『エクス・マキナ』感想 | カプチーノを飲みながら

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イタリア度95%、正直90%、おもいやり90%設定のブログです。

欧州では昨年に公開されてカルト化している映画 『エクス・マキナ』、日本ではやっと来月公開されるということで、感想を残しておきます。

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アカデミー賞、視覚効果賞を受賞だけあって、CGが全く違和感なし!

予告編

あらすじ

検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブ(グリーソン)は、巨万の富を築きながらも普段はめったに姿を現さない社長のネイサン(アイザック)が所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れた別荘に到着したケイレブを待っていたのは、世界初の実用レベルとなる人工知能を搭載した女性型ロボット“エヴァ”(ヴィキャンデル)のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった。

 

主人公ケイレブの前に現れたAIアンドロイドは、まんまケイレブの好みの容姿なのです。 顔、体型から髪型、服装から発言に至るまで。 それで、主人公は 「これ、テストされているのは僕なんじゃないか?」と疑いだすんですが。 

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だんだん疑心暗鬼になっていく主人公

 

 

主人公の理想の容姿を模して作られたアンドロイドの話”というと

真っ先に漫画『ぼくのマリー』が頭に浮かんだわけですがww(世代がバレる)

全く世界観が違うよ!(そりゃそうだ)

 

 

同じ設定でこうまで違うのかと。漫画の方はラブコメ、こっちは心理スリラー。

“フェイスブック”を連想させるネット会社が出てくるのも“今”を反映させているというか。

今はネット上で何かを調べた時に、情報がすぐサービスとして反映される時代。

個人情報がどこか自分の知らないところで取り扱われている怖さも描かれていました。

 

例えば、ネットニュースのコメント欄。

一つのニュース・事件に反応して多くの意見が書かれていて、そこに肯定・否定のボタンがあって。

どのような傾向の意見が影響力があって支持を集めやすいか、分かるわけです。

その膨大なデータをAIが活用したら、人間は勝てないんじゃないかなぁ。

それに、自分の好みの容姿や性格を全て反映されたAIとの心理戦なんて、絶対に勝てないと思う。

少なくとも僕は勝てないと思う。

 

出演者では エヴァを演じたスウェーデン人女優のアリシア・ヴィキャンデル。

今、ハリウッドで大ブレイク中。

『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞も獲得して、今後も出演作が目白押し状態。

アリシア

新作の『ジェイソン・ボーン』にも出演らしいので、今から楽しみ

スウェーデン人女優というと頭に浮かぶのは、グレタ・ガルボとイングリッド・バーグマン。

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左:グレタ・ガルボ 右:イングリッド・バーグマン

スウェーデンは大女優が生まれる国なんでしょうか。

主演のドーナル・グリーソン(左)とオスカー・アイザック(右)。

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二人とも『スター・ウォーズ フォースの覚醒』にも出演している旬の俳優さん達

最近ではAIに関するニュースも世間を賑わせていて チューリング・テストに合格したAIが現れたとか、マイクロソフトが開発した人工知能がヒトラー礼賛を始めたとか、今後人工知能が更に進化していくとどうなるのか、この映画を観ると未来が少し怖い気もします。

内容的には 登場人物少ないし、会話劇が中心なので地味な印象ですが、AIや心理スリラーの話が好きな人にはおすすめです。

 

 

ちなみに

本作には社長ネイサンの秘書役で、日系イギリス人ソノヤ・ミズノさんが出演しています。

本作が映画初出演ながら重要な役どころでした

ダンサーとしても活躍しているようです、今後のさらなる活躍に期待したいですね。

本作のインタビュー映像がありました。

ケミカル・ブラザーズのPVにも出演していました。