「ジョセフがね、早くガノスに来て欲しいんだって。やれやれよねー。」
そして、3人姉弟の一番上、メイ伯母さんからまで…
産まれた年は違うのに、3人姉弟でこんなに仲良く具合悪くならなくてもいいのにな…
「ほら、ソノアちゃんのお見舞いに行くのでしょう?私もウィラン君連れて後から行くから。ね?」
そう。
ソノアおばさんは新年の1日目、
国中が成人式とか入学式、新しい仕事に就いてバタバタしてるこの日に、ぼんやりと部屋から外を眺めていた。
途中、ソノア伯母さんの孫、ヘトヴィヒ君もお見舞いにやってきた。
ヘトヴィヒ「ばあば、早く元気になってお外であそぼう?」
ソノア「そうね、じゃあヘトヴィヒもあたしが早く元気になるようにお祈りししてね(^-^)」
ヘトヴィヒ「うん!わかった!あっ、兄ちゃんにもお祈りするように伝えてくるね!」
翌日の葬儀には、伯母さんの大好きだったイムのぬいぐるみをたくさん並べて。
でもちょっとしんみり…
メイ「そうね…姉の私を置いて先になんて…最後まで元気なんだから…」
ウィラン「そうだね…」
メイ「ウィラン君、ほら、元気出して。」
ウィランパパは、メイ伯母さんに頭を撫でられて、ちょっと涙が溢れそうになっていた。
僕は、あと2人の姉弟を今日と同じ気持ちで、見送る覚悟をしなくちゃ…だよね
(仕方のない事だけど、笑顔で、泣かないで、2人を見送ることができますように)
ガノスは、僕の願い事を聞いてくれるかな?
聞いてくれると、いいな、なんて思っていた。