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今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

夫は67歳でレビー小体型認知症と診断されました。
あの時ああしていれば…
これからどうなるんだろう…
どうしようもない過去や、どうなるかわからない未来に、つい囚われそうになります。
今できることに心を込めて過ごしてゆけるようになりたいです。

病室で面会した一時間後、夫は新しい認知症病棟に移りました。

そしてその日の夕方、新しい病棟の主治医から電話がありました。

 

カルテを確認した上で

“家族から見た経緯“

“家族の感じる治療の効果“

を聞いてくださり、

「もう一度カルテをよく見直し、服薬調整してみようと思います」と。

 

移動時は不穏だったけれど、今は落ち着いているので拘束は解き、リクライニングの車椅子で詰所にいて、様子を見てくださっているとのことでした。

 

これは、前の病棟の師長さんがおっしゃった「認知症病棟ならではのケア」?

少し嬉しくなりました。

 

一方で、今の病院での看護・介護体制、できること・できないことも改めて説明してくださり、

様々なケースが起きた時、何を選択するかも尋ねられました。

栄養摂取ができなくなった時の経管栄養、胃ろう、

心停止した時の延命措置、等々。

 

どの問いにも、

「本人の意思を確認したことはありません。」

「家族の意向もまだ固まっていません。」

と答えるしかなく…。

両方の親についてそんな決断が必要になる機会がなく、夫も私も病気らしい病気をしたこともなかったせいか、

話し合ったことがなかったのです。

 

夫は変動が激しくて、

全く意思疎通ができない状態と、穏やかな表情でお喋りできる状態とがこれまで頻繁に入れ替わってきました

短い時間でも病気になる前のような表情・雰囲気の夫と言葉が交わせると、

「またこんな風に過ごすことができるかも…」と思ってしまう。

 

前の病棟の主治医には

「それは小さな波に過ぎず、急激に悪化しています。」と口を酸っぱくして言われ、

今の病院を紹介してくれた元々の神経内科の主治医からも

「変動に翻弄されていると『ポジティビティバイアス』が働きがちです。」と言われました。

 

現実にその問いを先生からされる時の夫の状態のよって、返答は変わるような気もしています。

 

少しでも納得のゆく選択ができるように、色んな気持ちを整理しておくことしか今はできそうにありません。