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「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 今日は今年を振り返って大きな出来事をまとめた「十大ニュース」を取り上げてみます。


 日本ロジスティクス研究会が選んだ今年の物流十大ニュースが発表されています。http://www.jlrs.gr.jp/UserFiles/File/10dai-2011.pdf

1.東日本大震災が発生

2.福島原発事故の影響で電力不足

3.放射能汚染が拡散

4.欧州・米国の経済不安で日本円が高騰

5.物流業界でM&Aが活性化

6.通販ビジネスが拡大

7.タイの洪水で大被害

8.物流業者の海外展開が加速

9.TPPなど、新たなグローバル化による外圧の影響が懸念される

10.高速道路無料化が終了

次.会の名称変更(日本ロジスティクス研究会)


 ちなみに共同通信が発表した十大ニュースは次のようになっていました。(以下、引用)


共同通信の編集関係各部が専門分野を中心に主要ニュースを提案し、編集委員室が国内、国際各30項目を候補に決めた。

 投票したのは共同通信の編集関係部長と支社局長、全国の加盟新聞社の編集、論説の責任者、民放契約社の報道責任者ら242人。

【国内】

(1)東日本大震災と東電福島第1原発事故

(2)菅首相が居座りの末退陣、ドジョウ野田内閣誕生

(3)サッカー女子W杯、なでしこジャパン世界一

(4)円が戦後最高値を更新、円売り介入、輸出産業苦境に

(5)野田首相がTPP交渉参加を表明

(6)東電が初の計画停電、夏は15%節電

(7)政府要請で浜岡原発停止、九電ではやらせメール問題

(8)大阪ダブル選で橋下氏、愛知トリプル選で河村氏側完勝

(9)小沢民主党元代表を強制起訴、元秘書3人は有罪

(10)八百長問題で大相撲春場所中止、25人が角界追放

〈次点〉台風12号、15号で大きな被害

 

【国際】

(1)北朝鮮の金正日総書記が急死、世界に波紋

(2)欧州の財政危機拡大、政権交代相次ぐ

(3)中東に民主化の波、リビアのカダフィ大佐死亡

(4)米特殊部隊がビンラディン容疑者を殺害

(5)タイで大洪水、日本企業が操業停止

(6)東電福島第1原発事故で、欧州に脱原発の動き

(7)米国で反格差デモ、世界へ拡大

(8)ニュージーランド地震で日本人28人死亡

(9)米アップル創業者ジョブズ氏が死去

(10)中国高速鉄道で追突事故、40人死亡

(次点)世界人口70億人に

(共同通信)

通販業界紙「通販新聞」が発表した十大ニュースも記載しておきます。

1位「東日本大震災関連」

2位「スマートフォン対応が活発化」

3位「ソーシャルメディア活用進む」

4位「悠香の自主回収問題」

5位「送料無料が活発化」

6位「通販市場、4兆5000億円に」

7位「円高が進行」

7位「節電商品が人気」

9位「リアル店舗との融合進む」

9位「TPP参加交渉へ」

 とりあえず、3っつの十大ニュースを記載してみました。

 比較してみるまでもなく、どの業界、どの地域かは関係なく、一つの出来事が大きく関わり合っていることがわかります。グローバル化の進む中でサプライチェーンが地域間に渡っていることなどからして国内、国外の区分はもとより気象条件や業種間の影響、相関関係も密接に関わっているのでしょう。

 来年もこのような関わり合いの中でいろいろなことが進んでいくのでしょう。

今日のキーワード

”関わり合いを否定できない世界に”

 12月10日頃に空を見上げてみた時の様子です。


「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊-12月10日


 まだ、葉は黄色くなっていますが落ちていないものもたくさんありました。

 日照時間が短くなって気温が低くなると、葉の老化現象が起こってくることからくるのが紅葉、黄葉、そして落葉となってくるということなのでしょう。


 日照時間が少なくなり気温が下がってくると木の水分を吸い上げる力が弱くなってくるようです。落葉樹の葉は面積が広い→水分が蒸発しやすい→葉を落とすことで水分収支のバランスを保つ→木が生き続ける。こんな構図で生命を保っているようです。


 葉の落ちた林を見上げると青空に突き出た木の梢に太陽の光が広がっています。 


「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊-12月25日


 この状態で冬の間を木々は過ごすことになるようです。

 足下の落ち葉は時間とともに朽ちて土に返り、養分としてまた植物を潤す成分になるのでしょう。


 このような活動を休止しているような木にも冬の間の少しずつ変化する様子が現れます。それを観察するのもおもしろいようです。微妙な変化を見つけたいと思います。


今日のキーワード

”微妙な変化に気付けるか?”

 原文レポートは確認していませんが、Lnewsで「UPSは12月22日、アジアのハイテク企業のサプライチェーンに関する動向調査を実施し、その結果を発表」と報じています。http://www.lnews.jp/2011/12/43593.html


 アジア各国の経済発展や東日本大震災やタイの大洪水、欧州通貨危機などの幾層にも重なり合った要因から注目されるサプライチェーン問題、企業はどうとらえどこに向かおうとしているのかは現在的な進行中のテーマであります。


 Lnewsが報じているUPSのレポートのポイントを箇条書きにしてみます。

1.結論的には日本のハイテク企業の調達先が今後、国内から東南アジアをはじめとするアジアの諸外国へ急速に移行していく。

2.日本のハイテク企業のサプライチェーンは、「コスト」と「セキュリティ・リスク」の影響が最も大きく、他のアジア諸国に比べて高コストなビジネス環境と、震災を経験した日本企業が持つ高い危機感を反映

3.調査対象の日本企業は、国内での調達は現在の96%から3~5年後には53%と半分近くに減る。

4.タイ、マレーシア、香港、シンガポールなどのアジア成熟国からの調達は現在の9%から24%と3倍近く増加。

5.アジア全体でも同様に、日本からの調達が減少する一方、アジア成熟国、さらにフィリピン、ベトナムを含むアジア新興国からの調達が増える。

6.サプライチェーンでのコスト管理は、今回調査対象となったアジアのハイテク企業にとって、重要な課題である。

7.過去2年間のサプライチェーンに関する最優先事項として、アジアのハイテク企業の約半数が「サプライチェーンの総コスト削減」

8.日本企業のコスト意識は高く、最優先事項に挙げた企業が68.9%と、アジア平均を大きく上回っている。

9.今後サプライチェーンに最も影響を与える要因として日本のハイテク企業が挙げているのが「セキュリティ・リスク」。

10.現在のサプライチェーンの課題として「リスク管理・セキュリティ」が最も多くの票を集めている。


 以上がポイントです。


 やはり、最初に書いた環境変化要因が日本企業の意識に大きく影響しているのでしょう。現実にサプライチェーンが崩壊した苦い経験を体験したこと、どんどんコスト競争力の大きな波の中でもがき苦しんでいる現状など日本企業の進むべき道が田のアジア企業との差になっているのでしょう。


「 サプライチェーンの最適化」をどう実現していくのかは単純な解ではなく、複雑な絡まり合いを紐解く地道な努力が求められるのでしょう。


今日のキーワード

”最適解は遠い道のりだが”