感情が出て来る仕組みについて書いた。
そして、感情に振り回されるのは嫌だけど、
感情を感じ切ることが必要っみたいなことを書いた。
感情に振り回されるというのは、
ジャッジして感情が出て来る。
そしてその感情から考えが出て来てジャッジして、
そのジャッジから感情が出て来る。
これを高速で繰り返すと、
まるで同じ感情が続いているように感じる。
酷い事を言われた→怒り
→何で怒っているのか?酷い事を言われたからだ→怒り
→何で怒っているのか?酷い事を言われたからだ、そう言えば前にも同じことが有った→怒り
みたいな感じかな。
一度感情が出て来たら、
その感情がどういうモノなのか感じようと意識してみると分かることがある。
コツは考えないこと。判断しないこと。ただ感じる。
どうやら感情が出て来てそれが持続する時間は案外短いようだ。
そして、感情はひとつひとつ違うということ。
同じ怒りと言っても、それは分類しているだけで、
同じ感情は無いようだ。
そんな感じで感情を観察しながら感じているとスッと消える。
これが感情を感じ切るということ。
感情に振り回されると表現したけど、
これって実は考えがグルグル回っていて、その合間に感情が出ているのだと分かる。
そしてその感情は感じ切られていないので、持続しているように感じる。
グルグルしてた考えが止まって、感情を味わい切ると、
あるいは感情を抑え込んでやっとこの感情に振り回されるのは終わる。
この間は自分の思考に閉じこもっているようなモノだと思う。
そのことしか考えていないので、世界が狭く選択肢が少なく感じる。
現実の世界に生きていないのだ。
自分が今感覚を感じているのかに意識が向いていない。
何を観ているのか、何を聞いているのか、何を触っているのか、臭いは、味はどうか、
みたいなことを無視して考え込んでいるようなものだ。
感情を感じ切ろうとすると考えらえない。
意識が感覚に向いているからだ。
感情を感じ切ると、世界が開かれると言うか、選択肢が増えると言うか。
何もないような感じとも言えるし、自由とも言える気がする。
ただ感覚が有る。
実はそれが生きているということかなと思うようになった。
感情に関してもうひとつ。
感情って我慢したり感じないように無視してても無くならないと思う。
それはどうなるか?と言えば、どこか自分の中に仕舞われるようだ。
たぶんこれが抑圧という状態だろう。
そして、抑圧された感情は、
同じような状況になった時に出て来ることが有る。
何でも無いような時に、自分でも驚くほど強い感情が出ることが有るのはそのせいだと思う。
でも、それはチャンスでも有る。
抑圧してた感情が出て来たのだから、それを感じ切ってしまえば無くなる。
とにかく感情が出て来たら、感じ切ってしまうことが、
快適に生きるためのコツだと思う。