2019年もあっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
遅まきながら、昨年鑑賞した洋画の個人的ベスト5(順不同)を備忘録的に書いておきます。
『女神の見えざる手』
ジェシカ・チャステイン主演による政治サスペンス。
予告
僕は、本作のような先が読めないサスペンスが好きみたいです。
本作の素晴らしいところは、題材の斬新さ。
米政治を裏で操る“ロビイスト”の世界を描いています。これを観れば、何となく米政治の裏側を理解できたような気になります!
まぁ、現実は映画とは別物でしょうが、もう一つ興味深いのは銃規制問題をテーマにしている点。
昨年、全米で大規模な銃規制デモが行われたこともあって、非常にタイムリーで考えさせられる作品になっています。
知的でカリスマ性のある役には適任のジェシカ・チャステイン
『ボヘミアン・ラプソディ』
日本でも大ヒット、劇場で2回観ました。
2回目の鑑賞では、音楽の使い方に気を付けて観ていたんですけど、選曲や映像と歌詞がリンクしている部分が全て計算されていて、さすが音楽プロデューサーにブライアン・メイとロジャー・テイラーが加わっているだけあるなという印象でした。
感想はたくさん書いたのでこちらから。(→感想)
『ダンガル きっと、つよくなる』
インド発、スポ根レスリング映画!
予告
まずは、インド映画ってこんなにクオリティが高かったのかとびっくりします。
特にレスリング場面は臨場感がある上に、実際にどういう動きをしているのか非常に見やすい。
王道のスポ根映画なんですけど、父と娘の物語というところがポイント。
インドは家父長制が色濃く、男女平等からは程遠い現実があります。
しかし、この映画が素晴らしいのは
劇中、お嫁にいく少女のセリフで「インドの娘はただ子供を産むだけの道具」と言わせているところ(インドではほとんどがお見合い結婚、親が決めたパートナーと結婚するのが普通らしい)。
インドの慣習を批判したセリフに、公開後、インド国内からは反発の声が上がったようです。
しかし、女性が人生を自分で切り開き、夢を叶える(元は父親の夢だけど)ストーリーは、多くのインド人女性に希望を与えただろうし、インドにおける女性の権利が本作をきっかけに変わっていくかもしれない。
ということで、本作はインドの歴史的にも価値のある一本だと思います。
あと、インド映画のスター、アーミル・カーンの存在感半端ないです。
「アーミル・カーン」はい、今日はこの名前だけでも覚えて帰ってくださいね
『クレイジー・リッチ!』
ハリウッド発、アジア系ラヴコメ映画!
原題は『Crazy Rich Asians(クレイジーなアジアの大金持ち達)』
まず、言及しておかないといけないのは
本作は、主要キャストが全てアジア系で全米No.1を獲得したハリウッド映画ということです(3週連続No.1)。
話によると、観客の3割ほどはアジア系だそうですが、7割は非アジア圏のアメリカ人が足を運んでいたそうです。
アジア系キャストでも映画はヒットするという前例ができたことで、これからアジア系の俳優がハリウッドで活躍の場を増やしていけるかもしれません。本作が米映画史において重要な作品になったことは間違いないです。
話はシンプルなシンデレラ・ストーリーでありながら、中華圏の伝統や家族主義とアメリカの個人主義を対比して描いている点も興味深かったです。
あと、単純にお金持ち羨ましい。
日系イギリス人のソノヤ・ミズノさんも主人公の親友の彼女役で出演
『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』
メキシコ麻薬カルテルとの戦争!
この作品は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『ボーダーライン』の続編にあたります。
僕の気持ち的には、続編をベストに選ぶのはどうかと思っているのですが(作品単体としての評価になりにくい)本作単体で観ても話として成立するので選びました。
本作の素晴らしいところは、メキシコ麻薬カルテルに現代の時事問題を上手く絡めているところ。
トランプ政権が、メキシコからの密輸・密入国を理由に「メキシコ国境に壁を」と唱えているわけですが、アメリカの取り締まりが厳しくなればなるほど麻薬カルテルは密入国ビジネスで儲けるという図式。しかも密入国は人を送ればいいだけだから、麻薬のように元手がかからず、非常に楽なビジネスなのです。
これには、目から鱗でした。
そして、前作以上にバイオレンス、かつロードムービーの趣きがあって、ラストにずしりと余韻を残す作品でした。
監督はイタリア人のステファノ・ソッリマ。
最近、ハリウッドでは優秀なイタリア人監督が多いんですよ
個人的なベスト5は以上ですが、昨年観た映画で一番面白かったミステリー映画を紹介します。
『Search サーチ』
娘の失踪を調べるうちに、意外な真実が明らかになるというミステリー。
映画の全てがPC画面の中だけで起こる画期的な作品(実は同時期に同コンセプトの映画が公開されているけど、完成度ではこちらの方が上)。
こちらも父と娘の物語だけど、話が二転三転して最後までハラハラしました。
伏線もちゃんとフェアに張られているので、これは満足な一本です。
女神の見えざる手(吹替版)
299円
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序盤は説明セリフが難しいので吹替版の方が観やすいかもしれません。
ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)
2,600円
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何度でも聴きたくなく映画のサントラ。
ダンガル きっと、つよくなる 〈オリジナル版〉(字幕版)
2,000円
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ダンガルダンガル♪のテーマソングは耳に残る。
クレイジー・リッチ!(字幕版)
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まだ視聴はできないみたい。
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ [Blu-ray]
4,123円
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重いので、連続視聴するには体力が必要かも。
ボーダーライン(字幕版)
400円
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一応、一作目も貼っておきます。