はい、みなさんこんにちわ。
日本一怪しい診断士の胴乱幸助です。
このブログも8年ぐらい書き続けているわけですが、
やっと「日本一怪しい診断士」が定着してきましてね。
前回の記事を見た方から、お仕事を頂きまして!
しかも
怪しいこと✕診断士
というバッチリの領域でのお仕事でして、
それはもう高いモチベーションでさせてもらっています。
いやー怪しいことを追求してきてよかった。
今後もこういう仕事が増えるといいなと思ってます。
実は経営者にはこういう話が好きな人が多いですしね笑
で、今回は経営者が好きそうなお話で、
今回の私のお仕事をもらったときにも大きく感じた、
運
についての本のご紹介でございます。
著者は、元SONYのエンジニアで、CDの開発、
ワークステーションNEWSの大ヒット、
そして犬型ロボットAIBOの開発などに携わり、
SONYの常務にまで登り詰めていた人でございます。
あるきっかけで、横道に逸れて(笑)
インディアンの長老にパイプをもらったり、
チクセントミハイと運について語ったり、
としている内に、こっちの分野の第一人者になられまして。
今では「天外塾」という、ちょっと一風変わった
経営者向けの塾・セミナーもやっておられます。
ちなみに1998年サッカーW杯日本代表監督の
岡田武史氏もこの塾の卒業生。
だから当時は天外さんはすごい取材陣の数だったそう。
岡田監督の生みの親!みたいな感じで。
その天外さんが、
自身の幸運に満ち溢れたサラリーマン人生を振り返りながら、
運や運命について法則・理論を語ったのがこの一冊。
まずね、数々のプロジェクトの成功の影には、
「フロー状態」があったとしています。
フロートはスポーツ選手でいうとゾーンとか、超集中とか。
いわゆる、のめり込んでしまって時間間隔を忘れる状態です。
この状態に、プロジェクトチーム全体がなった時に、
奇跡のような成果が出る。
行き詰まっていた問題に光明が突然見える、
急展開で開けてくる、みたいな幸運が起きる。
(ただしフローの提唱者であるチクセントミハイは
学者という立場を崩さずフロー=運がよくなるとは認めなかったらしいけど)
でも、そのフロー状態に、仕事でなるというのは難しい、
特にチーム全体がそうなるのには阻害要因がたくさんある。
その一番の原因は今の社会にはびこっている「目的意識」。
特に「エゴ(自我)から出た目的意識」。
小さなころから教え込まれる、
目標を立てて、それに向かって努力する、それが正しいんだ!
というのがこの目的意識に当たるわけですが、
これこそが富や名声、金銭的成功などの外発的動機を追求する
社会を作り上げている。
なんなら会社の経営そのものが目的意識の塊である。
しかし、これが得意であればあるほどフロー状態に入りにくい。
フローの源泉である内発的動機に、
自分の内からこみ上げてくる声に気づきにくい。
というか無視するトレーニングが身についてしまっている。
え?会社自体がだめなんだったら、どうしたら?
それは「シャドーの投影」というメカニズムと、
初期、中期、後期、成熟した自我という4つの階層からなる
「自我の成長」のメカニズムの理解と利用が必要と説く。
シャドーは自分で抑え込んでいる実は持っている自分の側面。
普段はよそ行き側面=ペルソナに隠れている。
シャドーは本来の自分でもあるので、その衝動がすごい。
でもペルソナはそれを押さえつけてしまうので、
表面意識で認識することはないが、不快感として残ってしまう。
そしてこの不快感を自分の中のものとは認識せずに、
他人の衝動と勘違いして、(自分としては)正義の戦いを挑んでしまう。
シャドーから感じる恐怖感と、嫌悪感を相手に投影してしまう。
このシャドーという隠され、認知できない部分に対して、
少しずつ自分の認識を広げ、コントロール
=自分に統合していくことが自我の成長。
特に後期→成熟した自我になるためには、
普通の社会でどれだけ一生懸命生活してもだめで、
特殊なトレーニングが必要だろうとしている。
普段の生活とはちょっと違うトレーニングをして、
成熟した自我に近づけば近づくほど、
フローに入りやすくなり、運気も上昇してくるというわけだ。
と、ここまでが本書の前半部分。
かなり深ーい話を端折って書いていますがね。
そして後半は、
・フローが表面を流れる早い流れだとすると、
・「大河の流れ」とも言うべき滔々としたゆったりした大きな流れ
を比較し、大河の流れに身を任せられるようになると、
運だけではなく運命ともうまく付き合うことができるようになる、
そしてそのフローと大河をつなぐのは「内発的動機」
ということが書かれてますが、
誌面の関係で、ここまで。
運を良くしたい人は、続きは自分で読んでくれい!