愚者の理論 カプコンvsコーエーに学ぶ | 数字で考えるパチスロ理論

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カプコンがコーエーテクモに対して損害賠償を起こしました。

▼以下転記▼

人気アクションゲームソフト「戦国無双(むそう)」シリーズのシステムが特許を侵害しているとして、ゲームソフト大手のカプコン(大阪市)が製造元のコーエーテクモゲームス(横浜市)を相手取り、ソフトの製造・販売の差し止めと約9億8000万円の賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。26日に第1回口頭弁論があり、コーエー側は争う姿勢を示した。

 訴状によると、戦国時代を舞台にしたゲーム「戦国無双」の一部は、関連ソフトのデータをゲーム機で認識させれば、キャラクターの戦国武将やステージが増えるシステムを採用している。

 カプコンは2002年、シリーズ化したソフトを買いそろえた人への特典として、同様の方法でキャラクターやシナリオが増える仕組みを技術開発し、特許登録した。コーエー側は04年に販売を始めた「戦国無双」シリーズでこの技術を無断使用しており、ソフトの売り上げ約97億円のうち5~10%のライセンス料がカプコンの損害に当たると訴えている。

 コーエー側は毎日新聞の取材に「特許権侵害の事実はない。裁判で徹底的に争い、当社の正当性を立証していきたい」とコメントしている。

▲転記ここまで▲

ネットでは、

・逆だろ?

・カプコン意味不明

という声で溢れかえっていますが、完全に論点がずれています。

今回訴訟を起こしたのは、コーエーの無双シリーズがカプコンのBASARAシリーズのパクリだ!
という内容ではありませんよ。

別途の関連ソフトを利用して武将とステージを増える仕組みがカプコン側の特許を侵害している
という訴訟であり、すなわち一部機能の特許侵害を訴えているのですよ。

これに対して、そんな仕組みは、その前からあったという話をしている人間もいますが
これも完全な的外れです。

特許というものは初めてそれを作った人間のものではない。
初めてそれを申請して特許庁が認めた時点でその人(法人含む)のものになるのです。

ゆえにいくら前から同様の仕組みがあろうが、特許取得していないのであれば権利は主張できません。

カプコンは自社が保有している特許を元にコーエーに訴訟を起こしているだけです。

そして何より、それの是非を決めるのは世論ではない。裁判所だという事。

侵害しているか侵害していないか、またはその特許が無効であるとされるか。それは裁判所のみが判断できるのです。

さらに、無双のパクリの癖しやがって訴訟とは片腹いたいぜ。

という声もありますが、これもどう考えても愚者の理論です。

現在普及しているWindowsのベースはMacだといわれています。(異論もあり、GUIなどの仕組みとしてMacが最初に確立したという話が一般的)Mac信者は未だにこれを言う人がいますが。

ではWindowsの権利を保有しているマイクロソフトは、Macのアップルに対して、Widowsの機能や権利の一切の訴訟はできないのでしょうか?

iPhoneをパクったと言われるサムスンは同様にアップルに対して訴訟できませんか?

今回はパチンコとまったく関係ない話ですが、どの部分がどう問題になっているか?

ここが欠如していて感情論で議論する人間が多く存在します。

パチンコ換金税の話がでているのに、パチンコの存在の是非を問うてみたりしますね。

それはそれで問題でしょうが、それは別で話し合うべき問題です。

今回のニュースのどこに、無双がBASARAをパクッたと書いてあるのでしょうか。
今回の件に意見を言いたいのであれば、少なくても両者のどのシステム部分が問題となっていて、カプコンがどういう特許を取得しているか。これを知る必要があるでしょう。

そういう難しい事は置いておいて一般論としてお前はパクッた悪い奴なんだから訴訟なんてやるなよ。ですか?

それでは某隣国の「それはともかく慰安婦と戦後補償は?」と同じレベルになってしまいます。