2016年に鑑賞した洋画マイベスト5 | カプチーノを飲みながら

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2016年に鑑賞した洋画

個人的なベスト5(順不同)。

 

・ハドソン川の奇跡(予告)

クリント・イーストウッドとトム・ハンクスというだけで、なんだろう、この安心感

テレビの再現ドラマで済むような話、しかも皆が結果を知っている有名な事件にも関わらず、こんなに面白くなるなんて。余計な脚色や演出はせずに上映時間も96分、でもだからこそサリーを始めとした乗務員、救助隊達のプロの姿に胸が熱くなる。中盤の飛行シーンでは何故か涙が止まりませんでした。

近年のイーストウッド作で、一番前向きで好き。

 

・サウルの息子(予告)

カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品(ネメシュ・ラースロー監督)

アウシュビッツ収容所のゾンダーコマンドを描いた、一人称視点による地獄巡り体験映画。

主人公サウルはフィクションだけど、作中の登場人物の多くは実在の人物らしいです。

オープニングからしんどい。カメラは常に主人公にピントが合っているので、虐殺の直接的な描写はないものの、余計に想像力が掻き立てられてしまった。

この映画の歴史的な意義は分かるけど、もう一度観る気がしない。強烈な作品でした。

 

・手紙は憶えている(予告)

主演はクリストファー・プラマー(アトム・エゴヤン監督)

90歳の認知症のお爺さんが、手紙を頼りにナチスの生き残りへ復讐する話。

これもホロコースト映画(観終わった直後の衝撃度は昨年一番かも)

冒頭の老人ホームの場面は、コメディなのかと思うほど可笑しいのに、だんだんシリアスな方向へ。スリラーとしても凄い作品なんだけど、主人公の行動が実はナチスの本質(自分で判断せず、命令に忠実に従い虐殺を実行したという点)と変わらないところがまた考えさせられる。

戦後70年が経過した今だからこそ作られた作品。

 

・アイ・イン・ザ・スカイ:世界一安全な戦場(予告)

現代の戦争は会議室で起こっている!(ギャヴィン・フッド監督)

標的を撃てば少女が巻き添えに、躊躇すればテロが起きる。誰が決断を下すのか。ドローン兵器が実用化されている現代の戦争をリアルに描いた軍事サスペンス。中東シリアでの空爆も、このようなやりとりがされているのだろうか。

ヘレン・ミレン演じるタカ派将校の、作戦が動き出したら最後まで遂行させるという姿勢が妙にリアリティがあって生々しい。

 

・ルーム(予告)

主演のブリー・ラーソンは、アカデミー主演女優賞受賞(レニー・アブラハムソン監督)

拉致監禁事件を子供の視点から描いた作品。事件後のドラマに重点が置かれていて、主演のブリー・ラーソンと子役ジェイコブ・トレンブレイ君の演技が素晴らしい。陰惨な事件だけど、母と子の絆を中心に描いているので、後味は良かった。

日本では、公開前に同様の事件が起きたことでも話題になった。

 

(次点)ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー

感想はこちら。スター・ウォーズ好きなら。

 

何故か、生死に関わるような作品ばかりになってしまいました。

 

 

逆に残念だった作品

・インデペンデンス・デイ:リサージェンス

有名な宇宙人侵略アクション大作の続編。

登場人物達がエイリアンと戦っている間、僕は睡魔と闘っていました。

次の展開の予想が次々に当たるので、僕には予知能力があるんじゃないか?と、錯覚してしまいました。

 

・フィフス・ウェイブ

ティーン向け小説が原作だけあって「ヒロインが二人のイケメンに恋される」というパターンをしっかり踏襲。

「オレ達の戦いはこれからだ!」的なラスト。続編を匂わせてオチ丸投げなのはどうかと思う。

テレビドラマの影響だと思うけど、最近、こういう映画が増えた気がする。