東京で雪が降っています。
私は仕事のため午前0時ぐらいに帰宅したのですが、
雪に足を取られそうになりました
↓
近所の帰り道で撮影した風景。
ちょっとECMのジャケットみたい?
いや、手ブレしただけか・・・
ニュースによると、
東京の都心で雪が積もったのはこの冬初めて。
2センチ以上積もったのは平成20年2月以来、
3年ぶりだとのこと。
この勢いだと、もっと降りそうですから、
朝になったら交通への影響も出ているかもしれません。
それにしても、今回の雪は湿っていて重いですね。
帰る途中、私に向かって電柱から雪が落ちてきました。
幸い、傘をさしていたので直撃は免れたのですが、
頭の上で「ドスン」という音がしました。
札幌出身の私としては、
サラサラとした粉雪が懐かしい。
軽くてはかないのが雪、
という感覚があるものですから。
飛び込みたくなくようなふわっとした雪なら
歓迎なのですが・・・
ということで、今回は寝る間も惜しんで(?)、
粉雪がジャケットになっている一枚をご紹介しましょう。
ピアニスト、デニー・ザイトリンの「音楽がある限り」です。
ザイトリンは1938年4月、シカゴ生まれ。
彼が異色のピアニストとされるのは、
その経歴のためです。
精神医学を学んだ彼は、医師とジャズ・ピアニストとしての
活動を両立させてきました。
それゆえに多作ではありませんが、
独特のブルース・フィーリングとフリーにも通じたプレイで
玄人好みのファンを唸らせてきました。
「音楽がある限り」(原題:As Long As There's Music)は、
日本のレーベルが制作しました。
そのせいか、全体的にザイトリンにしては
おとなしい内容です。
物足りないと感じるファンもいるでしょうが、
私は冒頭の表題曲を聴くためだけに
このCDを持っています。
粉雪の舞にも似た、やや奥ゆかしいメロディ。
聴くたびにノスタルジックな気分になります。
1997年12月5日、NYでの録音。
Denny Zeitlin(p)
Buster Williams(b)
Al Foster(ds)
①As Long As There's Music
J・スタインの作曲したスタンダード。
少々重みを漂わせたザイトリンのピアノが
静かにワルツを弾くところに、絶妙な味わいがあります。
ザイトリンのように一癖ある奏者が
自分の好みよりも音楽の美しさを優先させる。
そんなところが聴く者に気持ちよさを与えるのです。
ピアノ・ソロに入ると、少しずつピアノのテンポが上がり、
アル・フォスターの軽快なドラムが控えめに
これに合わせます。
次第に、トリオ全体に躍動感が増していき、
階段を上がっていくように解放の喜びが満ちていく。
これほど軽やかなのに、
愛情に満ちた演奏はありそうでない。
ジャケットのように静かでありながら、
美しい一瞬をとらえた音楽だと言えるでしょう。
いま窓の外を見たら、雪がしんしんと降っていました。
朝になったら靴底にしっかりした溝がある
「冬靴」が活躍しそうです。
普段は帰省のときぐらいしか使わないものです。
粉雪だったら「キュッキュッ」という雪を踏みしめる
音を楽しめるのに・・・
どんな光景が朝、広がっていることやら。

