最近、太陽の熱を利用してお湯を作る太陽熱温水器が復活し始めました。
従来のように屋根に載せた集熱パネルに水を循環させて温めるタイプだけでなく、自動車のパイプを通して水の代わりに効率よく熱を吸収・伝導する循環液を使って、地上に設置したタンクの中の水を温めるタイプもあるので、屋根に載せる重量も軽くなり、今まで以上に効率良く高温のお湯が作れるようになりました。
これも、エネルギー価格の上昇が電気だけでなくガスや灯油まで上昇しているので、お風呂や台所などで給湯にプロパンガスや灯油ボイラーなどを使っている家庭を中心に、新たに設置する家庭も増えてきています。
しかも近頃はハイブリッドタイプも登場、太陽光発電と太陽熱温水器のパネルが両方とも屋根に載っている建物も見かけます。
家庭のエネルギー消費の中でも、お湯に利用しているエネルギーの割合が2009年度のデータでも約28.7%もあり、暖房に使うエネルギー量より大きいので、省エネルギー対策としての熱利用はとても効果的なのです。
省エネルギー庁、世帯当たりのエネギー消費原単位と用途別エネルギー消費の推移より
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2011energyhtml/2-1-2.html
太陽光発電の設置に関わらず、ガスを使わないオール電化住宅では、電力会社との契約で安くなっている深夜電力を利用して、お風呂や台所で利用するお湯を貯湯タンクに電気で沸かして貯めるのですから、ある程度の温度のお湯があれば、安いからとはいえ無駄な電気消費も減ります。
また、太陽熱で温めたお湯を、パイプを使って床下を這わせて室内を暖める床暖房や、オイルヒーターのように、放熱パイプからの輻射熱で室内を暖める伝導型暖房器具は、暖める効果を、通す液体の温度を変えると冷やすように利用する事も可能です。
熱い夏に冷たい地下水などを循環させると、床冷房や室内冷房にもなりますので、使い方次第では、たかが太陽熱温水器と侮れない存在なのです。
建築物に関しては、外壁材や塗装技術の向上により断熱・遮熱といった“熱を制御”する技術や製品も増えましたが、今後は熱の効率的な利用方法として、家庭でも貯湯タンクのお湯(65~70℃程度)の温度差でも発電する事が出来るバイナリ―発電(温泉を利用した発電所が一部で稼働しています)のように、家庭向けの給湯器や貯湯タンクのお湯を利用した小規模発電設備が実用的な値段で普及するのも、それほど遠くはないでしょう。
太陽熱を貯湯などで保存できれば、日中温めたお湯が夜間の電力エネルギーに変換できるのですから、太陽光発電の弱点である天気による発電量の不安定さや夜間の電力不足の懸念を補完する電力の供給源として、熱エネルギーの効率的な利用は、エネルギー政策にとても有効な手段の一つだと考えられます。
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宿泊・飲食施設向け太陽熱温水器
スマートビーンズ㈱の省エネ対策
http://539ouen.wix.com/sho-ene
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