ドイツでは、ここ近年はヴィーガンブーム(完全菜食主義)が巻き起こっています。2018年の夏に始まった若者による地球環境保護デモンストレーション「フライデーフォアフーチャー」が火付け役なのですが、「地球温暖化を防ぐために植物性を消費しましょう」だけでなく、「動物を殺生しないで」という思想が根付いてきています有機物栽培&無農薬の食品や日用品を扱うスーパーマーケットであるALECOでは、カフェコーナーには必ずヴィーガンメニューが並んでいます。

 

今週のお勧めは「林檎ケーキ」2,20ユーロです。もちろんヴィーガン向けです。

材料は、スペルト小麦粉、ヘーゼルナッツ、きび砂糖、アガベシロップ、コーンスターチ、シナモン、レモン、マーガリンとなっています。

スペルト小麦は、グルテンフリーのお腹に優しい健康小麦です。アガベシロップも自然な甘味料としてこちらでは知られています。このシロップは砂糖の1,3倍と甘みは強いのですが、いつもの砂糖よりも少ない分量で、同じ甘さを感じることができます。

すっきりとした上品な甘さも魅力です。

 

 

表面にハーゼルナッツのパウダーがまぶしてあります。リンゴとシナモンのベストコンビネーションにナッツ特有の香ばしい風味が加わり、とてもマイルドなケーキですごく美味しいです。生クリームをたっぷり使ったトルテも好きですが、こんな素材の自然な甘さを楽しめるケーキもいいですよ。

 

今が旬の林檎だからこそ食べてほしいという意気込みが感じられる、ALECOらしいケーキとなっています。

 

ヴィーガンの方はもちろん、そうでない方も納得する美味しさです。みなさん、是非、今週中に!

 

 

 

厨房を眺めることのできるカウンター席が、日本のラーメン店そのまんまの造りです。赤黒白のインテリアで店内はジャズが流れていて洒落ています、まさにRamen Barです。

 

 

ドュッセルドルフでもインマーマン通りにある大人気のラーメン店「武蔵 TAKEZO」は、20分ほどの待ち時間を覚悟してでも食べたい名店です。中央駅から歩いて3分という好立地も人気を下支えしています。

 

お店でこしらえる手作り麺は二種類の小麦粉を混ぜたもちもちの中太麺です。ほどよい塩気と茹で加減が絶妙な麺がお店の自慢です。

武蔵ラーメン味噌味17,50ユーロ 餃子10個10,50ユーロ

 

 

 

店の名前がついた武蔵ラーメンはお店の看板メニューです。分厚いチャーシューがなんと5枚、煮卵、野菜炒め、焼きのりといった具が全てのっかった豪華版です。鶏ガラをじっくりと長時間煮込んだスープで白く濁っています。味噌味にしたけれど、白いスープで、とにかく素晴らしい後引く味です。

アッツアッツのスープです。チャーシューの下に隠れている野菜炒めもほっかほかです。トロトロの煮卵も文句無し。チャーシューは分厚くって、食べ応え十分です。

 

そしてラーメンといえば、餃子です。

餃子はお店の自家製です。ドーンと一個がでっかい。カリカリの焼き上がりで、中はお肉とネギがびっしり詰まっていました。めっちゃジューシーで素晴らしい。

餃子は5個入り一皿6,50ユーロですが、10個入りにするとお得に、10,50ユーロになります。

 

 

 

お腹ペコペコの状態で出かけたので、全て平らげることが出来ました。とても美味しかったです。

 

ただ!

店長の男性が、もう大きな声でスタッフを叱っていて、日本語のわかる私にはとても耳障りでした。ドイツ人のお客さんもあの怒った声のトーン、けっしていい気がしなかったと思うけどな。

 

お昼の1時~2時、お店は混雑を極めます。外には15人ほどのお客さんが、今か今かと自分の番を待って、並んでいます。厨房には3人、ホールには20代前半の女性スタッフと、元気のいい男性スタッフ、そしてレジのところに店長さん。注文取りと、お客さんのテーブルへの案内と、片付けをホールの若手二人が一生懸命やっているんだけれど、それでも手薄になるくらいの満席です。

上手にお客さんの捌きができない、片付かないラーメン丼がテーブルに置いたまま、お客さんは注文を取りにきてくれずにイライラ。そんなカオスな雰囲気が店長の怒りに火をつけたようです。「おい、〇〇(女性スタッフ名前)、動き悪すぎ!」「テラス席一つ見るだけじゃなくって、両隣も一緒に目を配ってくれよ。」などと関西弁で怒鳴っています。おそらくお店のスタッフになってまだ日の浅い若い子ちゃんが標的になって、店長の怒りの鉄拳がさく裂しています。

 

厨房は3人体制で、うまく調理ができているのですが、配膳されていないことがあって、それも店長の機嫌を損ねる原因に。例えそうでも、お客さんは逆に静かなもんでしたが、お店中に響く怒鳴り声を聞いているから、こっちまで無愛想にはなるよね。

 

みんなの前で叱られているカワイ子ちゃんが涙目になっていて、ちょっと可哀そうでした。彼女、ぼーっとしてたわけじゃないんだけどね。

 

 

すごくクオリティーの高いラーメンです。それゆえ、余計に残念無念。彼女のみを攻めることなかれ、混雑する時間帯はホールスタッフを一人増やすしかないんですよ。インマーマン通りにはラーメン店が三軒揃っていて、ドイツのラーメン人気も手伝って、ラーメン戦国時代だと感じます。すぐ隣の匠ラーメンの女性店員も怖いけれど、Takezoの店長は血気盛んな男性で若い女性スタッフを大きい声でしかりつけていたので、なんだか嫌だなぁと感じました。

 

ラーメン餃子の味には星4,5/5なんだけれど、全体評価としたら2/5です。

 

 


ブレーメンでも有数の伝統をお誇るカフェ「Stecker」は、私のお気に入りのカフェです。1908年創業という老舗らしい厳かさがありながらも、クラッシックの名曲のような柔らかい雰囲気があって、素敵です。

 

専属のケーキ職人が手掛けるケーキは、常時10種類以上あります。チョコレート系や季節のフルーツをふんだんに使ったトルテ系があ揃っていて、みんな食べたくなるくらい美味しそうです。

 

 

ケーキをショーケースで選んでから、二階席に上がります。こんな美しい白磁のポットが飾られています。季節ごとに、骨董品のコレクションが変わるので、これも見どころです。

 

二階席からケーキのケースを眺めますが、青と白のタイルの床張りが、品格を高めていて、とても綺麗です。

 

 

ケーキとカプチーノ 9,75ユーロ

 

マラクヤ&ヨーグルトのトルテ 5,45ユーロ

気のおけない友だちとのおしゃべりタイムです。

 

ケーキは南米のパッションフルーツ「マラクヤ」をメインにしたトルテにしました。上層部がマラクアとヨーグルトのムースです。真ん中はあラズベリー味のクリーム、一番下が薄めのスポンジケーキにカリカリのクッキーが土台になっています。

 

クッキーの生地には、粒々のマラクアジャムが塗られていました。

ケーキは果実の甘い香りがして、甘さは控えめです。甘酸っぱくって美味しいです。フルーツの美味しさを大事にした逸品です。

 

カプチーノはカフェインフリーのものを頼みました。こういう柔軟に融通が利くのが、嬉しいです。

カフェインフリーのカプチーノ 4,30ユーロ

 

静かで落ち着いた雰囲気がまたいいです。

お店のスタッフは、気配り上手で感じがいいのも、ポイントアップにつながっています。

 

なお、このカフェのお隣は最近人気のトルコバーガーデューナーのレストランです。若い人が行列を作っています。

まぁ、私はデューナーも好きなのですが、もっぱらここのカフェで一休みです。