人の手の入った林と放置したままの林を見る機会がありました。兵庫県立人と自然の博物館の敷地にある林で実験されています。
こちらは放置したままの区画です。照葉樹の繁茂が林を暗くして多様性を低下させています。
こちらは手が入って林に明るい光が入っています。いろいろな木々が生きているのが分かります。
当日は「生物多様性と里山」がテーマでした。
橋本佳延先生からかつての(本当の)里山とは?という中で3つの特徴を解説していただきました。
3つの特徴
①燃料や肥料などの材を採集するための林
②材を持続的に得ることのできる林
③人の手により育てられた林
このような意味からすると日本の里山はわずかに残っているだけです。この事例も取り上げ説明を受けました。
さらに生物多様性との関係も学びました。
前段の部分で里山と人との関係の中で中国奥地の事例から学ぶものもありました。
結論的には「人と里山の関係は必ずしも美しいものではない」ということもあるということです。
●人間は生活の糧を得るために自然を過度に利用する
→経済的に貧しいほど徹底して利用
●過度な利用は森林面積を縮小させる
→開墾して畑に、木は燃料や建築材に
●林がなくても生活できるのは化石燃料(石炭)のおかげ
↑日本と異なる里山事情
とりあえず、生物多様性等、本論部分はなしで気になる里山関連部分を記してみました。地球規模で考える時の何らかのヒントになるのでないでしょうか?
今日のキーワード
”生活と自然の関わりにも多くの課題が・・”

