水素を発生させて電気を起こし、モーターで走る燃料電池自動車。
”走行中には”排気ガスをまったく出さないという面では、ガソリンや軽油を燃料で走る自動車に比べると環境にやさしい車と云えます。
日本では既にトヨタとホンダが市販車を発売しています。
ただ、輸入した天然ガスから水素を作っているのではクリーンエネルギーとは言いにくいですね。
太陽光発電などの再生可能エネルギーで水素を作るR水素ならまだしも・・・
燃料電池車は、現状では行政や企業が所有する車両がほとんどで、個人所有はまだ一般的と云われるほど見かける機会はありません。
1回の充填で800kmも走行できるとはいえ、水素を充填スタンドの数が少ないのと、価格的に同クラスの車に比べると高額なので、それも普及が進まない要因なのかも知れません。
一方、バッテリーの性能向上やコスト削減効果もあり、1回の充電での航続距離が倍増したバッテリーに充電して走る電気自動車は、既に充電スタンドがカーディーラーやショッピングセンター、高速道路のサービスエリアやコンビニなどにも設置場所が増え、ここ数年でかなり充電場所は増えてきました。
また、燃料はガソリンですが、エンジンで発電してモーターを動かす電気自動車も増えてきました。
充電した電池だけで動かす電気自動車に比べると、バッテリーの容量が小さくて済むのでコストも抑えられる事から。コンパクトカーやファミリーカーにも採用され、販売台数も大きく伸ばしています。
石油などのエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている日本で、自給できるエネルギー源の確保は重要なのですが、太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーの普及が原油価格に左右されて開発や政策が滞るようではなかなか進みませんよね。
一方、自動車以外でも燃料電池はいろんなところで使われ始めています。
停電時に発電機の代わりに緊急電源となる大型高出力の燃料電池は、既に公共施設などに導入されています。
72時間発電可能なブラザー工業の高出力燃料電池
http://www.brother.co.jp/product/fuelcell/bfc45000/index.aspx
また、イベント時やトンネル・地下工事など、排気ガスや騒音を出さない事を求められる場所の照明用電源等に適した、移動可能なワゴンタイプの小型燃料電池も市販されています。
ブラザー工業の採用している水素吸蔵着合金容器は、高圧で圧縮充填する水素ボンベと違い、安全性が高く爆発する危険がほとんどないカートリッジ型なので、危険物扱いとならないのは良いですね。
ごく最近では、スウェーデンで開発された、携帯・スマホ用のモバイルバッテリーにも燃料電池が登場、日本でも発売が始まりました。
先日サンプルが届いたのですが、これは軽くて便利、安全性にも配慮されていて、飛行機内にも持ち込み可能な専用モバイルバッテリーです。
通常は普通のモバイルバッテリーとして充電して使用しますが、いざという時はカード型の水素カートリッジを装填、すると水と塩と金属が化学反応を起こして水素を発生、燃料電池となりモバイルバッテリーに充電するのです。
これで充電容量が大きく成ればもっと良いのですが、ポケットに入る緊急用としては十分。
電気製品の省電力がより進化すれば、いろんな機器に応用できそうです。
ポケットに入るといえば、ろうそく程度の明かりが灯る消しゴムサイズの防災灯”みずほたる”
グンエイ・非常用防災灯みずほたる
http://bousai.gunei-m.com/
これは、水分(水でなくても濡らせばOK)に浸すとマグネシウムと反応し発電、LEDが光るのですが、これらのように微弱電力を生かせる商品が開発されれば、電気のスイッチやリモコンなど、身近なものにも徐々に浸透していくのではないかなと感じます。
これを大きくした”空気電池”という製品も、災害用として市販されているのですが、発電は1回限りで繰り返し充電はできないものの、スマホ充電が30回分程度の容量があり、紙製容器は軽くて10年の長期保存も可能、蓄電池のように電気の消耗や漏電の心配がないのがところもいいですね。
古河電池・マグネシウム空気電池
https://www.furukawadenchi.co.jp/mgbox/


