今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

夫は67歳でレビー小体型認知症と診断されました。
あの時ああしていれば…
これからどうなるんだろう…
どうしようもない過去や、どうなるかわからない未来に、つい囚われそうになります。
今できることに心を込めて過ごしてゆけるようになりたいです。

 

ここのところ意思疎通できることがなかった夫ですが、久しぶりに意思表示をしてくれました。

 

尿路感染からと思われる発熱があった間はうとうとと眠りがちだったのですが、

やっと収まり、面会に行くと目を開けていることが多くなっていました。

 

目線をこちらに向けてくれることはほぼありません。

気にせず、かけている曲のことだったり、日常のことだったり、昔の話だったりを思いつくままにぽつぽつ話しかけていました。

 

そして、のど元過ぎれば熱さ忘れる…

以前手を握っていたら振り払われたことをつい忘れて、またやってしまいました。

 

喋りながら布団から出ている手に触れていたら、唇が動きました。

こ、これは?!

すぐに手を離し、

「やめろ?」と尋ねると、頷きました。

 

面会終了の時間になって、

「もう時間だから帰るね。また来るね。」

と声をかけると、また唇が動きました。

嫌な予感を覚えながら

「来てもいい?」

と尋ねると、反応なし。

「来ない方がいい?」

…頷く!

 

「え?そんな悲しいこと言わないでよ。私が来るの嫌なの?」

反応なし。

 

「会いたいんだから来てもいいでしょ?何もしないから少しだけ来てもいい?」

…小さく頷く。

 

「わかった。じゃあ帰るね。またね。」

と部屋を出ました。

 

「自分で食事を摂れなくなったら生命の終わりの時。何もせずに穏やかに逝かせてあげるのがいい。」

気管切開の前に主治医に言われた言葉、

目に飛び込んでくる機会も増えて、そのたびもやもやした気持ちになります、

 

そうかもしれないな

と思うと同時に、

ほんとにそうなのかな?

という気持ちを拭いきれません。

 

反応が一切返ってこない時も、目の表情が少し揺らいで見えることがあります。

見える…です。

思える…かな? 笑

 

スキンシップの拒否であっても、わずかな目の揺らぎと一緒で、もやもやした気持ちを束の間晴らしてくれます。

また触ってやろうかな!