『ラ・ラ・ランド』感想 | カプチーノを飲みながら

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※書いた記事を、誤って消してしまいました!何とか復元できたので再度、掲載します。

いいね!を押してくださった皆さん、本当にごめんなさい。

 

第89回アカデミー賞で最多の13部門、14賞ノミネートの

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』初回上映を観てきました(イタリアは1月26日公開)

 

予告編

あらすじ

売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。映画.comより

詳しい紹介が知りたい方は、映画評論家・町山智浩さん解説のこちらをどうぞ。

 

 

 

 

(以下、ネタバレなし感想)

 

 

結論を書くと、今年のベスト映画です!!

(先日、同じことを書いたような気もするけどw)

 

 

もうオープニングから音楽に圧倒されるんですよ。

高速道路上で皆が楽しそうに歌って踊るんですけど

こんなに幸せで、生きることの喜びに溢れたオープニングないですよ。

主人公が登場する前に泣いたもん。

冒頭から夢の世界にレッツ・ゴー!

衣装も天然色で、華やかな見せ場が続きます
ルームメイト4人ではしゃぐ場面は、オペラ『ラ・ボエーム』の男4人を思い出した

最高にカラフルでロマンティックな世界に浸るだけで楽しい

 

LA LA LANDとは、ロサンゼルスのことで

ハリウッドで夢を叶える為に生きる男女の物語なのですが

オープニングでスクリーンいっぱいに歌って踊っている人達こそが、まさにそうじゃないですか!

 

一人一人にそれぞれの『ラ・ラ・ランド』の物語があって、彼らが歌い踊り演奏する姿に、その人生の一片が垣間見えた気がするのです。

(実際に、ロサンゼルス48か所でロケを行っているらしいです。いつかロケ地巡りをしてみたいなぁ)

 

・音楽の力

予告編でも流れてますけど、音楽が素晴らしいんですよ。

音楽の説得力だけで、もう映画の価値が決まったようなものというか。

デイミアン・チャゼル監督は(前作の『セッション』もそうでしたが)ジャズドラマーになりたかっただけあって、映像と演出が音楽に完璧にフィットしてるんですよね。

アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた2曲を貼っておきます。

 

City of Stars

Audition

 

・主演の二人が魅力的

ライアン・ゴズリングエマ・ストーンは本作が三度目の共演だけあって息もぴったり。

エマ・ストーンは、僕の好みのタイプとは違うけど、時々はっとさせられる表情をするというか魅力的な女優さんだと思います。

ゴールデングローブ賞、主演女優賞も納得。

『ラブ・アゲイン』『L.Aギャング・ストーリー』に続いての共演、エマ・ストーンとライアン・ゴズリング

驚いたのが、歌・ダンスだけでなく、ピアノも全編吹き替えなし!!

ライアン・ゴズリング、ピアノも弾けるのか。

 

完璧超人かッ!!(゚Д゚)

ライアン・ゴズリングの作品選びのセンスも素晴らしい。次回作は『ブレードランナー2046』

 

 

 

この映画で描かれているのは

男と女、夢を追うことの素晴らしさと現実の厳しさ、どれも普遍的なことなんですよね。

 

主人公達と僕の思い描く世界は違いますが、僕も夢を叶える為に今を生きているし、僕なりに壁にぶつかったこともあれば、前に進む為に置いてきたものもあるわけで、彼らにどっぷり感情移入して観てしまいましたよ。

観ている間、もうずっとこんな感じでしたね(『ジョジョの奇妙な冒険・第四部』より)

僕でさえこんな感じなのだから、ハリウッド関係者や今ハリウッドを目指して頑張っている若者達がこの映画を観たら、号泣必至でしょう。

 

切ないけれど、劇中の歌詞にもあったように

この映画は全ての夢追い人への賛歌なのです。

愛しさと切なさと(夢を持って生きていくことの)心強さの詰まった、老若男女楽しめる映画だと思います。

 

数十年後

「『ラ・ラ・ランド』を映画館で観たんだよ」と、自慢できるような

ミュージカル映画の名作になっているであろう作品だと、僕は思います。

 

 

ちなみに

本作は、数多くのミュージカル映画にオマージュを捧げています。

比較して見てみるのも面白いかもしれません。

『雨に唄えば』と『ムーラン・ルージュ!』は分かった!

 

ゴールデン・グローブ賞授賞式のオープニング・セレモニーでも

早速『ラ・ラ・ランド』のパロディが(他候補の作品のパロディも)

オープニングセレモニーのクオリティがハイレベル過ぎる。。。(↑この表示だけど再生できます)

結果、『ラ・ラ・ランド』は7部門の受賞!

 

ゴールデングローブ賞でのライアン・ゴズリングの受賞スピーチが素晴らしかったので、貼っておきます。

ユーモアのセンスも素晴らしい!

 

 

 

【追記】

本作には、日系イギリス人女優のソノヤ・ミズノさんもヒロインのルームメイト役で出演しています。

前作は、カルト的な人気を得ている『エクス・マキナ』のヒューマノイド役(僕の感想はこちら)。

そして本作の出演と、良い作品にも恵まれているので、今後の活躍にも期待大です!

バレエダンサーだけあって、一番ダンスがキレていた↑黄色の衣装です

 

 

 

 

 

既に発売されているサントラ3種。

Ost: La La Land Ost: La La Land
 
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デイミアン・チャゼル監督の前作『セッション』(僕の感想はこちら