フードの紐が遊具に絡まって窒息しそうになる。ファスナーを皮膚に巻き込んじゃって怪我をする。ほどけた靴ひもを踏んづけて転ぶ。滑り止めのない靴下でフローリングを走り回って転倒する。
若い主婦がインタビューで「ほんとに危ないですよ」と真面目な顔で語ってた。
子供服による死亡事故事例は、アメリカでは10年間に50件ほどあったらしい。日本ではゼロ。
服の危険を心配して「安全に使えるように改良しろ」って言うよりも、服の危険性を子供に教育してやることが大事でしょ。
久々に最近の親ってバカじゃねえの、って思った。子供に対する意識が、どっかズレてる。
過保護すぎじゃねえか。んで、親は何でも誰かのせいにしすぎじゃねえか。
この調子だと、飛び出しの交通事故で子供が怪我したら、親の教育よりも、「なぜこの歩道に柵がないのか」ってのが問題になるんじゃないかな。
ほんと寒いよな。
俺らが子供の頃はもっともっと大雑把だった。
3階くらいの高さの木に登ったり、マムシがたくさんいるような草むらに入ったり。怪我なんて当たり前。
今だったら問題だろうな。危険を教えるより、安全で安心できるように整備しろ、ってのがスタンダードになってる。
それでも、バリバリ元気でやってきてる。
危険なことを経験してるから、学ぶ。
滅菌シートにくるまれて育ってる今の子供は、危険から何かを学ぶってのが少なくなってるんじゃないか。安全が当たり前って環境で育つと、危険がわからない。
逆に、それだけ子供に気を使ってて、果たして子供の環境って良くなってきてるのかな。
最近のニュースを聞いてると、どんどん悪化してる気がすんだけど。
もちろん、親が子供を大切に思う気持ちはわかる。
でも甘やかしすぎることと、大事にすることは違う。
10年くらいかな。俺らが子供だった頃からたった10年で、子供を囲んでる環境ってほんと変化してきてる。
特に、遊びの形が変わってることが驚きだ。
今は遊びを自分たちで創造するより、与えられたもの、既製品で遊ぶことのほうが多い気がする。
前にインド行ったとき、現地の子供たちのクリエイティブな遊びにちょっとびっくりした。
テレビゲームなんてあり得ない。外に出て、自分らでボールを作り、サッカーでもバスケでもない、日本では見ない新しい遊びを創造してる。
ボールを自分たちで作るってことは、相当学ぶことが多いだろう。うまく弾むにはどうしたらいいのか。きれいな球状にするにはどうすんのか。ボール一つにしても、考えることは多い。
そして出来上がったボールで、どう遊ぶか考える。
他国やちょっと前の日本と比べると、今の子供は遊びを考えるってことが減ってきてる。
今の子供が大人になったとき、自分の子供に何を教えることができるのかな。
子供は過保護すぎるくらい守られ、与えられた道具で遊ぶ。親は責任をとにかく自分以外の誰かに転嫁する。
こんな環境はどっか間違ってるよな。自分に子供ができたら、現代のような環境で育てたくないって、本気で思った。安全な環境を整備させるより、危険を教えることが大事。
子供は、ちょっと危なっかしくて、親に心配させる。それがちょうどいいんじゃないかな。





















