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今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

夫は67歳でレビー小体型認知症と診断されました。
あの時ああしていれば…
これからどうなるんだろう…
どうしようもない過去や、どうなるかわからない未来に、つい囚われそうになります。
今できることに心を込めて過ごしてゆけるようになりたいです。

痰吸引のための気管切開、それに伴う胃ろう、

娘たちと相談し、先週末、お願いしますと主治医に伝えました。

 

私は、健康な時の自分を手放しきれずずっと苦しんできた夫を思うと、

大好きだった食もお酒も完全に諦めなくてはならなくなっている今の状況で、生き続けることを強いるのが酷いことのような気がして “しない” に少し傾いていました。

 

でも娘たちはそれでも “する”    いや “したい” を選びました。

今父親が晒されている苦しみを軽減したい。

生きていてほしい。

という2点のみで。

それは当然私の中でも大きな気持です。

 

お父さんも私たちの気持ちをわかってくれるよね。

と言いながら至った結論でした。

 

主治医に意思を伝えながらも迷いが捨てきれず、

“した時“ 、“しなかった時“ にありうる可能性を思いつくままに尋ねる私達に、

私の問いに答えてご自身の考え方を伝える時、「西洋では、胃ろうを虐待と捉えたりもする」と言及していた主治医は、ちょっと苦笑いしながら、「やりましょう。それが良さそうですね。」と。

 

翌日には、面会に来てくれた夫の妹にも詳細な状況と経緯を話し、私たちの選択を伝えました。

これまでも夫の治療に迷ったり困ったりして相談すると

「もし意思表示できるならお兄さんはどうしたいって言うかな。」の一点を大切にしていた妹ですが、

「それがいいね。決めたら迷ったり後悔したりしないでね。そうするのがいいと思う。」と言ってくれました。

私たちに寄り添おうとしてくれたのかもしれないけれど、張りつめた気持ちが緩み、ほっとした気持ちになれました。

 

効果的な痰の吸引で呼吸が楽になり、

胃ろうで栄養を摂れるようになることで、

少しでも夫の苦痛が和らぎ、穏やかに過ごせるようになることをひたすらに祈っています。