神戸港のコンテナ取扱数がリーマンショックで前年同月比マイナスに転じてから昨年11月まで落ち続けました。反転したのは昨年12月、その後はプラスで推移しています。
この数字は企業の景況感にも表れているようです。日銀の短観でも着実な回復傾向を示しています。
関西では大阪ベイエリア企業の工場稼働が後押ししているようです。特に中国をはじめとするアジア向けが増加しているとのことで今後も続くでしょう。ただ各社とも工場建設当時の計画の何割かというところで、設備投資面では当初計画まで行くのはいつのことかからにというのが本音で、それだけ過剰設備になることを避けたい思いも強いようです。
海外に目を転じると今朝の為替相場でニューヨークの対ドル円安が進んでいるようです。米国でも景気回復傾向が見られ金利の安い円からドルへの切り替えが進んでいるようです。アジア、特に中国も景況感はいいとも報じられています。
日本は何度か体験したショックから学んだものが多くあります。
すぐ投資というよりも着実に景気動向を見極めながらの設備投資や増産体制を整備していくのでしょう。
ここが踏ん張りどころかなという感もある新年度になりそうです。
今日のキーワード
”やや上向きの時に足腰を固める”