片隅で | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 以前、職場のあまり人が注目しない片隅に異常なものを視ることがあると記したことがあります。


 職場の片隅に何ヶ月も動かない在庫(罪庫)や廃棄せずに大事にそのままにされている不良品を見つけることができる、多くのところでこんな光景が見られます。


 人の心理として、よく目に付くところには都合の悪いものや恥ずかしいと思うものは置かないようです。ただ、それを片隅の目の届かないところに置いておくから目に付かず気にも留めなくなります。そして放置され、何の手も打たれなくなってしまいます。


 これが少しずつ膨れていき職場の乱れが進んでいく、悪循環に陥いってしまうようです。


 異常なものこそ目の届く所に置きたいものです。すぐ処分をするのか手直しすべきか決断を迫る場所にかためるべきでしょう。片隅に隠すべきではありません。


 片隅での特徴的なことのもう一つは何もかもが区分も何もなく盛り上げられていることが多いようです。「ちょっと底に置いておく」という間隔なのでしょう。その時点で全く重要でないとの思いがあるからそうなるのでしょうか?

一度、盛り上げられてしまえば手の付け所が無くなってしまいます。例えたまに必要になったという場合があってもその山からは掘り出すことはありません。


 とにかくゴミの山同然です。


 管理者が職場を見る時には、人の動きを見るのと同じくらい職場の片隅の方に目を向けておくことでその職場がどのレベルかが分かるのでないでしょうか。気に留めておいて下さい。


今日のキーワード

”片隅から職場の成熟度を測る”