卒業式も終わり、そろそろ春休み。
平日の日中でも、子どもたちを街で見かけるようになります。
自動車免許も取得できない年齢の子どもたちにとっては、普段の移動手段は徒歩か自転車を利用する事が多いのですから、車を運転する側も充分な配慮が必要です。
一般的に事故が多い交差点近辺はもちろんの事、買い物や仕事等で車が駐車場に入ろうと歩道を横切る時に、歩道や車道を自転車が右側通行していたり、ジョギング中の人と接触したりするような事故が頻発しています。
無灯火の自転車との接触も、直前まで自転車の通行を自動車運転者が認知できない事が事故の原因ですから、ライトで認識できる前方はもちろんですが、側面からも認知しやすい反射板もあった方がより安全です。
自転車のライトもオートライトなら、暗くなれば自動的に点灯しますが、手動で操作するダイナモ式のライトだと作動中に重たくなるのを嫌がって、自分が運転するのに支障がないからと、暗くてもライトを点灯しないで走行しようとしている人もいます。
これは、自分が見えているかどうかより、走行中の他人から見えない状況の方がよっぽど危険なのでやめたほうが良いでしょう。
大人・こどもに関わらず,一部の例外的な場合を除けば、自転車の歩道走行や車道の右側通行、無灯火走行は道路交通法で禁止されている違反行為で、取締りと処罰の対象なのですから、事故防止につながる周知にはもっと力を入れて欲しいですね。
子どもだから、お年寄りだからと自転車の交通違反行為を見逃していることが、交通事故を誘発しかねない状況になっているのにも関わらず、相変わらず取締りは自動車中心で、都心はともかく地方都市では殆んど放置状態です。
いつも忙しく人手不足の警察は、起きてしまった事故や犯罪の事後処理にばかり人手が割かれていて、肝心の防犯対策がおざなりになっているようです。
そもそも、事故や犯罪が減れば事故や犯罪の予防対策に人手も予算も出せるのです。
ビッグデータの活用で交通事故多い交差点などは既に分かっているのですから、早急に歩車分離信号を推進するとか、自転車の運転講習や、道交法に関する処罰を含めた法律の周知に力を入れる事で防ぐことができる事故も多いはず。
官が出来なければ民間に協力してもらえば、もっと出来る事は沢山あります。
立場が変わるとものの見方も変わります。
自動車運転者の特性や動作を知れば、歩行者や自転車側も事故を防ぐ手段を知る事につながります。
例えば、時速50kmで走っている車が急ブレーキをかけても、1秒で約14m動いているのですから、目の前で危険を察知しても瞬時に反応したとしても、すぐに止まる事は不可能です。
そんな飛び出し事故を防ぐことは難しいので、自動車運転者は交差点近辺や見通しの悪い交差点等では徐行するなど、事故を未然に回避できるようにするのです。
また、自動車が対向車に注意しながら右折する際、右後方という一番自動車運転者から見て死角となる位置から進入してくる自転車やジョギング中の人は、接触する直前まで全く視界に入って来ない危険性があります。
特に右折レーンがないとか、車幅の狭い交差点ほど右後方には死角が出来るので見落とされて事故になる可能性が高いのです。
そんな自動車運転者にとっては当たり前の、教習所や免許の更新時に受講する安全運転講習も、交通弱者である事故の当事者にもなる歩行者や自転車の運転者には、車の挙動や運転者の状況に対する情報が本当に足りていないようで、自動車事故を誘発しかねないような危険な歩行や運転を知らずにしているのがとても残念です。
もっとも、事件や事故処理をしていると仕事をしているように思えちゃうところが、厄介なことですね。
2020年の東京オリンピックまでに今後警察官の増員をするのかは知る由もありませんが、今いる人数で、軽犯罪や交通事故を減らして事件事故処理に動き回る警官を減らした方が、人件費を余計に掛けるより有効な対策だと思いますけどね。
犯罪が起きないように街を警察官が見回っているから“おまわりさん”だったのでは??
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