「そういうもんだ」と言われて納得するしかなかった、
という経験は誰にでもあるんじゃないだろうか?
何か疑問に思うことがあって、
それを他人、自分よりも目上だとか権威者だと思われる人に訊いた時に、
説明の方法や言い方、根拠はいろいろだろうけど、
「そういうものです」と言われると、それ以上どうしようもない気がする。
ちょっと突き放されているような、嫌な印象を「そういもんだ」に持っていた。
そんなことで悩んでいないで、サッサと気持ちを切り替えて次に行こう、みたいな。
なぜかみんな先を急いでいる。
どんどん効率よく事柄を済ますことが大事だと言われているような気がしていた。
ぼくは「そういうもんだ」と言われるのが嫌だったけど、それは他人に対する甘えかも知れない。
そんなこと言わずに、もうちょっとぼくの気持ちを汲んでくれみたいな感じが有った。
自分の気持ちは自分で受け入れることでしか解決出来ないと思う。
自分の気持ちを他人に受け入れてもらおうとするのは依存だと思う。解決しないだろう。
しかし、自分にとって重要な選択であればあるほど自分の気持ちを持て余してしまう。
そんな時は自分の気持ちを他人に汲み取ってもらいたくなるようだ。これに気付いた。
「そういうもんだ」と言われる場合、言っている人の問題だと思っていたけど、そうじゃないようだ。
その言葉をどう受け止めるか?は言われる側の問題だ。
その上で「そういうもんだ」がどう聞こえるか考えてみる。
今は「あとは自分でじっくり考えて決めてください。あなたの選択を尊重します。」
と言ってくれているようだと思う。