福祉とおもてなしで寛容な社会に | SDGs エコに効くブログ

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2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まであと1年半。

 

私が住んでいる千葉県でもオリンピック・パラリンピック合わせて8種目が開催されます。

 

会場は勿論ですが、事前キャンプ地の招致活動も行っているので、既にトレーニング施設や事前キャンプ地としていくつかの自治体の利用が決まったそうです。

 

水泳ならプール、バレーボールやバスケットボールなら体育館、陸上トラック競技なら競技場という施設が欠かせませんが、パラリンピックの会場であれば、施設や周辺の環境整備も重要になってきます。

 

選手はもちろん、障がいや高齢者でも会場へのアクセスがストレスにならないように、ソフト・ハード両面で、公共交通機関、建物・施設のバリアフリー化や分かりやすい大きさで見やすい案内表示版の設置、人的サポートが必要です。

 

また、海外からの来場者も多いので、外国語表記や通訳も必要でしょう。

 

ここには、都市ボランティアが会場だけでなく、会場周辺や駅などにオリンピック期間中はボランティアを配備して対応できるようにするそうです。

 

今回のオリンピックは“環境とオリンピック”というテーマなので、環境に配慮した会場づくりや、廃棄物をなるべく出さないような取り組み、バスやタクシーなど移動交通機関のEV化や水素自動車(燃料電池車)の導入によるエネルギー効率化やCO2排出削減にはかなり配慮した取り組みが行われる予定です。

 

一部の観客席などはあえて仮設にして、オリンピック終了後は撤去するなど、無駄な建造物を作らないという工夫もされています。

 

福祉や介護・子育てに伴う社会のサポートや環境整備の足りないところは、本人や家族・友人が直面しないと理解されない傾向があります。

 

特に学校では福祉や道徳といった授業で学ぶ機会はあっても、実際に体験する機会は少ないので、なぜ道路や駅に黄色い点字誘導ブロックがあるのか、歩道に駐車・駐輪することがなぜ危険なのか、自転車での右側走行や無灯火走行、歩道を歩く人の近くをすり抜ける行為がどれくらい危険なのかは、座学だけでは伝わりにくいのです。

 

ひとたび事故が起きれば、被害者は勿論、加害者にとっても一生取り返しのつかない事態になる可能性もあるにもかかわらずです。

 

それがオリンピック・パラリンピックの会場となる事がきっかけとなり、公共施設に限らず建物や施設にはスロープが設置されて歩道の段差も解消、階段を使用しなくても建物内や駅などにはスムーズにアクセスが出来るようになり、高齢者や車いす、ベビーカーの利用者や障がいのある方に対して、当たり前に気遣いやサポートができる寛容なバリアフリー社会になるといいですね。

 

交通事故や交通機関の運行トラブルが減れば、経済活動もスムーズに進みますし、多くの人の時間も無駄に消費しなくて済みますから、エコノミーでもありエコロジーでもあります。

 

SDGs2030年のゴールを待たずして、これくらいは達成できる筈です。