このところ、我が家のルータの調子が悪く、
ブログをなかなか更新できずにいます。
今も騙し騙し使っている状態なので、
記事を書きあげるまでつながっていればいいのですが・・・・
さて、イチローが日本人の新たな安打数記録を打ち立てました。
張本さんの記録を抜くことに、アメリカの人たちが反応するのかな?
と思っていましたが、ちゃんと祝福していましたね。
偉業を成し遂げたことを素直に喜んでくれたようです。
私は去年、仕事でアメリカに行き、
メジャーの野球観戦をするという幸運に恵まれました。
印象的だったのはシアトルで野茂VSイチローの勝負が行われたこと。
両方応援したかったのですが、
やはり世代的に近い野茂に声援を送りました。
この時、イチローはメジャーを代表する打者。
対する野茂は、かつての栄光は影をひそめ、
マイナーから復活したばかりでした。
何球目だったでしょうか。
野茂のフォークにイチローが三振!
この時、イチローが本気を出して
「日本人メジャーのパイオニア」に向かったのか、
いまだに分かりません。
ただ、メジャーに復活したばかりの先輩を相手に、
やりにくそうな感じは伝わってきました。
その後、調子が上がらなかった野茂は引退を表明。
二人の勝負はこれが最後になりました。
多くの有能な選手がドラマを生むスタジアム。
アメリカではその美しさも印象的でした。
特に入念に手入れされた芝生が素晴らしい。
天気のいい日など、選手のユニフォームと緑の芝の
コントラストが眩しいほどでした。
そんな球場の雰囲気を思い出すと、取り出したくなるのが
グレイト・ジャズ・トリオの「アット・ザ・ヴィレッジ・バンガード」です。
ハンク・ジョーンズ(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)
という黄金メンバーによる、1977年のライブ録音。
内容は野球とは関係ないのですが、
ジャケット写真が何とも印象的です。
クラシカルな香りを漂わせつつ、スカッとした写真。
トリオが作り出すサウンドも写真のごとく、
古典的なようでありながらスカッとしています。
ライナーを読んで分かったのですが、トリオの結成を呼び掛けたのは
ドラマーのトニー・ウィリアムスだったんですね。
彼のパワフルであり、繊細でもあるドラムが全体にわたり生きています。
録音当時、ピアノのハンク・ジョーンズは
65歳になろうかというベテランでしたが、
強力なリズムのプッシュを受け、端正ながら若々しいピアノを
聞かせてくれます。
私が持っているCDは、アナログで2枚に分けられていた作品を
一枚にまとめたもの。
曲順はCDに沿っています。
①Moose The Mooche
チャーリー・パーカーの曲が冒頭を飾るところに、
トリオの伝統への思いが感じられます。
最初にトニー・ウィリアムスが力強く入ってくると、
トリオにおける彼の重要なポジションが窺えます。
とにかく歯切れよく、やや多めの手数で煽ってくるのです。
そのリズムに乗ってハンクが急速調のフレーズを繰り出してくる。
やはり、全体を引っ張っているのはトニーです。
ただ、ハンクの落ち着きがあるから暴走しないで、
いいバランスを保つことができる。
その証拠に(?)トニーのソロになると、
若干「暴れすぎ」になってしまいます。
まあ、そこも含めて楽しいのですが。
③Favors
指揮・アレンジで知られるクラウス・オーガーマンが
こんないい曲を作っていたっけ?と思うのですが、
ハンクは本当に素晴らしい曲を発掘してくれました。
私的にはこの曲が本盤のベストです。
哀感とカッコよさが同居した独特の曲。
これを、シンバルで巧みに空間を広げるトニーをバックに、
ハンクがやや湿っぽいタッチで弾いていきます。
こうしたミドル・テンポで情感のあるソロを弾かせると、
ハンクは本当にうまい。
フレーズのいくつかがそのまま曲になりそうで、
思わずずっと聴き入ってしまいます。
ピアノとドラムのかけあいでの、
互いの「間合い」も見事。
⑥Wind Flower
女性作曲家サラ・カッセイの曲。
これも美しい曲ですが、③よりも物悲しい感じがします。
しっとりとしたメロディ提示のあと、
しばしリズムのブレイクがあり、ピアノのみの演奏になります。
そこから一気にトリオ全体の演奏に戻る時、
3人の息の合い方が実に気持ちがいい。
この辺りのしなやかさと、反応の良さも
トリオの魅力となっています。
ハンクの流れるようなソロ、
ロン・カーターの出しゃばり過ぎないベース・ソロ、
トニーの自在なテンポの変更が
全て効果的です。
この作品のジャケット写真、
ひょっとしたらトリオのスピード感を表現しようとしたんでしょうか。
メジャーのスピード感あるプレイを思い出したら、
音楽内容と重なるところがあるようにも思えてきました・・・・
イメージは重量級のメジャー選手というよりは、
スリムなイチローのようなプレーヤーでしょうか、ね。
