商品の価格に含まれる物流コストは次のようなグラフで表されます。
仮に商品販売価格150円とします。
小売の物流費率5%とすれば商品150円に占める物流費は7.5円です。
製造メーカが仮にこの商品を100円で小売に卸しその価格の5%が物流費とするとその金額は5円です。
同じように材料企業では50円でメーカーに納入するうちの5%が物流費であればそれは2.5円です。
150円の商品の中に含まれる物流費は「7.5円+5円+2.5円=15円」で10%の物流費率となります。
ここで小売がメーカーのかわりに「物流センターを設け各店に納入しますよ」ということになり「その分をメーカーさんで負担していただけませんか?」という話が進行します。
極端な話ですがそれまではメーカーから直接、各店舗に納入していたので12.5円かかっていました。小売が店舗配送まですることでその費用が7.5円かかります。その代わりにメーカー側では小売の物流センターに収めるだけですから12.5円かかっていたのが5円だけで済むようになりました。この場合であればセンターフィーを7.5円支払っても今までと変わりなく釣り合いは取れることになります。
現実には今までに見た食品産業センターのアンケートのように負担が減ったり、まあまあ同等ですというよりも負担が増えていると感じている企業が多いようです。
このあたりからサプライチェーンコスト改革のさらなる道筋が見えてくるのでないでしょうか。
今日のキーワード
”片方だけが得をするのは改革ではない”
