お金が殖えない方の典型が過剰なローンです。


ローンにもいろいろありますが、住宅ローンや自動車ローンであれば家やクルマが資産として残りますから、イコールではないにしろ一応バランスは取れますね。


しかし、旅行のローンや趣味のためのローンなど、思い出は残っても負債しか残らないローンはバランスをとても悪くしてしまいます。


たとえば、どうしても欲しいブランドバッグがあるとしましょう。


値段は50万円、でも現金がない。そこで月々1万円のリボ払いで購入したとします。


さて、支払回数は何回になるでしょうか?


答えは79回(年利15%)。



つまり50万円のお買い物に30万円近い利息を払うことになるのです。


利息がいくらになるかは電卓を叩けば簡単にわかりますから、
ローンを組む時はまずこういう計算をしてみてから考えましょう。


どうしてもやむをえない場合は、
せめて月々の返済金額を増やして支払利息を減らしてください。


例えば上記のローンを月々2万円の返済にすれば返済回数は30回、
つまり利息は約1/3に減らすことが出来ますね。


このローンの金利は、いわば「複利」を敵に回してしまうようなものです。


それはとっても厄介な敵になってしまいますので注意が必要です。

資産すべてを現金でお持ちの方はいらっしゃいますか?


皆さんの資産は預貯金、不動産や株など、考えてみれば現金以外になっているモノのほうが多いですよね。


「バランスシート」とはそんなふうにいろんな形に変わっているモノをお金の価値に戻して一覧表にしたようなものだと思ってください。


現金や預貯金などの資産がいくらあって、ローンなどの負債がいくらあるから差引きの純資産がいくらぐらいある、というように、バランスシートを作ってみれば現状の資産状況がわかりやすくなります。


 
また、バランスシートを作ることによって自分のマネー体質が見えてきて改善点も明らかにすることが出来ます。


例えば、なかなかお金が殖えないとおっしゃる方のバランスシートを作ってみると、ローンなどの負債が多すぎたり、資産の中身もほとんどが現金や預貯金に偏っているケースが多いようです。


預貯金の金利とローンの金利を単純に比べてみただけで数百倍~数千倍の違いがあるわけですから、お金が殖えなくて当然ですよね。



「キャッシュフロー」から「バランスシート」へのお金の流れを増やし、さらにお金自体も働かせて殖やしていくと考え方を身につけると、資産形成が目に見えてきて楽しくなりますよ。


「キャッシュフロー」に余剰資金がなかったり、計算上は余るけどいつも間にか無くなってしまうという方は
収支の見直しやリストラを行って「バランスシート」へのお金の流入を強制的に増やしていく。


「バランスシート」のお金もじっと預貯金に眠らせておくだけでなく、運用によってお金自身を殖やしていき、最終的には「バランスシート」の純資産額を増やしていくという事です。


ちょうど企業の再生と同じですね。


コスト削減や時にはリストラを行って利益を捻出し、そのお金を将来有望な事業に投資してさらに純資産を殖やしていく、というようなイメージを家計にも取り入れていきましょう。


家計の金融資産残高は、(少し前のデータですが)2004年末で1,423兆円を超え、過去最高になっています。


その残高の推移から2004年末の特徴をあげると、金融資産のうち目だって減ったのが定期預金、増えたのは投資関係の商品だといえます。


●特に残高が減少したのは...


・定期性預金が2004年末は前年比2.4%減の約540兆円に。


ピーク時は1999年末の592.5兆円だったのに比べると、50兆円以上のマイナス。



●残高が増加しているのは...


・国債は19.7兆円と過去最高になり、1997年、1998年の2倍以上に。


・外貨預金も過去最高の5.7兆円にまで膨らんでいる。


・投資信託は33.8兆円と前年より5.5兆円もアップ。


・株式も前年より29.3兆円も増加し、81兆円に。



預金に代表される固定金利型の金融商品から投資商品にシフトされている点は興味深いところです。


要因としては定期預金の超低金利のほか、


ペイオフ解禁による資金分散、個人向け国債の大々的なPRや、円高による外貨預金、インターネットによる株式投資や銀行窓販による投資信託の残高増加などがあげられると思います。


しかし、これらが本格的な長期投資としての資金シフトかという点では疑問符がつきます。


単なる金利の比較による商品選択や投機的な資金が流入しているに過ぎないのではないでしょうか?


そういった資金は経済を活性化させる主役にはなれないと私は思います。


ほんとうにおもしろくなってくるのは、本格的な長期投資の資金流入が始まった時。(すでに胎動は感じています)


株式市場や日本経済が力強く復活し始め、それに早い時期に参加した人たちの資産が劇的に拡大し、新たな資産家が誕生する。



すでに小さな一歩を踏み出す人が徐々に増えてきていますので、その日もそう遠くないと私は思っています。


今回は「キャッシュフロー」をもう少し考えてみましょう。


「キャッシュフロー」には大きく二つの考え方があります。


一つは「キャッシュフロー表」を作って将来のお金の出入り(収支)を把握することです。


将来の収入や支出を予測して貯蓄等の計画を立てるものなのですが、私はこのキャッシュフロー表をあまり細かく作り込む意味はないと思います。


なぜなら10年先、20年先の収支やライフプランを正確に予測することは不可能ですし、お金の価値さえも予測は難しいですよね。


だから「キャッシュフロー表」については大まかな将来の収支をつかむ、という程度の考え方で十分だと思います。


例えば、子供に教育費が多くかかるのは、自分は何歳から何歳くらいまでなんだろうとか、


退職後年金を受給できるまで何年くらい無収入期間があるんだろうとか、大まかなライフプランと収支を捉えるために活用してください。



「キャッシュフロー」のもう一つの考え方が現状の収支の把握です。


私はこちらの方がとっても重要でマネー体質改善のヒントがいっぱいあると思います。


これは「収支表」のようなものを作ってみるのですが、家計簿をキチンとつけている方はそれが使えます。


家計簿をつけてない方は、今日から家計簿をつけてください!って言っても、正直続ける自身のない方も多いかと思います。


そんな方はもっとやさしい方法がありますので参考にされてください。



それは「レシートチェック」です。


1ヶ月間でいいですからレシートを捨てずにちゃんととっといて、
1ヵ月後それを分類して集計してみてください。


レシートのない口座振替での光熱費などは別に集計してください。


集計のしかたは、使ったお金を住居費、光熱費、食費、交際費などの目的別に分けて集計します。


その中で、明らかに多い支出(全国平均の数値と比べたりすればわかる)の見直しをします。

(全国平均値を知りたい方はお問合わせください。)



それとせっかくレシートをとっていただいたのでもう一つ、


今度は目的別ではなくて支出の必要性とでもいいましょうか、


どうしても必要な買い物は○、もう少し節約できたものは△、衝動買いや無駄遣いしたものは×をつけてみて、△や×の支出の見直しをします。



この二つをしてみただけで「月に2~3万円貯蓄額を増やせました!!」なんて方もたくさんいらっしゃいます。





今回からいよいよ資産形成のプロセスを考えていきます。


資産形成を旅行に例えてみましょう。


皆さんは旅行の計画を立てる場合、まず何から決めますか?


行き当たりばったりの旅行もいいでしょうが、
ふつうは行き先を決めますよね?


資産形成も行き先、つまり目的をしっかりと決めるというのが大切なのですが、その前に現状把握という大切なプロセスがあります。


旅行の場合も実は行き先の前には出発点を決めているわけですが、
これはあえて意識しなくてもわかりますよね。


しかし資産形成の出発点は意外と分かりにくいものなのです。


自分の資産がすべて現金で財布や金庫の中にあるのなら数えてみれば分かるのですが、お金はいろんなものに形を変えていますので現状把握が難しいのです。



ではどうすれば簡単に現状把握ができるんでしょうか?



それには道具を使ってみるとよいでしょう。


道具の一つは


「キャッシュフロー」


もうひとつは


「バランスシート」です。



これらは企業の会計で使われているものですが、それを家計版にアレンジしたものを使用します。


「キャッシュフロー」とはお金の出入りを記録するもの、例えば家計簿のようなイメージです。



「バランスシート」とは現在の資産や負債を金額に置き換えて一覧表にしたようなものです。



次回もう少し詳しくお話しますが、


この二種類の帳票を作ってみれば「お金が殖える体質」かどうかがわかり、「体質改善」が必要な場合、改善計画も立てやすくなります。


毎月毎月何に使ったわけでもないのになぜかお金がなくなってしまっている、なんて人は、作ってみるといいかもしれませんね。