新年度になり新卒社員が入社してきたところを見計らって、売り込み攻勢をかけているのが生命保険の外交員や代理店の皆さんです。
ほぼ独身で生命保険の加入率は低いのですから、“プロ”の保険の営業に勧められるまま加入する人も少なくありません。
売り込む法としても、将来、結婚・出産・子どもの入学といった、生活環境やライフスタイルの変化によって、保険を真剣に考える時に取引があれば優位に進められますから、新入社員の青田買いはとても重要なのです。
保険にはに何かしら入っておいた方が良いのかな?と考えている程度で、無理のない程度に月々1万円程度の“保険料”プランをまんまと売られている姿を見るのは切ないのですが、それも社会勉強でしょうね。
しかも、自宅通いで給与にある程度ゆとりがある人など、生命保険に加えて、40年近く保険料を支払い続けても、受取時に20%も増えないような超利回りの個人年金まで勧められていたりしますからね・・・
知らないとは恐ろしい事です。
扶養家族もいない、養う家族がいない若い世代に死亡保障なんて要りませんよ!
仮に、医療保険や生命保険に月々1万円の保険料(掛け金)で40年払うと、総額で何と480万円です。
これだけ支払っても、保障として入院や手術で受け取れる金額なんでたかが知れているので、まず元は取れませんからね。
特に最近の医療保険は1入院当たりの入院給付金保障期間が60日までと短い上に、病院も長期入院自体が減っているので、なかなか医療保険は使えなかったりして。
むしろ公的医療制度が充実してきたので、持ち出し費用は以前に比べるとグッと少なくなってきたのです。
無駄に保険料を支払う事になるので、計算してみると意外と生命保険はつまらないものなのです。
保険の営業担当者が独身者にオススメする保険商品ほど、保険会社に都合が良い、保険金支払いリスクが少ない保険会社の経営に優しいものだったりして。
外交員報酬も2年程度で中途解約されなければ、たっぷり出せますしね。
生命保険や医療保険が必要か不要かは、お任せなどせずに、ご自身の判断で決めたほうが良いですよ。
オススメされようがされまいが、保険は保険料というお金を自分が負担して署名・押印した上で行う保険会社との“契約”ですから。