厨房を眺めることのできるカウンター席が、日本のラーメン店そのまんまの造りです。赤黒白のインテリアで店内はジャズが流れていて洒落ています、まさにRamen Barです。
ドュッセルドルフでもインマーマン通りにある大人気のラーメン店「武蔵 TAKEZO」は、20分ほどの待ち時間を覚悟してでも食べたい名店です。中央駅から歩いて3分という好立地も人気を下支えしています。
お店でこしらえる手作り麺は二種類の小麦粉を混ぜたもちもちの中太麺です。ほどよい塩気と茹で加減が絶妙な麺がお店の自慢です。
武蔵ラーメン味噌味17,50ユーロ 餃子10個10,50ユーロ
店の名前がついた武蔵ラーメンはお店の看板メニューです。分厚いチャーシューがなんと5枚、煮卵、野菜炒め、焼きのりといった具が全てのっかった豪華版です。鶏ガラをじっくりと長時間煮込んだスープで白く濁っています。味噌味にしたけれど、白いスープで、とにかく素晴らしい後引く味です。
アッツアッツのスープです。チャーシューの下に隠れている野菜炒めもほっかほかです。トロトロの煮卵も文句無し。チャーシューは分厚くって、食べ応え十分です。
そしてラーメンといえば、餃子です。
餃子はお店の自家製です。ドーンと一個がでっかい。カリカリの焼き上がりで、中はお肉とネギがびっしり詰まっていました。めっちゃジューシーで素晴らしい。
餃子は5個入り一皿6,50ユーロですが、10個入りにするとお得に、10,50ユーロになります。
お腹ペコペコの状態で出かけたので、全て平らげることが出来ました。とても美味しかったです。
ただ!
店長の男性が、もう大きな声でスタッフを叱っていて、日本語のわかる私にはとても耳障りでした。ドイツ人のお客さんもあの怒った声のトーン、けっしていい気がしなかったと思うけどな。
お昼の1時~2時、お店は混雑を極めます。外には15人ほどのお客さんが、今か今かと自分の番を待って、並んでいます。厨房には3人、ホールには20代前半の女性スタッフと、元気のいい男性スタッフ、そしてレジのところに店長さん。注文取りと、お客さんのテーブルへの案内と、片付けをホールの若手二人が一生懸命やっているんだけれど、それでも手薄になるくらいの満席です。
上手にお客さんの捌きができない、片付かないラーメン丼がテーブルに置いたまま、お客さんは注文を取りにきてくれずにイライラ。そんなカオスな雰囲気が店長の怒りに火をつけたようです。「おい、〇〇(女性スタッフ名前)、動き悪すぎ!」「テラス席一つ見るだけじゃなくって、両隣も一緒に目を配ってくれよ。」などと関西弁で怒鳴っています。おそらくお店のスタッフになってまだ日の浅い若い子ちゃんが標的になって、店長の怒りの鉄拳がさく裂しています。
厨房は3人体制で、うまく調理ができているのですが、配膳されていないことがあって、それも店長の機嫌を損ねる原因に。例えそうでも、お客さんは逆に静かなもんでしたが、お店中に響く怒鳴り声を聞いているから、こっちまで無愛想にはなるよね。
みんなの前で叱られているカワイ子ちゃんが涙目になっていて、ちょっと可哀そうでした。彼女、ぼーっとしてたわけじゃないんだけどね。
すごくクオリティーの高いラーメンです。それゆえ、余計に残念無念。彼女のみを攻めることなかれ、混雑する時間帯はホールスタッフを一人増やすしかないんですよ。インマーマン通りにはラーメン店が三軒揃っていて、ドイツのラーメン人気も手伝って、ラーメン戦国時代だと感じます。すぐ隣の匠ラーメンの女性店員も怖いけれど、Takezoの店長は血気盛んな男性で若い女性スタッフを大きい声でしかりつけていたので、なんだか嫌だなぁと感じました。
ラーメン餃子の味には星4,5/5なんだけれど、全体評価としたら2/5です。