コスト削減策として輸配送費や作業費などの削減に取り組むのは、その構成比からしても当然と言えます。
今日、キューピーの21年11月第3四半期の決算短信の物流事業の欄に注目すべき項目がありました。
燃料費や荷役改善と並んで「パレット費用の削減」があげられていたことです。
同社の中身まではここからは読み取ることはできません。しかし、一般的にパレット費用には隠れたコスト項目として取り組む価値のあることは多くの企業で認識しているでしょう。
パレットは一貫パレチゼーションのツールとして荷役に貢献します。
ただ、自社と他社、さらにはその先へとインターフェース間で取り扱われるものであることがやっかいなのです。
自社所有の物が他社に流れる、管理不可能エリアに移動してしまう、それでもコスト負担をしなければならない、そんな現象が出てくるのです。
レンタルパレットを活用している会社でこんな事例がありました。パレットを5000個借りていたがどうも足らないということでさらに1000個借りました。叉、どうも足らないということで1000個追加しました。さらに・・・。とうとう10000個までレンタルパレットの個数が増えていました。どうもレンタル費用が多すぎるのでないかとの指摘を受けましたが借りている和は10000個で間違いありません。現物の実数をあらゆる手段を講じて数えてみました。現状、4000個しかありませんでした。6000個は「消えたパレット」です。これにもレンタル費用を払っていることになります。パレットはインターフェースでどこかに消えているのですが支払わなければならなかったのです。
この事例のようなケースがどこかしこで聞かれます。
パレットは帳簿だけでは管理できません。最近ではタグを使い追跡機能の付いた物も出てきました。
管理精度を上げれば費用を削減できることは明らかです。どこまでそこに手を入れられるかが判断すべき所でしょう。
コスト削減の切り口はいろいろなところに有るようです。
今日のキーワード
”パレットにも注目、コスト削減”