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今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

夫は67歳でレビー小体型認知症と診断されました。
あの時ああしていれば…
これからどうなるんだろう…
どうしようもない過去や、どうなるかわからない未来に、つい囚われそうになります。
今できることに心を込めて過ごしてゆけるようになりたいです。

変動の激しい夫がとんな状況なのかは、会いに行ってみなくてはわかりません。

 

今日の夫は穏やかな妄想モード。

 

車椅子に、落ち着いた穏やかな表情で座っていて、

本当に久しぶりに娘たちの名前を口にし

「長女と二女は元気?」って聞いてくれました。

 

「元気だよ。会いたがってるからまた来ると思うよ。」

と言うと、表情が少し曇りました。

 

「今日は来てくれてありがとう。来てくれて本当に良かった。

でも、もうこうしてこのホテルで…、あ…、この病院で、こんな風に、会うことは、できないと思う。」

と続けました。

 

自分はとても悪い人間で、悪いことをしていて、自分のせいで世界中の人が不幸になっている。

そのせいでここにはもういられなくなり、こんな風に会うこともできなくなる。

残念だけどこれが最後。

ということを、訥々と話し続けます。

 

そうなんだ…

どうしてそう思うの?

そんな風に考えてるとしんどいでしょう?

と尋ねると

それに対して夫なりの返答を返してくれます。

 

妄想の中での会話とはいえ、会話ができるのは嬉しいのです。

 

別れ際には

「また来るね!」と、手を振る私に、泣きそうな顔で手を振り返してくれました。

恐らく今生の別れを噛みしめていたのでしょう 苦笑

 

病院の面会時間は平日の一日一回15分のみ。

こんな風に穏やかに過ごせるタイミングがあるんだから

もう少しゆっくりそばで過ごして話を聞いてあげられる環境に移りたいなあ…。移れない?

 

病棟を移って1週間

環境の変化にも少しずつ慣れ、薬の調整もしてもらえているはず。

もう少ししたら今の状況と今後の見通しについて先生に話を伺いたいと思います。