的に周波数が高いと多くの情報を送れます(高速大容量)。

 

これだけ聞くとなぜ今まで使われて来なかったのかという話になるのですが、電波は周波数が高くなると散乱しやすくなり電波が遠くまで届きません。携帯電話とやり取りする基地局をつくるためにはコストがかかります。出来る限り多くの範囲をカバーするためには、電波は出来る限り遠くまで届いて欲しいです。そのため、今までは比

較的低い周波数の電波が使われてきました。

 

また、電波は周波数が高くなると直進性が高まるので、高い周波数の電波を使うと、ビルの影などには電波が届きません。ビルの影に入ったら携帯電話が使えないというのでは困りますので、この面からも出来る限り低い周波数の電波を使いたいという事になります。後から参入した楽天モバイルがプラチナバンド(数百MH帯)を欲しがっているというのはこのような訳なのですね。

 

そのため、ミリ波を使おうとすると、一つの基地局が受け持つ範囲を小さくして、数多くの基地局を用意する必要があります。4Gまでのマイクロセルは半径10数キロだったそうですが、5Gのスモールセルは半径数百メートルだそうです。そうなると基地局は多数用意する必要があります。しかし、逆に考えると1つの基地局が受け持つ携帯電話の数は減りますので、多数同時接続が実現出来ます。

 

MIMOというのは、1つの基地局と1つの携帯電話とのやり取りにそれぞれ複数のアンテナを使うやり方です。4Gでは、送信側8個、受信側8個までのアンテナを使っていたそうですが、5Gでは数百個のアンテナを使うそうです。

 

(ソフトバンクニュースより)

複数のアンテナを使うことで、通信路が増えるのはもちろんなのですが、電波の方向を操作することが出来るようになります。そのため、狙った方向にだけ電波を送ることが出来るので、他の携帯電話との混線を防ぐことが出来るそうです(ビームフォーミング)。

 

5Gになってますます通信方法が高度化しているので、ワクチンを打ったぐらいで5Gに繋がるのは無理っぽそうです。攻殻機動隊の世界みたいに電脳化ぐらいしないと難しそうですね。

よっしーです。

 

仕事柄、報告書や企画書、稟議書など文章を書く機会が多いというお話を以前この場所で書かせていただきました。

テレワークが当たり前になってくると、なおさら書き物で仕事を進める機会が増えてきています。そんな私の職場では若い世代の文章作成能力の向上が課題になっており、なんとか底上げをしなければという機運が高まっています。

 

そんな悩みを抱えている中出会った『日本語の作文技術』 (本田勝一著) を以前このブログで紹介させていただきました。(2020年11月)

少しおさらいすると、この本は、元新聞社で校閲を行っていた著者が「読み手にイライラさせる文章の仕組み」を分析し、「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」に焦点を絞って作文技術を解説しています。

その中では「かかる言葉と受ける言葉はできるだけ直結せよ」というシンプルな原則を挙げて読みやすい文章の書き方を指南しています。

 

職場で実際に後輩が持ってくる文章をチェックする際に、ここに書かれているような「読みやすい日本語の原理原則」を伝え、添削し、Before/Afterを比較してみせると、すごく納得してもらえるのですが、また別のタイミングに持ってくる文章は、再び難解なものになっていたりします。

 

どうしたものかと色々本を漁っていた時に知ったのが今回紹介する本です。

『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』

バーバラ ミント (著), 山崎 康司 (翻訳)

 

著者がマッキンゼーで勤めていた時に着想を得たもので、そこで体系化されたこの手法は、その後のコンサルティングファームのデファクトになっています。

先に紹介した『日本語の作文技術』は、誤解を生まないような文章を書く技術=文体を解説したものですが、今回紹介する『考える技術・書く技術』 は、わかりやすい文章のかたち=構成(構造)を解説したものです。

 

文章を改善しようとする時、文章の文体は「習慣」であり、これを変えるには繰り返しの訓練が必要なため、社会人になってこれを直すのは至難の業ですが、文章の構成は「技術」なので、これを改善するのは、はるかに簡単だという主旨のことをこの本では述べています。

 

§§§

 

わかりやすい文章の構成とは、文章のうまい下手ではなく、書き手の考えをどのように並べるかということで、読み手の頭の中の理解プロセスと、書き手の考えをうまく合わせることがその重要なポイントになります。

 

私は理系なので、どうしても法則や原則などが明確になっていないと落ち着かないたちなのですが、わかりやすい文章の構成を体系的に分解して説明しているこの本はすっと腑に落ちました。

 

ここで3つの原則が紹介されています

1. 文章のどのレベルでも、段落内のメッセージはその下位の文章グループを要約するものであること

2. 各文章グループ内のメッセージは常に同じ種類のものであること

(同じ事象を表す名詞でくくれること)

3. 各グループ内のメッセージは常に論理的に順序づけられていること

(演繹の順序or時間の順序or構造の順序or比較の順序のいずれか)

 

この原則に基づいて、プリミティブな段落(部品)を構成し、これを組み合わせてピラミッド構造を作ることで文章を構成します。

 

そしてこれらの部品を組み合わせて構成するそのピラミッド構造のアウトラインは、「状況設定」→「複雑化」の流れで読者に「疑問」を抱かせたうえで、その「疑問」に的確に「答えを述べる」という順序で組み立てていくことを勧めています。

 

この時いくつか禁止事項があり、特に重要なことのひとつに

読者に「疑問」がわく前に「答え」を述べてはいけない。

というものがあります。

導入部は読者に知識を与えるものではなく、思い起こさせるものなので、これから述べる内容が妥当かどうかを導入部で説得してはならないということです。

 

さらに文章の論理的な構造については、演繹的に構成するより帰納的に構成するほうが読者の理解を助けるとも解説しています。

演繹的な構成(AはB、BはC、だからAはC)だと、読者に前段の仮定を記憶しながら読むことを強いるため、理解の流れを妨げる原因にもなります。

一方で帰納的な構成(AはB、A’はB’だからA”はB”)の方が人の思考の流れにはあっているようです。

 

普段意識せずに文章を書いていると、このあたりの揺らぎがあっても気が付きにくいことがあります。構成の原則を理解しておくと自分で読み返す時の検証にも役立ちます。

 

§§§

 

読みやすい文章を分解するとこういうことになると思います。


読みやすい文章

├ 読みやすい日本語

└ 読みやすい構成

 

しかし、その内容に説得力があるかというとまた別物になります。

この答えの一つとして、この本では

第二章で「考える技術」について、第三章で「問題解決の技術」について解説しています。こちらはちょっと複雑ですのでまたの機会に。

 

わかりやすい文章を書く本を紹介する文章なのに、読み返すとわかりやすい文章になっていないですね・・・。

もっと読み込んで理解を深めたいと思います。

同じような悩みを持たれている方は一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

今週は よっしーでした。

ではまた。

 

はい、みなさんこんにちわ。
日本一怪しい診断士の胴乱幸助です。

このブログも8年ぐらい書き続けているわけですが、
やっと「日本一怪しい診断士」が定着してきましてね。
前回の記事を見た方から、お仕事を頂きまして!

しかも

  怪しいこと✕診断士

というバッチリの領域でのお仕事でして、
それはもう高いモチベーションでさせてもらっています。
いやー怪しいことを追求してきてよかった。

今後もこういう仕事が増えるといいなと思ってます。
実は経営者にはこういう話が好きな人が多いですしね笑


で、今回は経営者が好きそうなお話で、

今回の私のお仕事をもらったときにも大きく感じた、

 


についての本のご紹介でございます。
 

 

 



著者は、元SONYのエンジニアで、CDの開発、
ワークステーションNEWSの大ヒット、
そして犬型ロボットAIBOの開発などに携わり、
SONYの常務にまで登り詰めていた人でございます。

あるきっかけで、横道に逸れて(笑)
インディアンの長老にパイプをもらったり、
チクセントミハイと運について語ったり、
としている内に、こっちの分野の第一人者になられまして。

今では「天外塾」という、ちょっと一風変わった
経営者向けの塾・セミナーもやっておられます。

ちなみに1998年サッカーW杯日本代表監督の

岡田武史氏もこの塾の卒業生。
だから当時は天外さんはすごい取材陣の数だったそう。
岡田監督の生みの親!みたいな感じで。

その天外さんが、
自身の幸運に満ち溢れたサラリーマン人生を振り返りながら、
運や運命について法則・理論を語ったのがこの一冊。


まずね、数々のプロジェクトの成功の影には、
「フロー状態」があったとしています。
フロートはスポーツ選手でいうとゾーンとか、超集中とか。
いわゆる、のめり込んでしまって時間間隔を忘れる状態です。

この状態に、プロジェクトチーム全体がなった時に、
奇跡のような成果が出る。
行き詰まっていた問題に光明が突然見える、
急展開で開けてくる、みたいな幸運が起きる。
(ただしフローの提唱者であるチクセントミハイは
学者という立場を崩さずフロー=運がよくなるとは認めなかったらしいけど)

でも、そのフロー状態に、仕事でなるというのは難しい、
特にチーム全体がそうなるのには阻害要因がたくさんある。

その一番の原因は今の社会にはびこっている「目的意識」。
特に「エゴ(自我)から出た目的意識」

小さなころから教え込まれる、
目標を立てて、それに向かって努力する、それが正しいんだ!
というのがこの目的意識に当たるわけですが、
これこそが富や名声、金銭的成功などの外発的動機を追求する
社会を作り上げている。
なんなら会社の経営そのものが目的意識の塊である。

しかし、これが得意であればあるほどフロー状態に入りにくい。
フローの源泉である内発的動機に、
自分の内からこみ上げてくる声に気づきにくい。
というか無視するトレーニングが身についてしまっている。


え?会社自体がだめなんだったら、どうしたら?


それは「シャドーの投影」というメカニズムと、
初期、中期、後期、成熟した自我という4つの階層からなる
「自我の成長」のメカニズムの理解と利用が必要と説く。

シャドーは自分で抑え込んでいる実は持っている自分の側面。
普段はよそ行き側面=ペルソナに隠れている。
シャドーは本来の自分でもあるので、その衝動がすごい。

でもペルソナはそれを押さえつけてしまうので、
表面意識で認識することはないが、不快感として残ってしまう。
そしてこの不快感を自分の中のものとは認識せずに、
他人の衝動と勘違いして、(自分としては)正義の戦いを挑んでしまう。
シャドーから感じる恐怖感と、嫌悪感を相手に投影してしまう。

このシャドーという隠され、認知できない部分に対して、
少しずつ自分の認識を広げ、コントロール

=自分に統合していくことが自我の成長。

特に後期→成熟した自我になるためには、
普通の社会でどれだけ一生懸命生活してもだめで、
特殊なトレーニングが必要だろうとしている。

 

普段の生活とはちょっと違うトレーニングをして、
成熟した自我に近づけば近づくほど、
フローに入りやすくなり、運気も上昇してくるというわけだ。

と、ここまでが本書の前半部分。
かなり深ーい話を端折って書いていますがね。

そして後半は、

・フローが表面を流れる早い流れだとすると、
「大河の流れ」とも言うべき滔々としたゆったりした大きな流れ

を比較し、大河の流れに身を任せられるようになると、
運だけではなく運命ともうまく付き合うことができるようになる、
そしてそのフローと大河をつなぐのは「内発的動機」
ということが書かれてますが、
誌面の関係で、ここまで。

運を良くしたい人は、続きは自分で読んでくれい!

 

みなさんこんにちは、マッツォティーナです。

 

そうこうしているうちに、10月も半ばを過ぎましたね。

秋を通り越して、少し寒くなってきました。

酒飲みにとっては、熱燗とお湯割りがおいしい季節です。

鍋やおでんとのコンビネーションは最強ですよねw

 

ランニングも、暑い季節が終わり走りやすい季節になってきました。

今シーズンは一部レースも復活し、わたしも今のところフルマラソン2戦参戦予定です。

約2年ぶりのレース、楽しみでモチベーションも上がってきています。

 

さて、前置きが長くなりましたが、月末に衆議院議員総選挙がありますね。

総選挙の大きな争点として、「分配」「新しい資本主義」といったことを各政党謳っています。

資本主義でいえば、近年そのあり方にいろいろな意見や考え方が提唱されています。

「人新世」、「脱成長」といった言葉も最近蔓延っているように、資本主義そのものを悪とする見方も出てきています。

 

では、資本主義は本当にオワコンなのか?人類の未来にとって有害なのか?

そんな疑問に答える一冊が、本日ご紹介するこの本です。

 

 

 

 

 

 

本書の概要は、以下の通りです。

①脱成長論はまやかし、おとぎ話である

脱成長が実現すれば、経済成長しないから人類はエネルギーを使わなくなる、だから環境問題が解決されてハッピーだ、

という論がまことしやかにが喧伝されています。

実際は逆で、技術革新やイノベーションも起こらないからエネルギー効率が今のまま、でも人口は増える、

よってエネルギー消費は増え環境問題は深刻化する、ということです。

事実、エネルギー消費量やムダ遣いは、資本主義で成長を謳歌しているアメリカよりも、ソ連の方がよっぽど多かったとか。

(ていうか、そもそもデータがガバガバであてにならなさすぎるにも程がある、というものだそうです)

 

②社会主義のゼロサムゲーム思考では閉じた社会のままである

閉じた社会とは、平たく言えば日本史や世界史の教科書に出てくるような「ムラ」に近いモノでしょうか。

江戸時代の鎖国を連想してもらえればいいのかなと思います。

全く外とのつながりや交易がないと、そこで生み出されたものだけで生活せねばらならなくなり、モノや情報も当然入ってこない。

また、閉じた「ムラ」の社会では、「村八分」や「抜け駆け」という言葉にもあるように、

変わった人間は排除され、努力をして頑張って成果を残した人間は白い目で見られる。

社会主義は一応人類みな平等、稼いでる奴はけしからんので、究極の閉じた社会といえます。

冷戦末期の東ドイツでは、何十年も変わらないモデルの車を時の政府が「素晴らしい車」と喧伝していましたが、

一方で高級官僚や政治家はベンツを乗り回していたという自己矛盾。

そして一般人は、西ドイツやフランスから入ってくるラジオの電波で、社会主義の幻想を知ったとか。

今の繋がりすぎた世界もいろいろと議論のあるところですが、結局、閉じた社会では誰も幸せになれないんですね。

 

③人類の進歩と幸福を資本主義がもたらしたことは、データで如実かつ明確に示されている

これについては、一番わかりやすくあまり異論のないところだと思います。

社会主義国家を建設しようとしたソ連は結局崩壊し、北朝鮮は独裁恐怖政治と飢餓にあえいでいます。中央東欧の各国も、社会主義体制が倒れ、EUに加盟した国も多くあります。中国だって、表向き社会主義を謳っていますが、資本主義を導入して発展しているのはご存じの通りです。

一方、資本主義国家はどうか。

GAFAを生み出した世界最大の経済大国アメリカの繁栄は、ここでいまさら言うまでもありません。

我が国日本は、一時よりも凋落してきているとはいえ、それでも依然GDP世界第3位の経済大国です。

ヨーロッパ各国も、政治的経済的には以前の栄光はないものの、文化やファッションはまだまだ世界の中心です。

もっとも、その前提として、しっかりとした民主主義政治の体制があったことは重要です。

 

③新しい社会主義(人新世、脱成長コミュニズム)は、新たな隷従を生み出し人類にとって不幸である

これは少し説明が必要でしょう。

結論から言えば、経済成長がないから社会福祉が減退し、ゼロサムゲームの中で格差が固定され、限られたパイの奪い合いになり誰も幸せになれないということです。

付け加えると、新しい社会主義は現代文明や現状の富の蓄積があることを前提にしていて、

それを分配すればよいというのが根底にあります。

その時点で論理破綻をきたしているのですが、その富の源泉も資本主義のなかでみんなが頑張ったからこそなんですよね。。

 

資本主義のあり方としては、行き過ぎた面は確かに否定はできないでしょう。

GAFAが情報や富を独占しすぎた面も、やっぱり否めません。

しかしながら、それも資本主義の中で社会を良くしていこう、という考えから生まれたものであり、

そもそもGAFAが生まれない社会というのは最悪のディストピア

みんなで貧乏になろうというゼロサム思考では、社会の進歩はない。

資本主義の見直しは確かに必要だけど、資本主義そのものを否定することは社会の進歩の否定に他ならない。

そして、日本はこれからも民主主義と資本主義の国であり続けてほしい。

 

そんなことを考えさせられる一冊でした。