Bremenの老舗のパン屋さんROLFは、市内と近郊の街に33店舗を展開しています。 

1899年に一代目のロルフさんが立ち上げたパン屋さんです。創設者の名前を店名にしての起業になりますから、今年で創業125年となります。すごいですよね。長く市民から愛されている名店です。

 

 

 

この日は、お友達とROLFでカフェタイムです。

カプチーノ 3,10 Euro

 

 

 

Zitronen Krönchen (レモンの小さな王冠) 2,65 Euro

シュークリームのような薄皮のと生地に、生クリームをたっぷり挟んでいます。生地は香ばしい表面の軽さに、しっとり柔らかい部分もあり、クリームはレモンの風味がさっぱりしていて食べやすいです。

 

店内には、モノトーンの写真が飾られています。お店の創業から現在に至るまでの足跡をたどることができます。

とても静かな空間でした。広い店内ですが、端のテーブル席に腰かけてぺらぺら90分のおしゃべりです。隣の席を気にすることなく、あれこれ話すことができました。

 

パンはもちろん、ケーキも美味しい優良店です。お勧めです。

 

18歳の長女がギムナジウムを卒業しました。この日は、市内のホテルのバンケットルームを貸切っての大謝恩会です。

会場には卒業生とその家族、また下級生や他校のお友だち、さらには教員も集まりました。どの人もドレスアップして、学校でのTシャツ&ジーンズのラフな姿からは想像できないくらい、華やかさがあります。およそ400人の大パーティーです。

ギムナジウムの卒業生は110人です。そのうち104人がアビチューア(高校卒業資格)に合格しました。平均点は総合5点満点で2,08という高評価です。落第は4,1点からと言われています。

ギムナジウムのアビ最優秀賞を受賞したのは、なんと0,75点という素晴らしく秀才の女子高生でした。

 

 

さて、謝恩会は夕方6時開演で、7時からセレモニーが始まりました。先生や保護者代表が謝辞を述べて、次に生徒がクラスごと5組スピーチしました。7時50分まで続いた答辞でした。

 

退屈してきたところで、夜の8時、ようやくお食事タイムです。ドイツ料理のビュッフェです。ビュッフェのテーブルは3か所用意されていて、大勢の来客でしたが近くのビュッフェ台に分かれることになったため、わりとスムーズに、料理を取り分けることが出来ました。

 

 

 

 

サラダバーも充実していました。

 

 

温かいお総菜は、作り立てで香りもいいです。

 

 

様々な野菜も調理されていて、美味しかったです。

 

 

 

デザートは、アイスクリームです。

 

チョコレートムースもありました。

 

 

 

食べ盛りの若者が中心ですので、みんなあっという間に平らげています。どの生徒も三度四度とビュッフェの列に並んでいました。

 

飲み物も飲み放題でした。参加者はノンアルコールはもちろん、ビールやワインなどのアルコールをがぶがぶ飲んでいますが、日本の大学生のような「イッキ飲み」はありません。陽気な笑い声が響いています。日本の宴会と比べたら、ずいぶんゆっくりと時間を使って、歓談と飲食を楽しんでいます。

 

そして宴もたけなわ、午後10時になるとダンスタイムです。

10代後半の若者の習い事ではソーシャルダンスが人気ですが、みんなダンス教室に通った経験があるだけに、軽やかにワルツのステップを繰り返しています。パパやママもペアを組んで仲良く踊っています。

 

このままダンスパーティーは延々と続きました。お開きになったのは、午前2時です。

卒業生の謝恩会とはいえ、大人顔負けの勢いで盛り上がっていました。

 

私も母として、先生方にこれまでの学習指導への感謝の意を伝えたり、知り合いのパパやママとも懇親を深めるいい機会になりました。

幼かった長女が、もう学校を卒業して大人の階段を上っているというのは信じられないような気がしますが、彼女の成長に胸を熱くする会でもありました。コロナ禍というトラブルに見舞われた学園生活でしたが、どの子も無事卒業して、これからは各自別々の道を歩んでいきます。ギムナジウムで頑張ったことを誇りに、また友情を大切に、学校生活での思い出を大きな糧にして、さらに飛躍してほしいものです。

 

 

 

 

※謝恩会のチケットは一人80ユーロです。なかなかの大金ですよね。子どもと両親の三人で参加すると、240ユーロもしますので、来たくても来れない生徒と家族がいたようです。経済力のある大人が立て替えるような寄付制度を用いて、卒業生は全員無料にしてやったらいいのになぁ、なんて考えてしまいました。

 

ブレーメン日本人親子サークル「さくら組」、この日は夏の人気イベント「さくら組ピクニック」でした。

さくら組では、「日本語で話す聞く歌う遊ぶ 日本語のシャワー」をモットーに、子どもたちに日本の伝統行事や習慣を体験してもらうことを大きな目的にしています。

 

 

ピクニックではありますが、七月七日を前に「七夕祭り」を楽しみます。

子どもたちと、お飾りや短冊を作り笹竹に飾り付けて、お祝いしました。短冊には、みんなは「上手になりたいこと」や「願いごと」を覚えたてのひらがなで丁寧に書いていました。

「すいえいで メダルが とれますように」「にほんに いけますように」「おじいちゃんおばあちゃん げんきでいてね」などなど可愛らしい願いごとの数々が飾られました。

 

ブレーメンのブリューガーパーク公園では、我々の七夕飾りが風に揺れてより美しい姿となり、園内の市民の注目を集めていました。みんなで童謡「たなばた」を合唱し、とても気分が盛り上がりました。

 

 

さて、さくら組では、子どもたちに本好きになってもらおうと、絵本の読み聞かせを大切にしています。季節に関連した物語ということで、「たなばたの由来」とか「オリンピック」についてのお話を紹介しました。

今年はパリで百年ぶりにオリンピックが開かれるよ。

どうして七夕に願い事をするようになったのかな?などなど。

 

子どもたちは好奇心たっぷりのまなざしで、静かに聞き入っていました。集中力がすごいです。

 

そして子どもたちの大好きなミニ運動会も行います。

じゃがいもザック競争や、グミ喰い競争、水鉄砲射撃、玉入れ、綱引き、リレーなど、思いっきり体を動かし、すがすがしい汗をかきました。

余興として、お父さんVSお母さんの綱引きもあり。どちらも負けず劣らずの力自慢ばかりで、チームワークもばっちり。かなり盛り上がって、いい勝負になりました。

 

 

さらには、さくら組のお楽しみの一つ、持ち寄りビュッフェです。

みんなの自慢料理が並びました。フィンガーフードとはいえ、日本人のお母さんらしい目にも美しい逸品の数々です。

どれも美味しくって、子どもも大人もお腹いっぱいになりました。

 

さて、さくら組では、子どもたちにブレーメンに居ながらにして、日本語での楽しい思い出を作ってあげることが出来ます。ブレーメンとその近郊に住む大勢の日本人家族が参加しています。海外での暮らしの中で、子どもが日本語に親しむ機会を与えることはそう簡単なことではありません。お母さんお父さんの理解があってこその、日本語教育です。ドイツに住んでいるんだからドイツ語を習得することは大前提ですが、日本語も話してほしいではありませんか。日本にルーツを持つ子どもであり、夏休みなどには日本に里帰りをします。船便を送ってくれるおじいちゃんおばあちゃんと日本語でコミュニケーションが取れるようにしてあげたいじゃありませんか。

 

子どもと親も一緒に日本語で遊ぶ元気なサークルで、皆さんのご協力と理解があってこその集いです。すごく活発に動き回ったいいピクニックとなりました。本当にありがとうございます。次は9月に、日焼けした顔でお会いしましょう。