「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊 -18ページ目

「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 このところサプライチェーンを分断する様々な障害が発生してきました。


 とにかく大事な鎖がいとも簡単に分断されても何ら不思議でない現象が次から次へと起こります。


 政治的あるいは経済的背景というよりも自然界の変化や大きな地球の動きによるものも大きな要因になっています。


 大きな現象の前には人の知恵がいかに小さいかを知らされる思いもします。


 ただ、困難に直面すればするほど知恵を出せるのが「人」です。


 ロジスティクス、物流の現場にはこの知恵を生み出す「人」がたくさんいます。


 あるものをあるがままに右から左に動かしているのが物流現場ではありません。その形状や周囲の環境や条件によって知恵を出しながら事を進めているのが現場です。そう、「人」が支えているのが現場です。


 人が現場を支えている、これを常に忘れてはいけないでしょう。


今日のキーワード

”人は宝”

 4月にその動きを発表していたパナソニック。10月31日付けで「調達・ロジスティクスの本部機能をシンガポールに移転」とするプレスリリースを発表しました。http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn111031-2/jn111031-2.html


 リリースタイトルの頭には「海外調達部材のグローバル活用を拡大」、下には「アジアを起点としたロジスティクス体制を構築」とのコピーが付されています。


 同社が調達・ロジスティクスに関わる本部機能を、2012年4月より、順次シンガポールに移転するという内容です。


 このところの環境に対応した企業のとるべき道としてグローバルな戦略がポイントになるのでしょう。


 生産、販売の地図が急速に塗り替えられていることから、それを現実に運用するのも適地があります。


 パナソニックが選んだシンガポールにそれなりの利点があったということになります。


 海外調達部材のグローバル活用を拡大するため、一部の集中契約機能を含む調達本部機能をシンガポールに移転し、契約から調達までの一気通貫の体制を現地に構築、完成品・部材ともにアジア発の物量が増加していることを背景に、アジアを起点としたロジスティクス体制を構築するため、ロジスティクスの本部機能を移転します。アジアの海上・航空物流のハブ拠点であるシンガポールを拠点としてロジスティクスの合理化に取組み、コストを削減というそれぞれの理由が挙げられています。


 グローバルな企業活動の中で機能部門も最適地がどこかというのも求められることでしょう。「グローバル志向へのパラダイム転換を進め、「成長力溢れるパナソニックグループ」を目指してまいります。」とする同社の思いを見続けたいと思います。


 今後さらに大胆な事業のスクラップ&ビルドや世界規模の拠点配置にも調達、ロジスティクスの重要性を意識せざるを得ません。


今日のキーワード

”視野をグローバルに”

 JILSのホームページで「東日本大震災に関するJILSとしての要望・提言」を見ることができます。

 http://www.logistics.or.jp/info/jils_youbou-teigen_20111017.pdf


 これは幅広いロジスティクス課題についての検討や、その高度化・効率化を促進するための様々な活動を行っているJILSが東日本大震災に学び各界に行っている提言です。


 これは次のような項目ごとにまとめられています。


はじめに

1.JILSから国・地方自治体への要望 その1 今後の大規模災害対策

2.JILSから国・地方自治体への要望 その2 東日本の復旧・復興対策

3.JILSから産業界への提言~東日本大震災から学んだ教訓~

4.国・地方自治体への規制緩和要望項目


 その中で産業界への提言を次の項目であげています。


1.災害発生直後に有効なロジスティクス機能

(1)事業継続のためには被災地のデータセンターに対する代替機能を確保することが有効です。

(2)輸送可能なルートに関する情報共有のための共通基盤を有することが有効です。

(3)地震等に対する保管品の特性を考慮した荷崩れ防止措置を行うことが有効です。

(4)大規模災害による停電や電力不足に対応するために、省エネシステムの整備が有効です。

2.今後の被災影響を軽減するためのロジスティクス機能

(1)大規模災害時には標準的な輸送容器の利用が有効です。

(2)地震対策には、総合的な災害リスクの再評価が有効です。

3.復興・再生に向けたロジスティクス機能

(1)共同化による資源利用の効率化を促進することが友好です。


 以上のような見出しになっています。ここに詳しくは掲載しなかった行政への要望もじっくりと呼んでいただきたい部分です。


 災害とロジスティクスは避けて通れない課題でありテーマです。これからも深く掘り下げていただければと思います。


今日のキーワード

”ロジスティクスの視点で深掘りを”