法事のとき、お経をあげた後にいつも説法という
ありがたいお話しがあるのだけど
おじゅっさん(ご住職)の場合は自分の体験したことや
感じたことを仏様の教えに照らし合わせて
分かりやすく話してくれるので、とても心に染みてくる。
これは、夫の一周忌法要のときのおはなし。
おじゅっさんの話しでは
夫は今年8月の末頃に順調にいけば
生まれ変わっている という。
亡くなった日から四十九日プラス十月十日。
普通に計算すると8月の中旬になると思うんだけど
『順調にいけば』ってことは、プラスαがあるのかな?
細かいことは、また今度訊いてみよう。
この話しを聞いてから
私の心は金縛りが解けたみたいに
軽くなった。
久しぶりにウキウキする感じ?
だって・・・生まれ変わりは信じていたけど
イマイチ実感は湧かないし、確信できるものではないし。
でも、おじゅっさんがそのことに
触れてくれたお陰で、なんだか素直に
「やっぱり、そうなんだ!人って生まれ変われるんだ!」
と、思えたの。
そしたらね!
私の身近な人がちょうど妊娠していて
予定日が8月下旬だったことを思い出した。
あ・・・もしかして、その子が
せいちゃんの生まれ変わり?
え?・・・
えええええええええええ!!!
もう、ドキドキが止まらない。
だって、考えてみると
つじつまが合うことが多くて。
ホントびっくりしちゃうくらい!
せいちゃんが救急車で病院に運ばれて
死を宣告されて・・・
私が絶望の淵でフラフラになりながら
会社の人や夫の両親、私の家族に
連絡したのは以前にもお話したのだけど
実はもう一人、電話した人がいたのだ。
それは、茨城に越してきて
初めて出来た、お友達の【ゆっちん】
彼女とは最初、マルを通しての犬友だった。
でも、そのうち悩みなんかも打ち明けられる
いわば親友のような存在になっていた。
病院に居たときも、車にマルを乗せたままだったから
彼女にとりあえずお願いしようと連絡した。
ゆっちんはすぐに飛んできてくれて
「ななちん!私がきたからもう大丈夫だよ!」
「大変だったね・・・」と言って
ギューーーっと抱きしめてくれた。
私は「ゆっちん、どうしよう~~どうしよう~~」
と、泣き喚くことしか出来なかった。
ゆっちんはそんな私に
「マルのことは心配しなくていいから
ななちんはマルパパに付いていてあげて!!」
と、力強い言葉を残し
マルと一緒に帰っていったのだ。
実は彼女、大型犬が苦手!
「心配しなくていいから!」と言ってしまったけど
心の中は「どうしよう~~~」と泣きたい気持ちだったらしい。
そんなに苦手なのに旦那さんと相談して
うちが落ち着くまでの2週間マルを自宅で
預かってくれた。
そんな優しくて頼もしい、ゆっちん。
彼女の悩みは赤ちゃんが
なかなか出来ないことだった。
私も同じ悩みを持っていただけに
妊娠したと聞いたときは
それはそれは嬉しかった!!
普通、友達に赤ちゃんが出来たと聞くと
悔しくて素直に喜べなかったのだが
彼女の場合は、自分のことのように
喜べた。
ゆっちん邸での餃子パーティーには
夫と二人で参加したこともある。
夫はゆっちん夫婦と
お酒を飲みながら楽しそうに笑って話していたっけ。
しかし・・・その5日後に
突然この世からいなくなってしまった。
ゆっちんも旦那さんも本当にびっくりしたと思う。
ゆっちんの赤ちゃんが
せいちゃんの生まれ変わりだって知ったら
もっとびっくりするだろうな。
だから、これは私だけのヒミツ
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
昔、チベットで生まれた赤ちゃんが
物心ついた頃に、
前世でのことを鮮明に思い出し語り始めたというのを
テレビで見たことがある。
その子は行ったこともない隣の家の間取りや
その家に住んでいる夫婦しか知らない秘密を
次々と言い当てる。
実は、隣の夫婦は一年前に子供を亡くしている。
子供を亡くした夫婦は、隣の家に生まれた子が
自分たちの子供の生まれ変わりだと確信する。
というお話を思い出した。
だから・・・有り得ない話では無い・・・ハズ!!
きっと、せいちゃんも私のことを心配して
近くに住んでいる、ゆっちんのお腹の中に
入ろう!って決めたのかもしれない。
こんなの妄想かもしれない。
けど、信じるのは自由だもんね♪にゃはは
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
彼女は無事に8月末に出産。
なんと!
せいちゃんが息を引き取った病院で産まれたんです!
性別は産むときに分かったそうで、
女の子!!
そういえば、せいちゃんも
今度産まれるときは、
女の子に生まれたいって言ってたな・・・
やっぱり・・・
今日、お祝いを持ってゆっちんと赤ちゃんに
会いに行った。
赤ちゃん、ちっちゃい!!
ぷにょぷにょ~~!!
かわいい~~~!!
抱っこさせてもらったら
腕の中でスヤスヤ眠ってしまった・・・
私が言葉をかけると
寝てるのに、ニヤっと笑う。
ああ。。。
このまま、連れて帰りたい。
そんな衝動にかられて涙が出そうになる。
私は、心の中でそっと言った。
「せいちゃん、おかえり!!また会えたね!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
1人でも多くの方に、私の思いを伝えたいです
みなさんの応援はとっても嬉しく、そして励みになります
クリックよろしくお願いします
携帯の方→にほんブログ村 死別
ありがとうございました