気づけは2021年も残りわずか…。
この事実がいまだに受け入れられないたかまつです。。。
年齢とともに(特に40歳過ぎると)、時間が過ぎるのを早く感じる、とはよく聞きますが、本当にあっという間に過ぎ去っている感じです…。
さて、今回ご紹介するのはこちら!
御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる!
以前、当ブログで「派生本」として取り上げたこともあるのですが、今回改めてのご紹介。
2015年出版の本なので、事例や背景となる事実はやや古いですが、
新型コロナウイルスの影響で大きく変わった社会情勢下でも十分生きる観点がある!と感じた1冊です。
私は仕事柄、経営者さん、これから事業を始めようとする創業者さんとお会いし、お話しする機会をたくさんいただきます。
中小企業診断士の資格を取ってから、ひたすら「経営者と話す」仕事をしてきたこともあり、
「経験に基づくカン」(あまり論理的ではない)が働くこともよくあります。
「おー、これは楽しみな事業だな!」とか
「この事業者さん、きっと伸びるな!」とか
「あー、この会社はマズいな…」とか
「うーん、この事業、見込み薄いよな。。。」とかですね。
で、このカンは、まぁまぁ当たるし、大ハズレしない。
でも論理的じゃないから、他の人になんと説明すればよいやら…?みたいなことが多々。
一方で、起業支援・経営支援の仕事をしている同業者と話していると、
論理的じゃない「あるある」トークがたくさん出てくる。
…ということは、「私のカンが鋭い」のではなく、何か企業から「サイン」が出ていて、同業の皆さんはそれを読み取っているのでは?
つまり、おいしい魚の見分け方的に、「起業を目利きするポイント」があるはず!
あ、そういやそんな本持ってたやん。と思って引っ張り出した本です。
ざっくり言うと、企業を目利きするポイントは「定量情報」と「定性情報」の2つに分類できます。
財務情報、従業員の人数、業歴など、数字で評価できるのは「定量情報」。
それ以外の数字で表せない情報が「定性情報」。
例えば、事業の内容や社長の人柄、会社の雰囲気、従業員の様子、みたいなものです。
企業の目利きは、この数字で表せない「定性情報」も大事だよ(いやむしろこっちがメイン、くらいじゃない??)、というのが、この本から見えてきます。
本を読んで、再度自分の「カン」っぽいものを「目利き力」として分析してみました。以下、個人的備忘録。
まず、実際に、起業支援・経営支援の現場で、最初から「定量情報」がそろっていることは稀です。
起業の場合は、「これから事業を始めます」なので、当たり前ですが決算書がない。なのでそもそもの定量情報がない。
判断材料は、「定性情報」しかないわけです。
でも定性情報って、定量情報のように指標化・体系化されているわけではない。
だから他者に説明しようとすると「カン」みたいな話になってしまうんだろう。。。
(定性情報の指標化・体系化、できたらすごいかも?)
すでに経営している事業者さんについては、定量情報がある。
ただし、定量情報はあくまでも「結果」。定量情報だけで判断すると、見誤る。(巧妙な粉飾など)
私の場合は、定性情報から感じたサインを、定量情報で答え合わせするイメージ。
話を聞いたときに、おおよその決算書が頭に浮かび、実際の決算書を見る。
「あれ??」という違和感があれば、そこを事業者さんに再確認。
納得いく回答が得られれば問題なし、納得できなければ「サイン」が「アラート」に変わる。
…こんな感じですかね、うん。
果たしてこの説明で納得してもらえるかはわかりませんが、
「経験上のカンです!」よりはマシな説明ができるような気がします。
よし、来年はもうちょっと論理的に仕事できるようにがんばろ。