テレビの画面に「パンダがいるシーン」が映っているとする。
快晴の広い草原で蝶とじゃれあってる。風になびく毛。綺麗な白と黒のコントラスト。パンダが持つ、かわいらしいという一般的イメージ。
大抵の人は、「このパンダ、抱きしめたらふわふわなんだろーな」って思う。
実際のパンダの毛なんだが、ゴワゴワと硬く、ついでに油っぽい。
初めて聞く人は、「え?そうなんだー」って思う。完全にふわふわなイメージ持ってたから、ほぼ真逆の事実にビックリする。
こういうことはよくある。
つまり、イメージと現実のギャップ。
なんでそんなギャップが生まれるのかって考えると、「今まで自分がしてきた経験」を基に、「経験のない対象」へのイメージを確定させてしまうから。
パンダの例だと、今までテレビや本や、人から聞いた話、パンダの毛に類似したもの(他の動物のファー、ぬいぐるみ、似た素材のモノとか)、その他もろもろの経験から総括して、「パンダの毛はふわふわだ」ってイメージを確定する。
服とか食い物とかでも同じ。
分厚いダウンのコートを見たら、「柔らかくて軽そうだな」と思う。ラズベリージャムのかかったケーキを見たら「甘酸っぱい味だろう」って思う。
実際はダウンの中身が砂だとしても、ラズベリージャムじゃなくて唐辛子のペーストだったとしても。
「過去に見てきたダウンは暖かいんだから、これも暖かい」って具合に、まさか中身が砂や唐辛子だとは考えない。
今までの経験から当然のごとく、「A=B、A=C、よってB=C」って結論を出す。「A(ダウン)=B(今目の前にあるのもダウン)、ダウン=C(柔らかくて暖かい)、目の前にあるダウン=柔らかくて暖かい」って感じで。
頭の中で、未経験の感覚を再現してる。
「そりゃそうだよな」って思う。「A=B、A=C、よってB=C」ってのを日常生活でやんなかったら、マトモに生きてくことなんてできねえ。
さあさあ、無意識のうちに当然の如く行ってる、「経験からイメージを固定化させる」ってこと。
これはいろんな仕事にかなり応用できる。
応用には簡潔に2パターンある。
1つは正攻法。「A=B、A=C、よってB=C」を正しい角度で見据えた展開。広告やディスプレイなんかほとんどこれ。
例えばTVCMしてるってことは、概ね自社の商品なりサービスなりを受けてない人をターゲットにしてるだろう。自社の商品を知らない顧客に好印象を植え付けるには、「商品」と「気持ちいい経験」をリンクさせる。
いかに美味しく見せるか、かっこよく見せるか。それには一般的な経験認識である「美味しい、かっこいい」と「商品」を結びつける内容を広告に盛り込む。
もう一つは「A=B、A=C、よってB=C」を逆手にとる。
さっきのパンダやダウン、ケーキの例みたいな感じ。パンダとかの例は極端で不快なもんだけど。。
とにかく俺はこっちが大事だと考える。「A=B、A=C、よってB=C」ってのは、「先入観や固定観念を形成する一つ前の段階、形成する基になるもの」だと考えられるからだ。
つまり「A=B、A=C、よってB=C」を逆手にとることは、「先入観や固定観念を覆すこと」=「サプライズを生むこと」と考えられる。
サプライズがもたらすインパクトは相当でかい。印象に残る。自分の過去の経験を覆されるんだから。
前の日記にも書いた「ガードレールのイス」ってをまたまた例に出すと、あれは一般的なイスに対するイメージの「A=B、A=C、よってB=C」ではない。
今までの経験からの常識では有り得ないイスなんで、ちょっとビックリする。サプライズ。印象に残る。
印象に残る商品なりサービスを提供するってのは、商売の「始めの一歩」としてかなり重要だと考えてる。
人が持つ「A=B、A=C、よってB=C」の公式を、いかにうまく逆手に利用して、楽しいことを考えることができるか。これに関しては、アイデアは飽和しない。いくらでも可能性あるからな。常識の逆を突くことなんていくらでもできるだろう。
つって、頭の中でいろいろ考えてても、それを表現するのはハンパなく難しい。勉強して洗練させて、カフェにどんどん活かしていかなきゃな☆






