フランスで公開された話題の映画を鑑賞してきました。「Der Fremde 異邦人」です。
仏作家カミュの小説「異邦人」の実写版です。哲学的な内容で、120分の映像描写、とても難しかったです。
今からおよそ90年前のアルジェリアが舞台です。
主人公の若い青年ムルソーは、生きることに無関心です。母が亡くなった際には、棺桶に入った母の顔を見ようともせず、涙一つ流しませんでした。ドライなのです。かといって、人生に投げやりかというとそうでもなく、ちゃんと仕事をするし、恋もします。ただ、街でトラブルの多いアラビア人の若者が短刀を持って脅したことから、銃殺してしまいます。一発「パン」と乾いた音で、横腹を撃ち、10秒ほどたってから連続で4発撃ってとどめを刺すのです。
隠された残酷さ、人間の不条理さ、価値観の違いなどなど、考えさせられることがたくさんあります。
映画の後半は殺人罪の法廷でのやりとりが見所なのですが、検事はムルソーのことを「心がひとかけらもなく、人間らしい人格が何一つ見受けられなかった。」と冷淡極まりない男と評価します。
テーマは「自由な価値観」だと感じました。
ムルソーは最後に絞首刑を言い渡されるのですが、彼は広場で刑を受ける際に、大勢の町民から罵声を受けて首をはねられる瞬間を心待ちにしているのです。
何か正解で、何が不正解かわかりませんね。
ドイツ語は難しく、登場人物のキャラクターも独特で、主人公が二枚目だったため、「このシーンは何を言いたいのか???」とずうと考えながらスクリーンを見ておりました。
映画館GONDELにて、作品を見終わった後には、フランスのハーブリカーを飲みながら、映画の感想を話し合いました。
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誠実に一生懸命にやっているのに、表面だけしか見ていない外野からは馬鹿にされて、悪口を言われて…。
いつの間にか、自分ははみ出し者になっている。
本当にやってられないないことってありますよね。苦しみがより強くなります。
私は、カミュの小説「異邦人」を大学生の時に読んでいたのですが、今回の映画が実に「不条理さ」を前面に出していたため、もう一度読んでみようと思いました。
ドイツ語に自信のある方は、是非大劇場で実写版をどうぞ。










