ヴィヴェーカナンダとサイ | すまブロ

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May the whole world be happy,
May we see all that is auspicious,
May nobody suffer.

Samastha Loka Sukhino Bhavantu

ヴィヴェーカナンダ(ナレンドラナート・ダッタ)は歴史に名を残した偉大な霊的指導者ですが、

このヴィヴェーカナンダが現在スリランカに転生し、
プレマサイが活動するまでのあいだは彼が世界のリーダーになる
とババが語られたことは帰依者のあいだでは有名な話ですね。

あれだけの功績を残した聖者が、なぜ生まれ変わることになったのか。

サイババの口から語られたその意外な理由と経緯を
サイの有名な帰依者であるアル・ドラッカー氏が明かしています。

この記事は昨年の3月に公表されていますが、
それまでこの話はずっとドラッカー氏の胸の中だけにしまわれており
どこかほかで公表されているのも見たことがないそうです。

元記事ではこの出来事が起こったときの様子が詳細に語られています。
しかしもう何十年も前のことなので少々記憶が曖昧だとドラッカーさん本人が言及しており
どれだけ正確な情報かはわからないのですが、興味深く読みました。




ヴィヴェーカナンダとサイ」より一部抜粋翻訳

その議員は、スワミに尋ねました。

「バガワン、ヴィヴェーカナンダは師であるラーマクリシュナの指導のもとで完全に覚醒したものとほとんどの人は信じています。
では、なぜ彼は生まれ変わらなければならなかったのでしょうか?」

スワミのお答えを私(アル・ドラッカー)が思い出せる範囲でわかりやすく言い換えると、
スワミはこう仰いました。

「ニルヴィカルパ・サマディを達成しムクティを得た兄弟弟子のブラフマナンダと違って、ナレンドラはまだいくらかのエゴに悩まされていました。

彼は、グルについて多くの疑いを抱いていたのです。

一人の若者としてラーマクリシュナのところへ来る前、彼はヴェーダの伝統と修行から道を踏み外した知識人の集まりである、カルカッタのブラフモ・サマージに参加していました。

彼らはラーマクリシュナをあらゆる種類の迷信に捕らわれた無教養なバラモンの僧侶と見なしていましたから、
ラーマクリシュナのもとを離れるようにナレンドラを促しました。

そしてある日彼は、戻ることを考えず逃げ出してアシュラムを去り、カルカッタの母親の家へ戻ったのです。

しかし彼の母親は、神そのものと見なしていた高徳なグルのもとをナレンドラが去ったことに意気消沈しました。

彼女はナレンドラに、その恥ずべき行為を見つめ直すように説き伏せました。

来る日も来る日も彼女はラーマクリシュナのもとへ帰るように強く彼を促しました。

何ヶ月か苦悩にさいなまれた後、彼はとんでもない過ちを犯したことに気づきました。

彼はカルカッタを離れ、師の許しを請うて戻してもらうためにダクシネスワールのラーマクリシュナのもとへ帰りました。


しかし、そうしている間に、愛する弟子ヴィヴェーカナンダの突然の離脱にショックを受けたラーマクリシュナは癌が悪化し、

マハーサマディーになって永遠に体を離れることを選んだのです。

このすべては、ヴィヴェーカナンダがラーマクリシュナのところへ戻る前に起こりました。

ヴィヴェーカナンダがダクシネスワールに着いたとき、グルはすでにこの世にいないことを知りました。

ヴィヴェーカナンダは悲しみに打ちのめされました。

失ったものの大きさに気づいた彼は、
許しもなく、感謝の意を表すことなく、さよならさえ言わずに、軽率かつ反抗的にこの偉大な聖者を離れるほどに低く堕落してしまった自分を責めました。

彼は愛するグルの、部分的に焼かれた小さな骨とくすぶる灰だけが残されたラーマクリシュナの火葬場に座りました。

深い自責の念にかられて熱心にその小さな骨を礼拝し、嘆かわしい自分の状態におおいに失望しながら、彼は何日もそこに留まりました。

彼は自分をあれほど愛してくれた生きているグルを得ることができたのに、
今やその代わりに彼に残されたものは、このラーマクリシュナの黒焦げになった骨のかけらだけでした。

彼はグルについて多くの疑いを抱いて彼の元を離れ、
自分に対する解消していない後悔と怒りの念を抱き続けたために、
あの人生では最上の目的を達成することができなかったのです。

グルのマハーサマディーの後、ナレンドラは、自らのエネルギーと力のすべてを世界の他の国々の隅々にまでヴェーダンタの教えを伝えるために使うことを決意しました。

彼はラーマクリシュナミッションを始めて修道会を組織し、彼自身やラカル(ブラフマナンダ)を含め多くの若い僧侶に誓わせて、それぞれが修道士名を得ました(彼はそのときにヴィヴェーカナンダになった)。
そして一人ひとりが神への奉仕に人生を捧げました。

ヴィヴェーカナンダは非二元の教えを説き、記し、促進するために兄弟僧を世界に送り出しました。
ちょうどラーマクリシュナが彼に準備させたのと同じようにしてです」。

(抜粋翻訳終了)
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後にハワード・マーフェットさんがそのヴィヴェーカナンダの生まれ変わりと言われた若者をインタビューしたときの報告によると、

ナレンドラは2021年にプラシャンティ・ニラヤムに来て住むだろうとババが彼に伝えたそうです。