今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と -28ページ目

今、ここを過ごせますように~~認知症の夫と

夫は67歳でレビー小体型認知症と診断されました。
あの時ああしていれば…
これからどうなるんだろう…
どうしようもない過去や、どうなるかわからない未来に、つい囚われそうになります。
今できることに心を込めて過ごしてゆけるようになりたいです。

夫に起きた最初の大きな変調は2020年春コロナ禍の真っ只中、

「コロナに感染していると思う。」と言い出したことでした。

熱も咳もないけれど、息苦しい、身体がだるいと訴え続けるのです。

 

かかりつけ医を受診し、PCR検査、血中酸素濃度、レントゲンと検査し、異常なしと診断されました。

 

それでも夫は不調を訴え続け、

「誤診かもしれない。」

「検査の後で感染したかもしれない。」

「無症状の感染者の可能性もある。」

と言っては、

相談窓口に電話する、何か所も病院を受診する、夜間の救急外来に駆け込む、

を繰り返しました。

 

どこからどう見てもノイローゼ状態…。

「不安が高じてしまってるのかもしれないよ。」 と控えめに伝え心療内科受診を勧めると、大真面目に

「人にうつしてはいけないから、不必要な受診をみだりにしない方がいい。」と断固拒否。

 

この頃は緊急事態宣言に伴って仕事が完全リモートになっていたので、

一日中家にいて、仕事の合間に不安を訴えてくる、

否、不安を訴える合間に仕事をしているような状態でした。

 

傾聴し寄り添いつつ受診に付き合ったり、

辛抱強く説得したり、

辛抱たまらずぶち切れたりしながら

2020年の4月5月を過ごしました。

 

そして5月後半、

回った全ての病院で異常なしと診断され、

振り出しに戻って、元々信頼していたかかりつけ医を訪れた時、

「あなたがかかるべきは、内科でも呼吸器科でもない。心療内科か精神科を受診しなさい!」

と一喝されました。

 

その一喝のおかげで、夫は夢から醒めたかのように素直に心療内科を受診することができ

通院と服薬で少しずつ落ち着いていきました。

 

ところがその後、徐々にリモートワークが縮小して、出勤しなくてはならなくなったタイミングで

持病の痛風が悪化、歩けない、立てないになってしまって。

秋から冬にかけては、松葉杖の夫を職場に送ってから出勤、退勤して夫を拾って帰宅する、という生活を続けました。

 

元の生活に戻れたのは2021年に入った頃でしょうか…。

やっと平和な日々を過ごせるようになって

「私、よくメンタルやられず乗り切った!   自分で自分を褒めたい。」と、解放感に浸りきっていました。

数年後に、比較にならないくらい苦しい日々が訪れるとは夢にも思わず…。

 

このコロナノイローゼ騒動から3年後、レビー小体型認知症の診断を受けた時、

「あれはレビーの周辺症状でしたね。」と言われました。