およそ今から200年前の1830年代の絵画、しかもイタリアのローマを中心に描いた秀作を集めた企画展が開かれています。
ブレーメンの美術館「Kunst Hall」で7月初めまで楽しめます。
ドイツ人の画家「フリードリヒ・フォン・ネルリー」の作品を中心に展示されています。ロマン派の自然風景画が彼の持ち味で、空がいつも青空でさわやかに描かれていて、額縁の中の絵に吸い込まれそうな雰囲気を纏っています。
ロマ―ノの公共広場 1830
人生の大半、なんと40年余りをイタリアで過ごした絵描きです。当時のイタリアは欧州で芸術を志す者にとって、憧れの地でした。21歳でイタリアに渡り、ローマやベネチアの景観に魅了され、71歳で生涯を終えるまで数多くのアドリア海や水路の絵を残しました。
チボリのカスカテリ滝 1830
滝壺で巻き起こる水の怒号が、まるで聞こえて来るかのように、リアルに表現されています。水の飛沫が谷をかすめています。
彼の鉛筆で描いた下書きも見ることができます。
ネルリーはローマ、ティヴォリ、オレヴァーノで活動し、さらに南へと海岸沿いを旅してナポリへ、さらにシチリア島へと向かったそうです。その旅の途中で、自然を前にして太陽の光が降り注ぐようなデッサンや水彩画が生まれ、それらは彼の絵画の基礎となった様子が紹介されています。
ガリグリアーノの海岸線の河口 1833-35
クラウディア水道橋 1836
サンジョルジョマッジョーレに向かうサンマルコ広場の月明かりの景色 1871
クラウディア水道橋 鉛筆画 1835
大運河、パラッツォ・カヴァッロ・フランケッティ、サンタ・マリア大聖堂 1838
これは写真です。カメラマンDomenico Andersonドメニコアンダーソンにより、1980年頃に撮影されたものです。
ローマ派の活動、羊の群れと水道橋の廃墟という作品です。
Schafherde und Ruinen der Aqua Claudia 1890
紀元後40年代に建設されたクラウディア水道橋は、高さ7mもあり、当時は、水をローマに流すため長さ69㎞も続きました。チボリ地区の山の湧水を掘り当ててからは、地中に水路を作ったのですが、ローマまでの最後の部分10㎞は地上に建設されました。最上部の水路の石の壁は高さ2メートルもあるそうです。
その朽ち果てた姿の側で、羊の群れが牧草を食む様子が、牧歌的にレンズに納められています。
とにかく絵画だけでなく、写真も展示されており、北イタリアの水の豊かさや、海や水路から放たれる自然のきらめきを堪能することができます。見ごたえ充分でした。イタリアに旅したくなりました。
企画展はまもなく閉園となります。まだの方は、急いでお出かけください。
おまけ
美術館のカフェは、器やしつらえのセンスがとてもいいです。アートな雰囲気を盛り上げてくれます。
抹茶ラテを飲みました。4,90ユーロでした。






























