週末の2日間、このテーマの記事を休みましたが再度記していきます。
食品メーカーの中では「物流コストはどこが負担するの?」という議論がよく持ち上がります。メーカーなのだから製品を作って商品として販売して利益を得ているのだから大元の製造部門で物流費も含めて負担をすべきだとする意見がでます。他方で販売部門がいろいろなお得意先に販売するのだからその粗利益の中から物流費を負担すべきだという話もでます。あるいは物流部門のコストは人事や経理などの管理コストとして全社的な管理費の中に含めておくべきものだという意見も出ます。さらには購買金額の中に入っている物流費はどう見ればいいのかなどということも出てきます。
これと同様の話が小売側の考えの中にも出てきます。
商品仕入れをしている原価の中にメーカーの物流費も含まれているのだと気づきます。それならば自前で物流をやればこのコストは払わなくてもいいのでないかと思っても不思議ではありません。メーカーでもよく行われる仕入れ業者との蔵前渡し料金です。小売の主流は商品価格はそのままであるけれども「センターフィー」という形で物流費も含めた費用を納入業者に負担をしてもらう形式のようです。
さて「物流コストはどこが負担?」という話は一部の話では闇に消えた物流費になってしまう可能性があります。いわゆる個別、個別では部分最適の最たるものになるのです。製造部門は製造部門の中で、販売部門は販売部門の中で、メーカーはメーカの中で、小売は小売の中でという枠にはまった考えしかできないのです。
さて、サプライチェーンの中での最適コストというのはどんな見方をすればいいのでしょう?
今日のキーワード
”部分最適から全体最適の見方を!”