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「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 国土降雨通称の「タイ洪水被害からのサプライチェーンの復旧状況に関する緊急調査」を見ることができます。

http://www.meti.go.jp/press/2011/12/20111221006/20111221006-2.pdf


 国交省がタイの洪水が日本のサプライチェーンに与えている影響と、復旧状況、今後の見通しについて緊急調査を実施し、その集計結果をまとめ公表したものです。


 調査は①鉄鋼、 ②非鉄金属、 ③化学、 ④ガラス、⑤セメント ⑥産業機械、⑦自動車・同部品、⑧繊維
⑨紙・パルプ、⑩電機、⑪日用品、⑫医療福祉機器、⑬小売(百貨店、総合スーパー、コンビニエンス・ストア)の17業種、67社からのヒアリング調査だそうです。


 現在の生産水準は○日本企業のタイ国内での生産拠点の81%、日本国内の生産拠点の35%、第3国の生
産拠点の28%が、現在の生産水準は洪水前より下回っていると回答、一方、日本国内では、20%が「洪水前生産水準を上回る」と回答したと記しています。


 生産水準の回復期については、3ヶ月以内(来年2月まで)に洪水前の生産水準に回復するとの回答は、日本や第3国の生産拠点では5割弱、タイの生産拠点では4分の1だった。半年以内(来年5月まで)に回復するとの回答は、日本や第3国の生産拠点では8~9割、タイの生産拠点では6割だったとしています。


 水準低下の要因も次のようなものです。

○タイ国内の生産拠点では「自社工場生産施設が浸水したため生産停滞」との回答が55%と半数を超えた。
○日本国内の生産拠点では、自社や取引先の被災、直接取引先以外の被災や物流寸断による「販売停滞」のためとの回答が66%だった。
○第3国の生産拠点では、「自社や取引先の被災による調達停滞」のためとの回答が59%だった。


そのほか代替調達状況・代替調達先、代替調達先期間、調達先の今後、代替調達が困難な理由、Made in Thailand の行き先、設備投資計画への影響、タイの投資先としての魅力への影響、営業利益への影響などについても記されています。


 このところサプライチェーンの寸断問題等からリスク管理問題もテーマとした研究も行われています。


 このレポートも参考になるのでないでしょうか。


今日のキーワード

”調査データを材料に考える”

 世界の海運の競争が激化する中でコンテナ船の定期航路を維持するため船社間で提携し共同運行をするのをアライアンスと称しています。


 昨日のニュースリリースで表題のような欧州航路での新たなアライアンスができたことを報じています。


 日本郵船のニュースリリース

 http://www.nyk.com/release/1413/NE_111220_3.html


 、「グランドアライアンス」3社と「ザ・ニューワールドアライアンス」に所属する3社が新たに設立するものです。


 このアライアンスはグランドアライアンスに所属する日本郵船(日本)、Hapag—Lloyd(ドイツ)、OOCL(香港)とザ・ニューワールドアライアンスに所属する商船三井(日本)、APL(シンガポール)、現代商船 (韓国)の6社で構成されます。


 新アライアンスは9つの航路からなるサービス網を構築し、シンガポール、香港、上海、南中国、ロッテルダム、ハンブルグ、サザンプトンといったアジア・欧州の主要港への寄港頻度を向上させるとしています。


 トラックの共同配送と同じでより多くの企業が参加するほど隙間を埋められサービス内容の質も高くなるはずです。


 参考までに岐阜県教育委員会のWebで「日本の海運と産業」という動画で編集されたページがあります。そこに「コンテナのグローバルアライアンス」というところで簡単に基礎知識を得ることができますのでごらんになってもおもしろいでしょう。

 http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/kou_chirekikouminn/chiri/index.html


今日のキーワード

”提携や共同化で質を高める”

 先日、国土交通省が発表した「モーダルシフト補助事業2次募集」について記しました。

 http://ameblo.jp/slogio/entry-11107771913.html


 昨日は、JR貨物が「国土交通省 モーダルシフト推進事業(補助事業)の2次募集のご紹介」というニュースリリースを発表しました。


 主文は「鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトをご検討いただいているお客様におかれましては、ぜひ活用いただきたく、ここにご紹介いたします。」という部分です。


 そして同社営業部門が申請のアドバイスをサポートするとし、モーダルシフトを加速する目的と見られます。


 こういった申請手続きは面倒な面も多いのでどんどん相談するのがいいでしょう。


今日のキーワード

”補助事業をきっかけとする方法もある”