今回は株式投資に勝つためのあと2つの条件、情報力と資金力についてお話します。


株式投資で陥りがちな傾向に「高値掴み」があります。


ある銘柄が「今後上昇していきそうだ!」あるいは「今が買い時だ!」と思って投資したとたんに値下がりしだして、その後値上がりどころが投資時の株価さえも一向に回復してくれず、塩漬けになったり大きな損失を出してしまうことを言います。


あてずっぽうに銘柄を選択したわけではなく、むしろ四季報や新聞、専門誌やインターネットなどあらゆる情報を分析して選択した銘柄やタイミングだったのになぜこうなってしまうのでしょう?


それは情報の量・質と鮮度に関係があるのではないかと思います。



みなさんがもし投資の対象先やタイミングを選択するとしたら、その情報はどこから得ますか?


おそらく上記のように四季報や専門誌、新聞やインターネットからではありませんか?


でもよく考えてみてください。


そのような情報というものはそもそも誰かが作った情報ですよね?


あなたが情報を得ている段階ではもうすでに多くの人がその情報をつかんでいると思いませんか?つまり、あなたが投資した時、株価はもうすでに上がっているということなんです。


あなたが企業の機密情報をたくさん握っている方なら、誰よりも早く情報を得ることが出来るかもしれません。(インサイダー取引になってしまうかもしれませんが・・・)でもそうでない人が株式市場で勝つというのはプロを相手に勝ち続けなければならないということです。



最後の条件は資金力です。


よく株の投資は「余裕資金で行いましょう」って言いますよね。


ではあなたの余裕資金はどれくらいありますか?1,000万円?それとも2,000万円くらいですか??


失礼かもしれませんが投資としてそんな金額を出せる方はそうはいらっしゃいませんよね。


多くの方は貯蓄やボーナスの中から10万円~100万円程度ではないでしょうか?


それを元手に勝ったり負けたりを繰り返して大きな資産を形成できるでしょうか?



良くてトントン、多くの方はプロの餌食になっていいようにやられるのがオチだと思います。


2005年の日本株のように市場全体が上向きの時は誰がやっても確かに儲かります。


しかし株価や景気は良い時ばかりではありませんので、株価が下がる局面、景気の悪い時にも対抗できる投資手法こそが重要だと思います。

最近の株式市場の活況は、個人投資家の資金流入が大きな原動力になっているといわれています。


景気回復と株価の上昇、ネット取引による手数料引き下げや売買の手軽さなど個人投資家にとって環境が整ってきたこともその一因でしょう。


また預貯金だけでの運用では老後資金準備やインフレには追いつけないことに徐々にみんなが気付いてきますので、今後もこの傾向は拡大しつづけることと思います。


皆さんも『女性のためのやさしいマネー講座』や『スマートマネー塾』を通して株式投資へのご興味と必要性をお感じになられ、早速始めてみたいとお思いの方もいらっしゃるでしょうね。


しかし、ちょっと待ってください。株式投資をギャンブルと考えてやられるなら好きに始めていただいて一向に構いませんが、資産形成を目的にお考えなら今からお話する点を十分確認されてから始められても遅くはないかと思います。


結論から申し上げれば、個人投資家が株式投資で長期的に勝ちつづけることは「極めて難しい」ということです。もし勝てるとしたら以下の条件を兼ね備えている人だけでしょう。


まず第一の条件は、株式投資にかけられる時間です。デイトレーダーといわれる人たちは、朝から晩までパソコンとにらめっこして一日に何回も売買を繰り返し小さな利益を積み重ねていきますが、みなさんにその時間はあるでしょうか?



第二の条件は株式投資に関する知識と経験です。もちろん知識だけで勝てるのなら高校や大学など行かずに株式スクールで株の勉強だけしていれば働かずに一生食べていけるでしょうが、そんなことはありませんよね。知識プラス長年の経験や相場観などがないと勝ちつづけることは出来ないでしょう。


第三は投資を始めると誰もが陥ってしまう心理的リスクです。簡単なテストをしてみましょう。あなたはどちらを選びますか?


 A:あなたは必ず800万円をもらえます。


 B:あなたは1,000万円もらえますが、はずれると1円ももらえません。

はずれる確率は15%です。


AとBではどちらを選びましたか?


ではもうひとつ、


 C:あなたは必ず800万円を支払わなければならない。


 D:あなたは1,000万円支払わなければならないが、

当たれば1円も払わなくてよい。当たる確立は15%。


CとDではどちらを選ばれましたか?

確率論で計算してみるとBとDは850万円になるので、AとBではBの方がお得、CとDでは支払う方なのでCがお得なのに、あなたはAとDを選びませんでしたか?


人は利益を受けるときは確実に利益を得られる方を選び、反対に損失をこうむる時はリスクをとってしまう傾向にあるそうです。


実際の株式投資において、素人の投資家が9勝1敗でもトータルで負けてしまうのは、利益は小さくしか取れないのに1度の損失が大きくなってしまうからなのです。プロはその反対で1勝9敗でも勝つといわれています。プロは損失が出るとすぐに切り捨てて、利益をじっくり待つことが出来るからでしょう。


さて、あなたは株式投資で勝ちつづけるための3つの条件が備わっていますか?


実はこの3つだけでなく、さらにあと2つの条件が必要なのですが、それはまた次回に。


前回勉強した「間接金融」と「直接金融」、


それと以前勉強した「固定金利」と「変動金利」。


この2つから分類すると、「間接金融・固定金利型」の代表が預貯金、「直接金融・変動金利型」の代表が株式や債券ということになります。


以前もお話したとおり、日本人の貯蓄の内訳は50%以上が預貯金で、保険を含めるとなんと80%以上が固定金利型・間接金融型で占められており、変動金利型・直接金融型の株や債権、投資信託では12%くらいしか運用されていません。


このいびつな構造は、株や投資に関して「解らない」から怖くて手を出せない、というのが大方の理由でしょう。しかしいつまでも「解らない」では済まされませんので、この投資や運用というものを勉強してみよう!ということで、今回は債券について考えてみたいと思います。


債券についてのポイントは金利と債券価格との関係を理解するというところです。

代表的な債券に国債があります。


日本の国がなぜ国債を発行するかといえば、簡単に言えば赤字を埋め合わせるためです。現在日本は年に80兆円くらいの予算が必要なのに収入が40兆円くらいしかありません。


800万円の収入が必要な家庭のお父さんの収入がリストラで400万円に減ったようなものです。その不足分は借金をして埋めなければならないのですが、その借金の条件を示した借用証のようなものが国債だと思ってください。



例えば、条件として年に4%の金利を受け取れるとし満期が5年とすれば、この国債を100円で買った人は5年間で20円の利息を受け取れることになります。


日本は今大赤字ですから国債は毎月発行されます。


利率は毎月変わります。


では、先ほどの4%の国債が発行された翌月に6%の国債が発行されたとしたら4%で買った人はどう思うでしょうか?


そうですね、損をしたと思うと同時に6%の国債が欲しいと思うでしょう。


でもこの人は貯蓄をはたいて4%の国債を買ってしまったのでもう買えません。ではどうするか。


4%の国債を誰かに売ろうと考えます。


しかし世の中には既に6%の国債が流通していますから誰も買ってくれません。


じゃあしょうがない、少し損しても売りたいと考え、4%の国債を90円に値下げして売りに出しました。すると買ってくれる人が現れるのです。


なぜかと言えば90円で買った国債は5年後には100円で償還されますのでそこで10円の儲けが出ます。利息は20円ですが10円のプラスで30円の儲けになりますので、6%での5年間の利息30円と遜色ない、ということで買ってくれる人が出てくるわけです。



逆に金利が2%に下がったら先ほどと逆で、4%の国債を売ってほしいという人がたくさん現れます。しかし100円で売ってあげる必要はなく、110円に値上げしても売れるかもしれません。



このように国債は発行されると同時に市場で取引され価格は変動しています。


金利が6%に上がると価格は90円に下がり、金利が2%に下がると価格は110円に上がりました。


つまり、金利と債券価格は、


金利上昇→債券価格下落


金利下落→債券価格上昇


というシーソーのような関係だということになりますね。



ちなみに個人向け国債は同じ国債でも価格は変動せず金利が半年毎に見直しされる「変動利付き債」という別物です。



お金を増やすコツ、それは考え方をちょっと変えてみるだけでも大きな効果があります。

例えば貯蓄について。

今までは、「収入-支出=貯蓄」つまり余ったら貯蓄という考え方じゃありませんでしたか?


これだと足りない月は貯蓄を取り崩すから一向にお金が貯まらない結果になってしまいます。

順番をちょっと換えて「収入-貯蓄=支出」という考え方にしてみてください。



つまり貯蓄の優先順位を上げるということ。例えば勤め先の財形制度を利用して給与天引きで貯蓄をするなど、その分はないものとしてやりくりを工夫してみましょう。


財形制度のない方は、銀行口座に「積立定期」という機能をつけてみては?


例えば給料日に自動的に一定額定期預金に振替えられるように設定しておけば財形と同じような仕組みを作ることが出来ます。


これは運用利率うんぬんではなく貯蓄や積立の癖をつけるということです。いくら運用が上手でも積立が出来なければお金は増えていきません。積立がキチンと習慣付けられて、その上で運用を行っていくことがお金を殖やすコツだと思います。



支出に関しては、「NEEDSとWANTS」つまり、欲しいものは必要なものか?


と自問自答する癖をつけましょう。


レシートチェックで○、△、×をつけてみると良いというお話を以前しましたが、△や×の買い物の見直しをすることで無駄遣いや衝動買いを抑えることが出来るのではないでしょうか?


①間接金融と直接金融


現状把握、ゴールの設定の次のプロセスは金融知識を身につけることです。


今回は「間接金融」と「直接金融」の仕組みについて理解しましょう。

例えば「木村さん」が「太宰府銀行」に100万円の定期預金をしているとしましょう。


「太宰府銀行」は「木村さん」に利息を払ってくれますが、定期預金の金利が0.03%としたら1年間の利息は300円ですね。


一方、「太宰府銀行」は「木村さん」から預かった100万円を誰かに貸し出します。


貸した相手が「エフピー商事」という会社だったとしましょう。


銀行はお金を貸す時には0.03%というような低い金利では貸しませんよね。


仮に3%で貸したとすれば「エフピー商事」は「太宰府銀行」に対し年間に3万円の利息を支払うことになります。


また、「エフピー商事」は「太宰府銀行」からお付き合いで100万円を借りたわけではありません。


100万円を元手に商売をします。その結果1年間で30万円の利益をあげたとしましょう。


さて、ここで質問です!


今登場した「木村さん」「太宰府銀行」「エフピー商事」この3者で一番利益の少なかった人は誰でしょう??


そうですね。


「木村さん」ですよね。


ではもう一つ質問。「太宰府銀行」や「エフピー商事」があげた利益の元となった100万円は誰が出したお金でしたか?


そう、これも「木村さん」です。


資金を提供した人の利益が最も少ないんですね。


このように銀行や郵便局を介して世の中に資金を供給する、これが「間接金融」の仕組みなのです。


「木村さん」は、なんだかバカらしくなってきました。


でも「間接金融」の仕組みでは仕方のないことです。



そこで、こんなことを考えてみました。


「エフピー商事」に直接お金を貸したらどうなるんだろう?


「エフピー商事」は当然お金を貸してくれた人に利息を払ってくれます。


そうすると「木村さん」の利益は300円から100倍の3万円に増えるのです。言い換えれば「木村さん」が「エフピー商事」に100万円投資し、3万円の配当を受け取るということ、これが「直接金融」の仕組みです。

皆さんだったらどちらがいいですか?なんだか「直接金融」の方が良さそうですよね?

でもちょっと待ってください!


今の話では「直接金融」が良さそうですが、そんなにうまくいくことばかりではありません。「エフピー商事」が思ったように利益を上げられなかったら?・・・3万円の配当が出来ないかもしれませんね。


もし「エフピー商事」が倒産してしまったら?・・・そう、投資した100万円も戻ってこないかもしれない。


つまり「直接金融」には「リスク」もあるということなのです。