18歳の長女がギムナジウムを卒業しました。この日は、市内のホテルのバンケットルームを貸切っての大謝恩会です。

会場には卒業生とその家族、また下級生や他校のお友だち、さらには教員も集まりました。どの人もドレスアップして、学校でのTシャツ&ジーンズのラフな姿からは想像できないくらい、華やかさがあります。およそ400人の大パーティーです。

ギムナジウムの卒業生は110人です。そのうち104人がアビチューア(高校卒業資格)に合格しました。平均点は総合5点満点で2,08という高評価です。落第は4,1点からと言われています。

ギムナジウムのアビ最優秀賞を受賞したのは、なんと0,75点という素晴らしく秀才の女子高生でした。

 

 

さて、謝恩会は夕方6時開演で、7時からセレモニーが始まりました。先生や保護者代表が謝辞を述べて、次に生徒がクラスごと5組スピーチしました。7時50分まで続いた答辞でした。

 

退屈してきたところで、夜の8時、ようやくお食事タイムです。ドイツ料理のビュッフェです。ビュッフェのテーブルは3か所用意されていて、大勢の来客でしたが近くのビュッフェ台に分かれることになったため、わりとスムーズに、料理を取り分けることが出来ました。

 

 

 

 

サラダバーも充実していました。

 

 

温かいお総菜は、作り立てで香りもいいです。

 

 

様々な野菜も調理されていて、美味しかったです。

 

 

 

デザートは、アイスクリームです。

 

チョコレートムースもありました。

 

 

 

食べ盛りの若者が中心ですので、みんなあっという間に平らげています。どの生徒も三度四度とビュッフェの列に並んでいました。

 

飲み物も飲み放題でした。参加者はノンアルコールはもちろん、ビールやワインなどのアルコールをがぶがぶ飲んでいますが、日本の大学生のような「イッキ飲み」はありません。陽気な笑い声が響いています。日本の宴会と比べたら、ずいぶんゆっくりと時間を使って、歓談と飲食を楽しんでいます。

 

そして宴もたけなわ、午後10時になるとダンスタイムです。

10代後半の若者の習い事ではソーシャルダンスが人気ですが、みんなダンス教室に通った経験があるだけに、軽やかにワルツのステップを繰り返しています。パパやママもペアを組んで仲良く踊っています。

 

このままダンスパーティーは延々と続きました。お開きになったのは、午前2時です。

卒業生の謝恩会とはいえ、大人顔負けの勢いで盛り上がっていました。

 

私も母として、先生方にこれまでの学習指導への感謝の意を伝えたり、知り合いのパパやママとも懇親を深めるいい機会になりました。

幼かった長女が、もう学校を卒業して大人の階段を上っているというのは信じられないような気がしますが、彼女の成長に胸を熱くする会でもありました。コロナ禍というトラブルに見舞われた学園生活でしたが、どの子も無事卒業して、これからは各自別々の道を歩んでいきます。ギムナジウムで頑張ったことを誇りに、また友情を大切に、学校生活での思い出を大きな糧にして、さらに飛躍してほしいものです。

 

 

 

 

※謝恩会のチケットは一人80ユーロです。なかなかの大金ですよね。子どもと両親の三人で参加すると、240ユーロもしますので、来たくても来れない生徒と家族がいたようです。経済力のある大人が立て替えるような寄付制度を用いて、卒業生は全員無料にしてやったらいいのになぁ、なんて考えてしまいました。